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-Prologue-

初めての作品投稿となります。遅筆・乱文ですがお読みいただけますと幸いです。

女神は星を創り、その核に神の力の一部を込めた。

次にその星の力を巡らせる精霊というシステムを作り出した。

精霊王は星の力を吸い上げ巡らせて星に還し、様々な精霊達は力の循環を手助けする。

そうして何年も力を巡らせるうちに大地と大気を安定させ、やがて様々な命が芽吹いた。

始めは小さな命達。

そして徐々に様々な形の生き物が誕生していった。

星の歩みは順調だった。

しかし、知性のある獣は遅々として生まれない。



――女神は願ってしまった。知性ある者達がこの星を更なる発展に導く事を。



やがてその願いから知性ある獣が生まれ、その獣は進化を続けながら幾つかの種族へと分岐し、自らを人族と分類して他の命達の上に立つ存在であるかのように振る舞い始めた。

彼らは星の力を己が物として扱い、時には精霊すらも利用した。

それだけなら未だ進化の過程として許容出来た。

だがその傲慢な心は人族同士の争いを生み、やがて世界を揺るがすほどの大きな諍いへと発展していった。

大地を焼き、数々の生き物を滅ぼしてもその欲望は尽きない。

そうして様々な種族の人族は更なる力を求め、やがて精霊王すらも己が力の一部として利用しようとした。



――女神は己の願いが生んだ結果に悲しみ、その心は精霊王にも伝わった。



精霊王は深い悲しみに包まれ、その感情は次第に大きな怒りへと変わる。

己に差し向けられた人族の兵の多くを巻き込むよう、強大な力を放ち大地を2つに割った。

その場に居たはずの人族は直接的に力の本流に飲み込まれ、その余波から免れた者も割れた大地に流れ込む大量の海水によって押し流されてその命を閉じる事となったのだ。

元は一つだった大地は東西に大きく二つに裂かれ、中央の精霊王が居た場所を島として残す以外は海に周り全てが飲まれた。

あっという間に世界の有様は変わり、東西に分かれた大地は一部は海の中へ沈み、また一部は海面だった場所が地上となり、そして中央の島には原初の時代に最初に芽吹いた“創成の樹”があり、四方は断崖となってほかの大陸の全ての生き物を拒むような孤島となっていた。


しかしその代償として、己の存在意義から大きく外れてしまった精霊王の身体は徐々に結晶となり、やがて全身が結晶となった時、その身体は星の各地に散らばった。



――女神は誓った。もうこのような結末は生まないと…その為に世界の綾を織り直すと…。


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