木枯らし
眠れない夜に書きました。
この作品は「なろうラジオ大賞7」参加作品です(*^^)v
眠れない夜に
ベッドを抜け出し
窓の外へ
思いを飛ばす
点在する灯に目をやると
黄色やオレンジや赤色のそれが
木立の陰で明滅する
確かに
そうに違いない
だって、この季節は
街路樹は1年の役目を終え
その身を包む葉を
茶色く焼き
はらりはらりと
手放して
ただ、人の手を煩わす
邪魔な存在へと
堕ちてゆくから
ああ、その身に当たる木枯らしよ!
なぜに先を
急がせる
この身を揺さぶらずとて
いずれは無くなるものを
そうまで早く
決着を付けたいのか?
それとも
煩わせる人の時間を
縮めたいのか?
そうだな
確かに
それは
正しいのかもしれない
でも
木立の考えを
まるで無視したところにだって
別の理はある
木立に煩わされる人の中には
それでその日のしのぎを
得ている者も
居るのだから
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