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従魔の部のトーナメントです


 ジルビダさんが入ってきてからしばらくすると、ノノとタミアさんが入ってきた。これで5名なので残るは第4試合の勝者とあの女だけになる。俺は念のためにヒメを帰還させた。ノノとネネから「えー」とでも言いたげな視線を受けたが気にしない。

 そんなとき、そいつが入ってきた。


「あら? もう何人かいるようですわね」


「お主で3試合目までの勝者は全員じゃよ。第4試合は…間もなく始まるじゃろう」


「わたくし第1試合が終わったらすぐに宿に戻っておりましたので誰がそうなのか知りませんの。あなたは誰ですの?」


「わしはジルビダじゃ。第2試合をキングスライムで勝ち上がっておる。もう一人の第2試合の勝者はあちらにいるタミア。第3試合はむこうのネネとシャドウ。第1試合がお主とノノで全員じゃ」


「説明感謝しますわ。あら? あなた勝ち上がりましたの?」


 その視線は俺に向いていた。試合見てなかったらわからんわな。


「まあな。ヒメが頑張ったからな」


 召喚を。

 という言葉が後に続くのだが、あえて言わない。手札は隠しておくものだと思う。こいつを叩きのめそうと思ってるから余計にな。向こうが知らないのは好都合だ。


「あんなモンスターが突破できるようでは、よっぽど第3試合は弱いモンスターしか出てなかったんですわね。そちらのネネといった方もラッキーですわね。雑魚ばかりが集まるブロックで」


「雑魚ばかりとは決して思わないよ。まああたしの子がほとんど何もしてなかったのはたしかだけどね」


「ほら見なさい。私のみぃちゃんは第1試合の激しい戦闘を勝ち残ったんですわよ。あなたのモンスターでしたらあの戦いは勝ち上がれなかったでしょうね」


「そいつはわからないな。ノノのやつが勝ち上がってるから私の子も勝ち上がれたかもしれないよ」


「まあ私の友に地の利があったことは否定しない」


「ま、せいぜい私の華麗な優勝のためにせいぜい無様な試合はしないことですわ。一般の部では古里が、従魔の部では私が優勝して勇者の一行の力を示してみせますわ」


 うーん、それは無理そうだよな。正直あいつ(天上院)よりもクライン様に推薦をもらってたやつのほうがよっぽど強い。勇者にどんな力があるのかわからないが、魔力だけでいえば完全に負けてる。実際俺も負けているがなんとか勝ち上がりたいところだ。


「そいつじゃあ優勝は無理だろうがな」


「!! そこ! 今なんて言いまして!?」


 タミアさんがボソッと呟いた言葉を聞き逃さなかったヴァルミネがくいかかった。


「だから、あのプラチナタイガーじゃ優勝はできないって言ったんだよ」


「聞き捨てなりませんわね。そう言うからにはあなたのモンスターは相当強いんですわね?」


「俺のはそんなでもねぇよ。でも俺のパーティーのやつらのはやばい。ほら、試合が終わるぞ(・・・・)


 その言葉で全員がモニターを見る。そこでは


『決まったぁぁぁああああ!! 第三試合に続いて、第四試合も圧倒的な強さ。今回の大会なんかおかしいんじゃねぇの!?』


 二体のモンスターしか残っていなかった。


「狼獣人のほうがバロッサ、モンスターはパラウルフキング。男のエルフのほうがマーチ、モンスターは」


 そこに写る姿はまたしても俺は見たことがあった。


「コング種、シルバーバックの上、プラチナコングだ」


 ヒメのダンジョンにいたやつだ。懐かしい。つかあいつパラウルフを襲ってた気がするんだけど一緒にいていいんだろうか?


「プラチナコングか、ある程度の強さを持ったシルバーバックが進化した姿と聞いておったのじゃが、ほっほっほ。この目で見られるとは運がいいわい」


「まあじいさんはスライムしか育てねぇからな」


「わしのスライム愛をなめてはいかんぞ?」


「わかってるよ。スライムを数百と従わせられるのはあんたぐらいだからな」


「最近分裂したせいか万を超えたわい。いやー大変じゃの」


 一万以上のモンスターを従わせるのってやばいんじゃねえか? 下手すればこの人が人海戦術を取ればダンジョンをあっさり攻略できそうなくらいに。


「そこの若いの、そんなことするわけがないじゃろ? 人海戦術を取るのは防衛時だけじゃ」


 心を読まれた!?


