それぞれの主人公の行く末
この世の全ては悪が土台となっている。ヒーロー番組のヒーローが善と認識されるのは、悪役という悪を倒すから。すなわち悪役がいなければヒーローは生まれない。警察の仕事は悪党を逮捕することにある。裏を返せば、犯罪者という悪が皆無になってしまえば警察の存在価値はない。
善とは悪から産物される。
善とは悪のおかげで在る。
善とは悪があってこそだ。
そんなものが、所詮は悪という邪悪な存在が誕生しない限りは姿を見せない善が、はたして本当に善なのか? 警察は犯罪が起きてから動く。ヒーローは悪役が悪事を働いてから動く。―――それでは遅い。既に彼らは誰かを救えていない。傷つけられてから、傷つける方法でやり返すだけ。悪が走った後に走り出す善とは、果たして輝いてるものなのか?
所詮は悪のおかげで存在するだけの『おまけ』なのに。
こんなものが善でいいのか?
いいや良くない。
しかし総合的にまとめてみれば分かるとおり、悪が生まれない場合は『善も悪も皆無』となる。すなわち両者ともに消えてなくなる。犯罪を犯す者が微塵もいない世の中になったら、警察という職業もいずれは潰れることだろう。
なぜなら。
悪が存在しないのならば、善が存在する理由もないからだ。
お互いにお互いを支え合っているのかもしれない。悪は善を、善は悪を、どちらもお互いがあってこそ成り立っている関係なのかもしれない。
だから。
この世界を巻き込む戦争で。
悪と善の生き様を見定めてみようじゃないか。悪の行く末、善の行く末、対極の位置にある彼ら二人の結末をこの目に焼き付けようじゃないか。
そんな悲劇が、北に浮かぶ白銀の世界を引き金に開幕した。
始まりました!
これからもお付き合いよろしくお願いします!
そして驚くべきは、初めて章に『善』がついたんです(笑) これは初!
『本物の善』・『本物の悪』編の開幕です!
さしずめ、
『善人話』と『悪人話』
といったところでしょうか(笑) いいな、善人話(笑) ヒートアップする感じで前回は終わりましたので、いよいよ北を目指して二人の主人公が動いてくれます!
『エンジェル』を率いる王・アルス戦開幕です! 今回はいろいろとストーリー構成も気合いれて頑張りますので、どうかお目を通して頂けると幸いです!




