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僕の秘密は誰にもバレなくない

夢の休日から普段の平日へ落差が大きすぎた健は虚無感と戦う…しかし美駒さんはいつもいる

この秘密は言ってはいけない

何もないこれが虚無感であるか、平日が来てしまった。夢のような土日はどこへやら

普段に戻ってしまったのだ、

僕は一人暮らしをしているが今は

コンビニバイトと競馬で耐えている。

そんなことは親にも美駒さんにも知られていないはずだったのだが…

いつものようにバイトへ行く、暇な時間のため

大体一人である。仕事をしていると…

「いらっしゃいませ〜」

「あれ!ケンくんじゃん!」

この声はまさか…

「み、美駒さん」

いたのだまさかである嬉しいは嬉しいが見られたくは無かった、ような光景である。 

「な、なんでここに…?」

「え〜たまたまかな♪」

なんだその偶然は…僕はなんだかんだ家賃が安くしてるのでバイトは週4で平日のみなのだ

「というかさケンくんここから家近いの?」

「歩いて15分くらいですよ…」

「そうなんだ〜ここら辺駅近いもんね」

あまりコンビニもなく電車が近い、田舎である

「この後何分くらいで仕事終わる?」

「あと10-15分くらいですかね」

「ならさ、一緒に帰らない?(小声)」

「は、はいっ…」

近い。ドキドキだぞ、こんなにも顔が真っ赤になるとは早く時間よ経ってくれ

なんとか終わった、今日は人はほんとに少なくて捗った

「すいません、待たせましたかね美駒さん」

「大丈夫だよ〜ケンくん、じゃあ行こうか」

「はい…」

まさか会えるとは良い日だと思う、こんなにも幸せだと思わなかった

「美駒さんはなんの仕事をしてるんですか?」

「私はねアパレル系の仕事してるんだ」

「確かにオシャレですもんね」

「褒めてくれるじゃん!ありがとうね♪」

確かにずっと褒めているような気がする。

それほどに美駒さんは完璧なのだ。

「そういえばケンくんはバイト以外何かしてるの?」

「い、いえバイトと競馬で過ごしてます…」

これは言いたく無かった、これで美駒さんの評価が下がってしまうのでは無いかと危惧していたからだ。もしかしたら嫌われるのではと

ほんとに言いたく無かった…家で泣こうと思うと…

「ケンくん…そうなんだね」

ほら、やっぱり明らかに下がってるなんで言ってしまったと後悔の念を押してしまう

こうなってしまったのは理由がある、仕事がだるかったとかではない本当はストレスによる

鬱である。それが精神に危害を及び一時期入院していたほどに重症だった、あの時は正直思い出したく無いし、思い出せないのが事実だ

「美駒さん…自分家ここなので帰ります…」

「ちょっと待って」

と腕を持つ

「ごめん、ちょっとさ家入っても良い?」

突然の提案に驚く僕

「あ、あ良いですよ」

そこまでは汚く無かっただろうと招き入れる

まさか出会って少しで家に入れるとは

「ケンくんらしいね〜汚くは無いね」

急になんで家に来たのかが全くわからない

「よいしょ…っとケンくん突然なんだけどさ。

20歳なんでしょ?今って大学?就職なの?」

「人生相談ですか…?」

「簡単に言えばそうだね」

「なんで急に相談なんて…しかも美駒さんから」

「んー簡単に言えばケンくんを心配してるからかな時々疲れた顔見えるし」

「バレてましたか…実は僕就職してストレスで鬱で病気になってしまったんですよ…それで病院で入院して…そこから就職が怖くなってしまったんですよ」と言い終えると泣いてしまった

そして美駒さんが近づいて来て

「よく頑張ったね…ヨシヨシ」

と頭を撫でて来たので、何を僕は頑張ったのかそれが分からなかった。

「ご、ごめんなさい…美駒さん…美駒さん」

何分も泣いた、美駒さんはずっと撫でてくれた

気持ちとして何かが解けたような気がした。


時にケンくんは少し怖い顔をする、疲れた顔もするのでとても気になっていたたまたまコンビニに入るとケンくんがいた。そういえば私はケンくんの仕事を知らなかった、もしかしたら大学生かもしれないが…たまたま家まで帰って

気になってしまって家に入れてもらった

話を聞くとケンくんのよく見る顔の理由がわかった、これを言いたく無かったのだろう

もし聞かれたらなんと答えるべきかを考えていたのだろう多くの事を一人で抱えていたのだろう。私はケンくんが泣いてしまって不意に手が出てしまった、撫でて少しでも落ち着いて貰おうと思ったから。


「ごめんなさい…もう落ち着いたので…」

「ケンくんよく頑張ったよもう大丈夫私がいるから安心してね」

お母さんのようだった。自分の親は本当に無関心だった、入院したと聞いて一度のみ来たそれだけだった。ほんとに嫌だった

だから意地でも一人暮らしを始めたのだ。

「美駒さんどうします?家に帰りますか?」

「うーん…どうしようかなあケンくんはどっちが良い?」

こんな質問されるとは…泊まってくださいなんて口が裂けても言えなかった。

美駒さんがいない家は何か普通なはずなのに

違うかった違和感…引っかかるものがあるが

それ以上に眠気が襲って来た布団に入ったらすぐに眠りについた僕はその時は笑っていた。

残り競馬場まであと4日。

10時 起床

12時 お昼

13-16時 ゲーム

17時 晩御飯

18-21時 バイト

普段の和田健の1日

秘密は難しい

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