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ジャングルです

連続投稿1日目です

 次の日の朝、俺たちはギルドで常注依頼である、フォレストビー20体の討伐(D-ランク)とフォレストベア5体の討伐(Dランク)の2つを受けてダンジョンに向かっていた。パーティ単位で受けたため、俺たちの誰かが倒したらパーティ全体としてカウントされるのだ。ギルドカードって便利だな。

 フォレストビーは群れで動く個体が多いそうなのでうまく遭うことができたら早めに終えられると思う。フォレストベアは狩ったモンスターの肉を餌におびき寄せてみるつもりだ。ほんとに来るかどうかはわからないけど、ギルドでこういった方法もあると教わったし、試してみよう。


 森の中の道を進み、ダンジョンの入り口となる扉のところまで来ると、そこには数組の列ができていたが、すぐにはいることができた。次々入っていたからな。


 扉の向こうに抜けると、そこは森の中で、遠目に他の冒険者の姿が見て取れた。かろうじてだけど。


「じゃあ罠を警戒しつつフォレストビーの群れを探すか」


「1層でも危ない罠はあるって言ってたから注意しておかないとね。ビーてことは蜂の巣とかあるのかな?」


「それならあっちに見えてるのがそうじゃない? というかフォレストビーも見えてるし」


「「へ?」」


 マナが指さした先には直径5mほどの大きさの蜂の巣があった。その周りには体長50cmくらいのフォレストビーも数匹見えている。見つけるの早くね?


「どうする? まだ気づかれてないみたいだけど……」


「たしか蜂って毒あったよな? 近接攻撃を狙うのはまずいよな」


「魔法も火系統の魔法はダメだよね。木に引火したら森ごとなくなっちゃう」


「遠距離からちまちま狙うか。下手に威力の低い攻撃で仲間を呼ばれてもまずいけどな。巣の周りだから巣から大量に飛び出してくることも考えられるし」


「防御は私が担当するから2人で攻めてくれる? 私の棺桶の遠距離攻撃はまだ強くないから攻撃は危ないし」


「頼んだよヒツギ。じゃあ攻めるか。『ダークランス』」


 俺の目の前に黒い球体が浮かび、黒い槍が勢いよく飛び出した。

 巣の外に出ていて、こちらから見えている個体は全部で10体。そのすべての個体に槍が突き刺さった。羽を貫かれたもの、頭を貫かれたもの、腹を貫かれたものとばらばらだが、その全員が地面に落ちた。取りこぼしはいない。

 ほっとしたのもつかの間、巣が死角になって見えていなかった個体が姿を見せ、その体の色を黄色から赤色に変化させた。迎撃態勢になってしまったようだ。巣の中から新たに30体ほどのフォレストビーが出てくる。


「『トルネードカッター』!」


 マナの魔法で巣を中心とした竜巻が起こり、その内側で真っ赤になったフォレストビーたちが次々と切り刻まれて落ちていく。串刺しよりよっぽどひどいな。

 そして最後の1体が落ち、生き残りはいなくなった。


「巣も壊れてるしもう生き残りの心配はないな」


 壊れた巣からは大量とは言えないが、それなりの量の蜂蜜が流れ出ていた。甘かっただろうにもったいない……。


「壊れた巣が受け皿になってる部分ならば、あるいは」


「やめなよメイ。さすがにそれはない」


「だよな……」


 おいしいものを食べ損ねたと考えるとなんだかショックが大きいが、無事にフォレストビーを倒すために仕方のないことだったと考えるんだ。……オークション後に金残ってたら蜂蜜買おう。


「さっさとフォレストビーの解体しちゃおうよ。ギルドで解体してもらって手数料を取られるより私たちでやった方がいいし」


「そうだな。確か牙と針だよな?」


「うん。針の扱いには注意してね。先っぽには毒が残っているから」


「わかった。俺のアイテムボックスにまとめていれとこう。解体した残りはヒツギのそれに吸収させちゃおう」


「メイはいいの?」


「1体もらうから」


「じゃああの巣のそばにいる個体ね。針も折れてるし」


「ああ」


 俺は先に二人に解体を任せてフォレストビーを喰らった。


『スキル:ニードルLv1を習得しました』


 新スキルか。またあとで使い方調べておかないとな。それから俺も解体作業に取り掛かった。




 結局集めたのは牙が37組と針が35本だ。ギルドカードに記録されている討伐数は44となっているので何体かはだめになったとわかる。ただ、死体はもう残ってないからヒツギに吸収されているのであろう。ちなみに解体ミスで2体ダメにしてしまったのは2人には内緒だ。



 解体が済んで、フォレストベアを探しに行こうと話していた時、少し離れた茂みからガサガサと音が聞こえた。何かくると身構えていると、そいつは立ち上がって警戒を露にした。


『ハニーベア(ハニー種)』


 見た目は全身が黄色い熊だ。左手には蜂蜜がべっとりとついており、名前の通りというイメージだ。

 よく見ると、ハニーベアは1体ではなく、少し後ろから2体がこちらに向かっているし、周りもよく見てみればフォレストベアやフォレストウルフなどのモンスターに囲まれていた。どのモンスターも群れで動いており、少なくとも1体はハニー種のモンスターがいる。蜂蜜につられてきたのか。


「ちょうどいいや。あれ全部狩れば稼げるんじゃないか?」


「かもしれないね。でも数多くない?」


「うーん、アントホームであの量を見てるからか多く感じないなぁ……。感覚がおかしくなってるや」


 俺たちはそんなことを話しながら襲い掛かってきたモンスターたちと戦い(を殲滅し)始めた。





「お疲れ様です。フォレストビーの討伐とフォレストベアの討伐ですね。ギルドカードを確認いたします。もし素材がございましたらあちらの買取カウンターでお願いします」


 夕方までダンジョンで過ごし、ギルドに戻ってきて依頼の完了報告と精算をしに来ていた。

 あの後狩ったモンスターはベア系の群れが3、ウルフ系の群れが6つだった。蜂蜜を餌におびき寄せるのが想像以上にうまくいってくれた。これは想定外の収穫だな。ただ、ちょっと期待していたスキルは微妙な感じに終わった。ハニー種のモンスターから得られたスキルは全て同じで、『蜂蜜目利き』だった。ハニーベアとハニーウルフ1匹ずつしか喰らってないけどレベルは5になった。なんか納得いかない…。

 最終的に、依頼完了でもらった金額が銀貨10枚と12枚で合計22枚。素材がたくさんあったこともあり銀貨35枚と銅貨18枚。少しは足しになったんじゃないかなと思う。


 この日はそのまま宿に戻って明日に備えることにした。

 明日はオークションだ。






どうもコクトーです


『刈谷鳴』

職業

『ビギナーLvMAX(10)

 格闘家 LvMAX(50)

 狙撃手 LvMAX(50)

 盗賊  LvMAX(50)

 剣士  LvMAX(50)

 戦士  LvMAX(50)

 魔法使いLvMAX(50)

 冒険者 Lv69/99

 武闘家 Lv47/60

 薬剤師 Lv35/60

 鬼人  Lv18/20

 聖???の勇者Lv10/??

 狙撃主 Lv32/70

 獣人  Lv8/20

 狂人  Lv1/50

 魔術師 Lv1/60

 ローグ Lv1/70

 重戦士 Lv1/70

 剣闘士 Lv1/60

 神官  Lv1/50 』


10日前で連載1年でした!

活動報告で書きましたが、今日から連続投稿します。

1週間予定してますが、多少のびるかも?


ではまた次回



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