僕は3.4コーナーから捲るのが好きなので
奇跡が起きた、美駒さんと喋ってそしてLINEまで交換した、こんな事があるんだろうかぼくは自分のほっぺをつねったりいろんなことをして本当かを確認した、その度に美駒さんに笑われたがそれも楽しかった。
なんだかんだでお昼だ、今日は調子が良い久々にだなんだか奢ろうかと考えていた
「美駒さん、お昼何か奢りますよ。」
「え!良いの?2レース当てたから調子良いじゃん」
と言うことでフードコートのご飯を奢った、
美駒さんは少し抑えていたが、とても美しい
全ての行動が美しく僕の好き度が100を余裕で上回るほどに、午後からはどっちかが当てたり当てなかったり、普段のような競馬だった。
結果的には2人とも少しプラスで終わった、
「いや〜楽しかったですね美駒さん」
「ほんとだね、また明日も会えるのか…だけど少し寂しいね」
初めて見た、美駒さんの少ししょんぼりした顔
ずっと楽しそうだったのがやはり終わるとなるとやっぱり寂しさは込み上げる。
「最寄りどこなんですか?自分、神部駅なんですけど」
少しでも長くいたいそう考えたぼくは電車で一緒に帰れるかを画策した。
「そうなんだ、最寄りはね丸駅なんだ、路線で言えば途中まで同じかな〜」
少し嬉しかった、少しでも長くいたかったから
「そうですね、一緒に電車で帰りましょう」
「ケンくん…ありがとう」
悲しそうな嬉しそうな様々な感情が混ざったような言葉に感じた。
帰りの電車では2人でたくさん話した
年齢や競馬にハマった理由。美駒さんは歳としては23らしい、そして競馬にハマった理由がアーモンドアイなどの最強馬を見て競馬って素晴らしいと感じたらしい、この時間が一生続けば良いのに。。そう感じていると
「次は丸駅、丸駅ですお出口は右側です。」
非情にも来てしまった、この時間が
「じゃあ降りるね、健くん…また明日会えるもんね、信じてるよLINEもお願いね」
「は、はい…美駒さん、あ、あの…」
「ん、どうしたの?ケンくん」
「あ、あ何もありません、すいませんまた明日」やっぱり言えなかった、すこしでもありがとうと言いたかったが…
ドアが閉まってしまった、最高の一日はあっという間に幕を閉じた。
LINEを送るべきなのかとても迷った、本当に良いのか?これで失礼じゃないか?と頭の中をフル回転させてなんとか送った。
(今日はありがとうございました、また明日あの場所で会いましょう、)
やはりこの瞬間は緊張する。そんな緊張を一蹴するかのようにすぐに既読がついた、それだけでも嬉しかった。
(また会おうね〜!今日みたいに勝てば良いね、今日のケンくんのドキドキした顔可愛かったよ)
またドキドキしてしまうじゃないか…寂しさはLINEで少しなくなったかと思う。そう思いたい
何回もトークをした、時間があっという間だった見たら0時を回っていた、約2.3時間はLINEをしてたのか、それほどまでに早かったのだ
今日ぼくの身に起きたことをよく整理した、本当に奇跡だったと感じる。頭の妄想なんて止まらない、付き合うことすらあった、恐ろしい
今日は初対面でも美駒さんに引っ張られていた、せめて明日はなんとかドキドキさせてみたい、そう決めて眠りについた。
あっという間に日曜が来た、よく眠れた眠れなかったかわからないしかし気分としては最高だいつものように電車に乗る、普段の気分ではない今日から美駒さんがいるのだから。
昨日と同じ場所にいる、少しいやとてもドキドキするそんな緊張感が見え見えだったのか
突然、視界が真っ暗になった急なので軽くパニックになった、え?なんだこれほんとは夢だったのか…となる程に考えていたら
「だーれだ♪」
「こ、この声は美駒さん…」
「せいかーい!よくわかったね約束果たしてくれてありがとうケンくん」
こ、恋人みたいな事が起きた、初めて女性が突発的に触れてきた、顔は分かりやすく真っ赤っかだとても恥ずかしい…
「大丈夫?ケンくん顔赤いよ?熱かなぁ」
「い、いえ突然のこと過ぎて驚いてました…」
そう言うしかない、驚いて顔が赤くなった、ただそれだけな気がする。。
ケンくんは可愛い、初めて見た時私をとても気にしているようだった可愛らしい顔をしていて
とても好みだった
話してみたい、話してみたい!
