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異世界帰りの町おこし  作者: 残業200時間
92/96

駅前は街の顔

す、睡眠時間が...

 駅前の出来次第で街の印象の半分は決まる




 さて、諸々のプロジェクトが順調に進んではいるのだが、意外とそちらに関しては手付かずだった。


 個人的には利便性とエンタメを重視した、特別感のある一帶にしたいと思っている。


 漠然とし過ぎてるって?


 いいんですよ、だって俺自身がそこまで考えがまとまっていないし。


 そんな中でも絶対に実現したい事はあるわけで...


 

 

 というわけで、本日は駅前設立にあたりソシル・アル・カンノ王子に相談。


 「これだけ話を進めておいて、まだ手付かずだったとは...」


 耳と胃が痛い...


 「ご最もですな。町への許可とか諸々あるし、町長と熊田氏には特に負担をかけてしまいそうだよ」


 「熊田というのは、最近、正体を明かした人物だな?」


 「イエス。彼と町長のお陰で諸々助かってるよ」


 「ほぉ...一介の町人が大したものだな」


 町長はともかく、熊田氏は一介の町人とは違うような...


 まぁ、王子ら他の協力者たちから見れば、大して変わらないんだろうな。


 「大した青年だよ。報告書は読んでると思うけど、彼中心のプロジェクトも動き出したし、個人的にも楽しみにしているよ」


 「ほぉ〜。ヨシにそれだけ言わせるとは大したものだな。私も会いたくなってきたぞ」


 一国の王子に興味を持たれたとは、本人は知る由もないだろう。


 本当に大したものだ。


 「いずれ皆んなにも紹介するよ。あくまで、一般人だから変なプレッシャーかけないでよ?」


 「わかっているさ。とはいえ、ある程度の見定めはするつもりだがな」


 怖い怖い。


 「勿論、彼の参加に異を唱えるわけではないが、信頼できる人物かはこの目で見定めたいからな」


 そりゃあそうだ。


 俺が推薦したからOKって反応も良くないしね。


 「だが既に富田は彼と接触しているんだろ?彼について何か言っていたか?」


 「そうよ。最初は俺の代理として交渉してもらってたからね。彼については、これからが楽しみな若者だくらいの事は言っていたかな」


 「ならば特に心配する事はなさそうだな」


 「おい!俺の時は見定めが...とか言ってたじゃないか!」


 「いや、肝心な駅前開発の件を放置してた事を忘れたか?」


 そうでした。


 皆んなに丸投げしている中、見事に大事業をど忘れしていた間抜けでした。


 「まぁ、その事は一旦置いといて、逆にチャンスだとは思わない?」


 「そんな事はとっくにわかっているさ。だからこそ私のところへ真っ先に来たのだろう?」


 ほんと、察しが良くて助かります。


 「流石だね。なので、他の協力者にはまだ話していないわけよ。つまり...」


 「スポーツ関連やエンタメ系の施設を駅と繋げたいんだろ?」


 「ピンポーン!ド正解!それにしても、そこまでピンポイントで当てられるとは思っていなかったよ」


 だって、エンタメやスポーツといったらアメリカが本場だからね。


 他の2人に相談しに行くのが自然の流れだ。


 だが、世の中は刻一刻と変化しているのだ。




 「我が国はスポーツ、特にサッカーとゴルフ事業に多額の投資をしているからな。それに次いでエンタメ、つまり娯楽への投資と強化にも積極的に取り組んでいる」


 正に相談相手として選んだ理由はそれ。


 しかも、俺が大好きな某作品の作者が亡くなり、その大型追悼イベントが日本ではなくサウジで開催される。


 少々悲しい事実ではあるが、逆に言えばそれだけ海外でも影響力が高い証明でもある。


 「脱石油の足がけがスポーツとエンタメというのは驚いたよ」


 「まぁ、だからこそこうしてここにいるんだけどね。でも、よくわかったね」


 「日本については色々と調べたからな。とはいえ、駅と複数の施設を繋げるのはなかなか骨が折れそうだ」


 そうなんだよね。


 土地の買収も一苦労しそうだし、何より施設を建てたとしても、維持費がね...


 それに問題はそれだけじゃない。


 根幹として、もっと重大で途方もない課題があるのだ。




 「前途多難だな。とりあえず、理想としている構想を教えてもらおうか」


 「あくまで理想だからね。実はサッカー以外にもさ...」


 

 昔の国を興した人たちって本当に凄いよね。

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