【プロットタイプ】自殺者の呪縛霊
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
呪縛霊になられた方。その中で殺された方は仕方がないと思てるんです。
でも自殺者ならば平手を打ちたくなります。
この世が辛いと思うから、生きていた方が辛いから、死を選ぶ。其れは至極当然な事。助かりたい。楽になりたい。でもそうならないから、最善を選ぶのは、非常に理にかなっている。
けれどもだからこそ、一つの疑問が浮かんだ。
鏡花と共に動画をみる。今は夏場という事もあり、見ているのもはホラー。心霊スポットや呪物、ネットの怖い話等である。
そのまとめ動画の一番最初。自殺の名所が流れた時、鏡花は唐突に目を見開いた。
「あのさぁ、瑠衣たん。ふと思ったんだけどさ、自殺の名所で幽霊が出るってあるじゃない? あれ、巫山戯んなと思わない?」
突然何かに激怒するのは、今に始まった事ではない。常人の感性も人格の一つとして認識しているが、かなりズレた一面も見せる。今回はそのパターンだろう。何かしら、此奴の気に触った。其れはきっと、道理に反した事なのだろう。
「苦しいから人は死ぬ。助けられない状態だから死を選ぶ。それなのに何故、死んだ後もこの世に執着してんだよ。来世に掛けたいならば、死ぬ覚悟があるならば、呪縛霊やってるなよって思わない?」
呪縛霊。その場所に執着し、その場から離れる事が出来ない霊の事。だがしかし、死してなおも本人以外の何かが介入して、そのままの可能性だってあるだろう。
「別の作用が働いているのかも知れない」
「死後の世界とか分からないけどさ、死ぬ勇気があるなら、それぐらい振り払えると思うんだけど。それこそ貴方が好きな、人のガッツ」
鏡花の言い分というのは、死ぬ程辛いから自殺をした。ならばこの世に未練があるはずが無い。けれども呪縛霊をやっている。其れは未練があるからだという推測らしい。そして呪縛霊を選択するぐらいならば、生前やれる事はやっておけ。ということらしい。
「自殺者が呪縛霊になりました。というのは、私の中では目くじら立てる案件かな。楽になりたくて死んだのならば、この世に未練なんか残しちゃいけないでしょう?」
自殺してしまうのは、今が苦しいから。未来が真っ暗だから。死んだ後の事は分からない。けど死んだ方がマシと思えるくらい苦しいから。
だからその選択をする事を、止める事は出来ません。
その人に新しい光を与える事が出来ない以上、其れが最善なんです。
でもね、それで呪縛霊になったら、多分眉間に皺が寄ります。
『今が苦しいから死んだのでしょう? 未来に期待を込めたから、死んだのでしょう?
それなのに何故、呪縛霊になってまで、この世界に執着しているの? 未練なんかさっさと捨てて、生まれ変わりなさいよ』
『死んだ後も楽になれるなんて保証、誰もしてくれない。それなのに楽になると信じて貴方は死を選んだのでしょう? それなのに何故、生きてる人間に迷惑掛ける様な真似するの?』
と思ったんです。
それって生きたても殺されて、呪縛霊やってる人に対して、失礼じゃない? って。
だから死ぬ前に考えて下さいよ。