「おいおいじいさん、従えきれなくなって暴走とかやめてくれよ?」


「当たり前じゃ。既に弟子がおるのでな。わしがだめになったときには弟子に従えと伝えてある」


「ふ、ふん、所詮はスライム、私のみぃちゃんの敵ではありませんわ!」


「そのまま油断しておればよい。文字通り足を掬ってみせよう」


 一触即発みたいになってんな。ここにいる人みんな喧嘩うらないと生きていけないの?



「おータミア、無事勝ったぞー」


「バロッサ、タミア、二人ともモンスターがダメージを負っていたでしょう? 後で回復しますよ」


「たすかる。頑張ってくれたからな」


「おーマーチ、ありがとー」


 しばらくたって、第四試合の勝者の二人がやってきた。後ろから係員もやってくる。ようやくトーナメントを決めるんだな。一回戦であいつに当たらないかな…。


「それでは皆様、改めて説明を行った後、ここでトーナメントを決めます。まあ説明と言っても基本的には予選と変わりません。サバイバルか一対一かの違いです。当日、皆さんには今日と同じ時間に集まっていただきます。そこから一回戦がスタートです。なにか質問は?」


「当日はここに集まってなければだめでしょうか? 試合の時に来ればいいのでは?」


「決勝トーナメントの前に開会式がありますのでそのあとは指定された時間に来ていただければ大丈夫です。9時に第一試合、そこからは一時間に一試合行います。自分の試合が第何試合か確認しておいてください」


「わかりました」


「ほかにはありませんか?……………ではトーナメントを決めたいと思います」


 係員に促されるようにくじを引いていき、結果はこうなった。



第1試合 ジルビダ VS バロッサ

第2試合 ノノ VS ネネ

第3試合 シャドウ VS マーチ

第4試合 ヴァルミネ・カク VS タミア



 ノノには悪いが俺が先にあいつと戦うらしい。タミアさんのパラウルフにはなんとか首輪に吸収されないようにしてほしい。何があるかわからんからな。

 個人的には第2試合のライバル対決がすごい気になる。ノノは飛竜、ネネは陸竜、どんな戦いになるかがすごい気になる。俺の試合の1つ前だし、時間ごとに区切られるらしいししっかりと見えるよね?

 マーチさんの従魔はプラチナコング。そして俺がパイフーで転移されて倒したボスの名前もプラチナコング。…嫌な予感がする。ヒメに確認しないといけないな。



「このトーナメント表は現在コロシアム内のあちこちで掲示されておりますが、できる限り覚えておいてください。万が一忘れてしまった場合にはコロシアム内の係員にお尋ねになるか、掲示板をご覧ください」


 遅刻したら不戦敗になるし気をつけないといけないな。

 俺の試合は11時からスタートで、勝ち上がることができたら今度は14時にスタートだ。そして決勝が15時。ヒメには頑張ってもらうことになるな。試合と試合の間に時間があまりない。今日のうちにいいお肉を買っておいて試合ごとにヒメに食べさせるか。いや、その場で何かおいしいものを買ってあげるのもいいかもしれない。両方とか言い出さないよね? 別にお金ならかなりあるがここでのトーナメントが終わったら今度はキーンの街に行ってオークションに参加しなくちゃいけない。そう考えるとあまり無駄遣いはできないのか? いや、これは無駄じゃない。ヒメの食費が無駄なわけないだろう?


 俺たちはそれぞれバラバラに帰路についた。明日はいよいよ決勝。油断は一切できないはずだ。今日はさっさと宿に戻ってヒメと遊ぼう(調整しよう)と、宿に向かう足を速めた。



どうもコクトーです


『刈谷鳴』

職業

『ビギナーLvMAX(10)

 格闘家 LvMAX(50)

 狙撃手 LvMAX(50)

 盗賊  LvMAX(50)

 剣士  LvMAX(50)

 戦士  LvMAX(50)

 魔法使いLvMAX(50)

 冒険者 Lv69/99

 武闘家 Lv47/60

 薬剤師 Lv35/60

 鬼人  Lv18/20

 ????の勇者Lv10/??

 狙撃主 Lv32/70

 獣人  Lv8/20

 狂人  Lv1/50

 魔術師 Lv1/60

 ローグ Lv1/70

 重戦士 Lv1/70

 剣闘士 Lv1/60 』

これで一般の部も従魔の部も両方のトーナメントが決まりました

実際に始まるのは次の次になると思います


日常シーンがないなーと思う今日この頃

ではまた次回

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