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異世界帰りの町おこし  作者: 残業200時間
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先住民の特権

宝くじ当たって即ファイアーできたらな...

 現時点で全て決定するつもりはないが、ある程度の選定は大事。





 さて、駅前を彩るテナントだが、せっかくなら地元色を出したいし、活かしたい。


 とはいえ、集客力が皆無では意味がない。


 どうしたものか...


 「実は、数年前から居住可能になった区域では、補助金等を支給して外から人を集めて町で起業してもらっているんですよ」


 「そうなんだ。やっぱり地元の人が帰ってこない以上、そういう流れにはなるよね」


 「で、起業してどういう事をしているの?」


 「そこは様々ですが、カフェを始めとした飲食店の出店が多いですね。あとは酒造りから手がけている方とか」


 「酒造りね。それはTVで見たことあるよ。評判はどうなの?」


 「まずまずといったところでしょうか。地元での販売だけでは厳しいので、ネットでも販売はしているのですが、おそらく認知度が高くないので、売上はそこまでといった感じです」


 「そこはどの企業や店舗でもお決まりの課題だよね。確か、カフェみたいな店舗で酒造りしてそこで酒と食事を提供しているんだっけ?」


 「はい。そういう店舗もありますよ。ただ、町に訪れる人自体が少ないので、ある程度までは集客ができても、それ以上は...といった感じです」


 まぁ、最低限集客できているだけまだマシか...


 ただ、それだと知り窄みになるのは目に見えているわけで...


 「まず、移動手段が車である以上、ドライバーが店舗で酒を飲めないのが泣き所だね」


 「そこなんですよ。例えば2人で来ていただいても、確実に1人は飲めないですからね」


 「大抵の方は日帰りですし、せっかく来ていただいても全員が飲めないのは本当に勿体無い」


 酒を飲まない人が増えたとはいえ、それではお話にならないんだよな...


 元々飲む人だけではなく、酒に関心が低い人や飲まない人に興味を持ってもらって、新規やファンを増やしたいからね。


 「まず、街となる以上は今より確実に集客も売上は上がると思う」


 「ただ、それだけじゃ何か物足りないというか...」


 「それはわかりますよ。恵まれた環境におんぶに抱っこでは続かないですからね。勿論、彼らは必死で酒造りをしているし、甘えがあるわではないのですが...」


 そうなんだよね。補助金とか諸々の恩恵はあるとはいえ、それまでの仕事や生活を放棄してまで町に転居して仕事までしてくれているからね。


 「やはり競争力はある程度求めたいかな」


 「それですね。現状はそれが目に見えにくい環境ですから」


 「ならそういう区画を作るしかないな」


 「当然、街となる以上、飲屋街と呼ばれる区域が必須なんだけど、そこにまとめて地元で酒造りをしている企業に出店してもらおう」


 「勿論、強制ではなく希望する企業というか人物限定だけどね」


 「今、酒造りをしている方々はやる気の多い青年が多いですからね。多分、殆どの方々が応募すると思いますよ」


 「だといいんだけどね。ただ、この町に転居してきた理由の一つとして、都会での生活に疲弊して...という人もいると思うんだよ」


 「出店する区画を優遇するとはいえ、そこに乗っかってくるかは少々疑問が残るんだけどね」


 「あぁ...確かに田舎でのんびり好きな酒、というか好きな事をしたいという転居者は多いですからね」


 「だろ?だからその辺の配慮も必須事項だな」


 「そうなると、駅前の店はしょうがないし強制ではないから仕方ないとして、せめて住居に関する配慮はしてあげたい」


 「どのみち、都会の喧騒を避けたい人用の住居エリアは必須だったからね」


 「もしくは既に持ち家がある人のエリア付近は極力、人が混雑しないような配慮はするけどね」


 「難しいところではありますね。とはいえ、新しい駅の建築予定地付近には殆ど誰も住んではいませんが」


 


 「まぁその辺は協力者にも相談して、なんとかするさ」


 「とりあえず、飲み屋区域の一等地に地元の酒造りに携わる人たちの店舗をまとめて出店するという方向で」


 「勿論、出店費用は全てこちらで持つとしよう」


 「マジですか?それなら全員が出店を希望するかもしれませんよ?」


 「まぁ、それならそれで大歓迎さ」


 「但し、ある程度の選定はさせてもらうけどね。正直、見込みのない企業の出店は避けたいし」


 「そうなると、試験官のような方が必要になってきますね。確か蔵田さんは...」


 「うん、飲めない」


 「酒を飲めない方が、こんな話を真剣にしているのも変な話ですね」


 なかなかに失礼な発言だが、それはご最もな意見だ。


 それにこういう発言を堂々とする彼は嫌いじゃないし、不思議と不快でもない。


 そこはそれだけ信頼関係が成立しているという事だろう。



 「まぁ、試験官はこちらで用意するよ」


 「経営ノウハウがあって、且つ酒好きで舌が肥えてる奴も心当たりがあるし」


 「至れり尽くせりですね。一応、町からも試験官候補を選出してもいいですか?」


 「勿論。やはり地元の人間の意見も参考にしたいからね」


 「ありがとうございます。てか、酒だけで結構話が盛り上がってしまいましたね」


 「他はどうします?」


 

 確かに、大して飲めない酒の話でそれなりに時間が取られてしまった。


 ちょっとしんどいが、ここからは趣味と実益を兼ねたテナントの話をしよう。

 


 

 

 

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