そんな気持ちが先回りしてもう肩を触れていた
すこし攻めてみたらとてもドキドキしていた。
楽しそうにしていた私も楽しかった
土曜が終わるととても寂しかった
けどケンくんは色んなことを聞いて楽しんでいた
丸駅に着くと
「は、はい…美駒さん、あ、あの…」
何か言いたそうだったが言えなかったのか
とても初々しくとても迷って言わなかった
私はケンくんすこし気にかけてきた顔だけではなく優しさがあった。
わざと馬券を合わせてみた当たった…まさか当たるとは思わなかった、応援で叫んだのは自然的にやってしまった、それでもケンくんはもっと惹かれたらしい。
私の全てを知って欲しい、そんな願いを込めてケンくんと会う。
「あ、あの美駒さん。手繋いでみても良いですか…?」
「手繋いで見ようか、ドキドキしてるでしょうケンくん♪」
そりゃそうだ美駒さんと初めてしっかりと言って手を繋いだからドキドキもするその顔が美駒さんは好きなようだ。
そんな笑顔をぼくは守りたいと常々思う。
僕は美駒さんに引っ張られているが一度はこっちがドキドキさせてみたいのだ
まさに捲るように。
だけどどうやってドキドキさせるのか…そんなこと人生で考えたいことなどない、全ての知恵を振り絞って考える、思いつきがないのだ
「…くん、ケンくん?」
いつのまにか呼ばれていたのだ、集中力が考え事に集中し過ぎたか
「あ、ごめんなさい、美駒さん」
謝ることしかできなかった。
僕は美駒さんが好きだしかしそれを言うのも怖い、何度もそれをして断られた成功した事が無いのだ呆れられたらどうしよう…そう考えながら今日も競馬を見ている。
今日は美駒さんが絶好調だ本命が本当に来る
驚きでしか無い
「ケンくん、今日は私が奢るよ」
「み、美駒さん…ありがとうございます」
僕はそれしか言えなかったのだ嬉しいけどドキドキさせる目標はまだ難しい…
今日のメインは本命が2人とも同じになった
とても嬉しかった、何か感性が似ているのかどこかで
そんなことを考えながらメインレースを見た
本命は3.4着の大混戦でゴールした、
結果は…3着だったなんとか2人とも当てたのだ
とてもホッとした表情をした
「ケンくんもう終わりだね…また来週かな会えるのは」
「み、美駒さん!あ。あの」
「ん?ケンくんどうしたの♪」
「今からご飯食べに行きませんか!」
「晩御飯?良いよ食べに行こう〜」
まだまだ美駒さんとは話せそうだ。
それだけでも嬉しい気持ちは高ぶる
初めて誘われただけでとても嬉しかったのだ
まだ一緒に居たいのか…可愛いなケンくんは
ケンくんは今日私をドキドキさせたいと思っているのだろう、凄い考え事してるし色んなことを考えているんだろうなと思いながら
競馬場からの延長戦を楽しむ。
「美駒さんってお酒飲めるんですか?」
「私?少しだけだよすぐ顔赤くなっちゃうの」
「そうなんですね〜自分もそうなんですよ、良い感じのお店ありますし行きましょう」
話してたらすぐに着く、少しでも長くいたい、一緒にいればいるほどそう感じる
居酒屋に着いて、乾杯をしてお酒を飲んだ
初めて二人でサシ飲みしたな…ずっと一人しか飲んで無かったのにまさか飲めるとは思わなかった、やはり飲むと会話も弾む楽しいな
「やっぱり、美駒さん美しいですね…」
小声で言ってしまった、まあバレないだろうと思ったら
「ん〜?ケンくんなんて〜?聞こえなかったなあなんか美しいって聞こえたけど」
全部聞こえてた…ドキドキしたやっぱりだ
「す、すいませんつい」
ケンくんに初めてドキドキしてしまったかもしれない、初めて男性として見えた、よかったお酒飲んでいて顔真っ赤なのが酒のせいに出来る
絶対普通なら真っ赤だ、これよりも
すごいドキドキしてる…これは二人ともだ
どちらもお酒のせいもあるが顔が普段より真っ赤だ、やっぱり彼女が好きだけど告白はまだ早いかな…そう考えながら帰りだとなった
「大丈夫ですか?美駒さん、帰れます?」
「ん?よゆうー!起こして〜!」
え?酔ってる?いつものような元気に滑舌が回ってない、これは酔ってるわ
「肩貸しますから電車乗りましょう」
「ケンくんかえろうー!はやくはやく」
子供みたいになってる…この顔もあるのか
全てにドキドキする、嫌いなどないかも
「丸駅着きましたよ美駒さん」
「ん…ありがとう!ひとりでかえれるから!
ありがとうね♪」
「は、はいまた」
「またねー!ケンくん」
パッと見たら千鳥足になってる…大丈夫かな
LINEで連絡したら結局帰れたらしい、良かった
けど明日から平日か…夢も終わりかもなと思いながら眠りにつく