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異世界帰りの町おこし  作者: 残業200時間
94/96

ごめんなさい

報連相ってタイミングが命だよね

 それは王子との会談から1時間後...




 「全く、あなたには計画という概念がないのですか?」


 うぅ...


 ぐうの音も出ないとは正にこの事...


 本当は言い訳したいよ。


 けど、今回の駅前開発の件については、完全に俺の領分なんだよね...


 ベルは確かに有能で万能だけど、この町おこしプロジェクトはあくまでの俺の我儘。


 全力でサポートしてくれるけど、あくまで俺の指示に従うのが基本で、基本的には提案はしてくれないんだよね。


 だったら、ベルも文句を言う筋合いはないとも言えなくないのだけど、流石に今回は規模が大きすぎた。


 しかも、富田会長の秘書になってから多忙を極めているし、彼の働きっぷりを高く評価している。


 そりゃ、天下の富田自動車の会長と最近までニートしてた俺とじゃ、勝負にならんですわ。


 しかも俺はその会長をコキ使っているわけで...




 「ただただ、申し訳ないです。でも、町の活性化には必要不可欠な案件でして...」


 「それは重々理解しています。私がなぜ憤っているかわかりますか?」


 「この様な重大な案件の計画が、今まで抜けてからでしょうか?」


 不思議なことに敬語口調でしか話せない事に今更気づく...


 サラリーマン時代を悪い意味で思い出したわ。


 「それもそうですが今更、それはどうでもいいです。本当に腹立たしいのは、私や富田会長抜きであっさりと駅前開発の決定を下した事です」


 あぁ、そっちか。


 冷静に考えてみれば、ごもっともな意見だ。


 いや、冷静に考えなくても普通はそちらの方が先に思いつくだろう。


 よく上司にも、「そういうところだぞ」と言われたっけ。


 それにこの件は富田会長が超キーマンとなるわけだから、尚更だ。


 

 富田会長、俺を見捨てないでくれ!!



 「本当にご最もな意見です。興奮してしまい、諸々失念しておりました」


 「まったくです。本当にこの世界でサラリーマンをしていたのですか?」


 それを言われると、頭が痛い...


 これでも本当にサラリーマンであり、社畜をしていたんですよ...


 気絶するまで働いていたんですよ。

 

 でも、そこまで全力で働いておきながらこのザマでは、そう指摘されても仕方ない...


 色々抜けがちな俺でもそれくらいの理解力はある。


 「恥ずかしながら、これでも元サラリーマンです。ただ、ちょっと残念な企業戦士でして...」


 「言い訳はけっこう。既に駅前開発の件は決定してしまったのですから」


 「問題は時間です」


 ちなみに、ある程度の内容は既に説明済み。


 どうやら資金についてはそこまで問題視していない様だ。


 「新幹線も開通していないのに、リニアを走らせるって...」


 それもご最もです。


 しかも国内でリニアはまだ試運転の段階で、利用する事はできていないからね。


 


 「それに他にも問題は山積みです」


 正直、規模が大きすぎて何が問題か絞りきれない。


 「工事の時間もそうですが、許可の手続きが一番のネックですね」


 「新幹線が通過している県内の他の市もそうですし、開通するとなれば、プロジェクト予定地と東京との間に位置する市町村でも駅を新設するかも争点になります」


 「確かに、東京と予定地だけしか停車しないというのも勿体ないよね」


 「必ず、立候補する市町村が出てきますよ」


 「それはそれで、その地域が活性化しそうで面白そうじゃない?」


 「活性化する可能性はありますが、そうなると余計に工事日程に支障をもたらします。それに資金についても争点になるでしょう」


 「あぁ、そういう事か。要はリニア通したいなら金払えとか、駅を作れって話ね」


 「端的にまとめるとそうなります。しかも、こちらの背景を鑑みてある程度ふっかけてくるでしょう」


 それは面倒な話だ。


 「だったらさ、いっその事リニアは諦めて、飛行機で行き来できる様にする?」


 「それだと、東京駅から離れるので利便性に問題が生じるかと」


 「だよね。けど、最悪それでもいいかも。リニアの計画は大幅に遅れるけど、街が完成してしまえば国内外から無視できない商業地域になる」


 「当然、そうなればリニアの経路を予定していた地域の住民は黙っていないだろう。勿論、それ以外の人たちもね。それからでも遅くないかもしれない」


 「問題は、本当にプロジェクトが実現するか説得できるかですね。日本人は保守的な民族ですから」


 この世界の新参者が言うじゃないか。


 「確かにそうではあるんだよね。なんなら、仮に成功すると分かっていても撤退するのが日本人だから」


 「もし、リニアが通らなければ先に拒否というか、ケンカを吹っかけてきた連中の市町村には意地でも通さない。多少、遠回りしてでも別の地域経由で通すとしよう」


 「まるで子供ですね」


 「ある程度の見せしめは必要なのだよ」


 自分で言っておきながら、かつての勤務先のブラック企業の上司みたいでちょっと自己嫌悪...


 「そこまで断言するなら。その案を採用しましょう」


 「けど、そうなる前にある程度の交渉というか、根回しはお願いね?」


 断言しておきながら、実際はその様な手段は極力避けたい。


 だって、ロスが多いし。


 出来ることなら、最短距離でリニアを繋ぐに越した事はないからね。


 それに時間だって有限ですから。


 その辺の交渉はベルと富田会長の腕にかかっている。




 けど、もしもの時は...


 

仕事がバタバタで、更新頻度が遅れて申し訳ないです(◞‸◟)

なんとか続けていきますので、温かく見守っていただけると嬉しいです。

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