不幸自慢はドブに捨てて
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
こういう風に生きなくてはと思ってます。
だから例え私が愚痴を吐いても、不幸自慢をしても、『喧しい!!』と一喝して、水を掛けるぐらいの気持ちでいてくださいな。
なんでも許せる方向けです。
世の中、大変だった記憶を綴って全世界に公表する事をたまに見かけるが、それが嫌いである。そうしてその場に対して、『私の方がもっと苦しかった』とコメントする。そんな言葉が嫌いである。身も蓋もない言い方をすると、不幸自慢が大嫌いである。
俺の前には麦茶を片手に延々と愚痴を零す女がいる。何処にでもある不幸話である。これだけ私は不幸で、私は頑張って、だから慰めろ。そういった感触が目の前をチラつく。それを本を読みながら、延々と聞き流していた。最初のうちは右から左へと流していたものだが、そろそろウザったくなってきた。だからここいらで、お約束の蹴りを飛ばす事にした。
「で、お前は俺にどうして欲しいの? 慰めでも欲しい訳?」
「まさか。貴方はお地蔵様の様に聞き流して欲しいだけ。というか、最初に言ったよね?
『愚痴を零すから、適当に聞き流して』って」
「それに耐えられなくなったら、激を飛ばせ。ともお前は言ったよな」
短い沈黙の後に、先に口を開いたのは女の方だった。
「でもスッキリしたよ。有難う」
そう言って、鞄の中に入っていたビスケットを俺に一つ手渡した。
俺の知る女の一人は誰の助けも必要としない、誰の慰めも必要としないような、強かな女だった。だから誰にも頼らず、不幸自慢を嫌った。不幸自慢を見ていると、聞いていると『喧しい』と叫びたくなるそうだ。
そんな女でも、今日は堪えたらしい。何かに吐き出さないとスッキリしないらしい。という訳で、冷徹と噂される俺を片手に愚痴を零す。そんな日だった。
「何の返答も求めてないのならば、ぬいぐるみにでも語り掛けてろよ」
「最初はそうだったんだけど、成人女性がやるにはちょっとキツかった。そう思ってる時点で女々しいんだけど、そこはちょっと勘弁」
こんな女でも、そんな繊細な一面があったのかと度肝を抜かれながら、適当に流す。まぁ言ったところで、『一応、人並みの感性はあるんだよ』と帰ってくるだけだろうが。
「なんでそんなに嫌いなんだよ。人間誰しも、不幸自慢の一つはしたくなるだろうが」
「言っても解決しないからだよ。ただ己の自己肯定感を保つ為だけに、人を利用したくない。だからいつも言ってるでしょ? 『慰めは要らない。欲しいのは渇だけ』ってね」
強かな女はそう言って笑う。出会って十年越しの、不幸自慢は非常に新鮮で、それ故に、人を知った。けれどもやはり、物凄く強かだった。
以下何でも許せる方向け。
個人の意見飛び交います。私の発言が許せる方のみ宜しくお願いします。
よくあるじゃないですか。不幸な話を見た時に、
『俺/私の方がずっと不幸だった』って。
そうかも知れませんが、わざわざ出向いて言う事では無いと思ってますよ。
それが出来るなら、言えるなら、それをバネに生きていけると思ってますよ。
慰めなんて、いらないと思ってますよ。
だから不幸自慢が好きではないんですよ。
自分に酔う為に相手を利用している気がして。
貴方は楽しいかも知れないれど、此方はどうなの? って気持ちが前に来ます。
だからこそ私が不幸自慢や愚痴を零した時には、適当に聞き流して下さい。
テーブルの上に足を乗せて、お酒を片手に、雑誌を読んで聞いて下さい。
うるさいと思ったら水を掛けてください。
『逐一うるせえんだよ!! 構ってちゃんかよ!!』
って言ってください。
現実にされたらちょっと服を変えなきゃいけないので、ご想像の範囲で。
慰めは必要としてませんが、吐き出さなきゃやってられない時もあります。
そんな時に思い切り小説にするくせがあるので、その時は上記の通りにお願いします。