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僕は君に一目惚れ。  作者: 作壁 守
第一章
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プロローグ

 俺、杉村悠太は小学校に入学するときこの近くに引っ越してきた。


 周りと比べ、物心を持つのが明らかに遅かった俺は保育所でいじめられた。


 彼らから逃れようと県内に1つか2つの国立大学付属の学校で受験をし、たまたま受かって少し遠くから引っ越してきた。


 物心がついていない俺は、周りの顔も名前も知らない人と友だちになることは難しかった。


 そんな中、大好きなゲームをしていたら、同じゲームをしてる人が何人かいて、友達になることが出来た。


 でも、みんなは遠くから電車やバスを使ってきているらしく、どっちも使ったことがなかった俺は友達と遊びに行くことが出来ず、少し孤独を感じていた。

 

 小学一年生の俺には抱えきれない暗闇で。


 俺の目に映る世界はまるで昭和初期のテレビのように色がなくなっていった。



 当時の俺に出来た孤独を埋めてくれたのはゲームだった。

 

 ゲームは20時までという決まりこそあったが、孤独になるにつれ俺はゲームにハマっていった。


 休日は一日10時間もすることがあった。

 

 幸いオンラインゲームだったため、たまには友達といっしょに遊ぶこともあった。


 しかし、何百時間とゲームをしていた俺と一緒にやっても「楽しくない。」と遊んでくれる友達は減っていった。

 

 小学二年生の頃には、宿題もやらずに学校行ってゲームして寝てを繰り返すだけの人形となっていた。


 授業だけはしっかりと聞いていたため、カラーテストは95点ほどを安定して取れていた。


 そんな俺に転機が訪れる。小学三年生になると同時にクラス替えが行われた。


 俺は同じクラスになった藤雲日車ふじくもひぐるに一目惚れをしてしまった。


 彼女は黒髪ショートの小学生らしい可愛い子で、勉強・運動ともに優秀。


 俺には手が届かないであろう高嶺の花。もちろん当時のおれは純粋無垢で「手を繋いでみたい」ほどしか思っていなかった。いや、それが「好きな人」とすることの天辺で、大人の俺等が持っている欲よりも強かったのかもしれない。


 それからは、生活スタイルこそ変わらなかったが、彼女のこと以外考えられず、ゲームも勉強もどんどんだめになっていく。


 体育のグループや総合の活動で一緒になるたびに胸が踊り、役立てずに終わる。


 そんな日々が続いていた。


 11月頃ー。彼女と俺は隣の席になった。


 授業で隣の人と考えを交換する場面がたくさんあり自分のだめなところがどんどん浮き彫りになってしまう。このままじゃだめだと俺は気付く。ここから俺は変わっていく。

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