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異世界帰りの町おこし  作者: 残業200時間
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良からぬ行為

イキリムーブする奴、ドM説

 まさかまた悪魔を召喚する事になるとは...





 ゼルの話から察するに、今回召喚する2人の悪魔は古代級かな?


 神代級程ではないにしろ、こちらも稀少な存在だ。


 ただ、数は神代級よりも多いので、召喚には少し骨が折れるかも。


 そしてゼルがそれを察したのか...


 「私の魔気をお館様に流し込むよ。そうすれば、私の魔気に反応して、向こうから勝手に飛び込んで来ると思うから」


 「なるほどね。それなら助かる。間違って他の連中を召喚してしまったら面倒いからね」


 そしてゼルが俺の手を握ると、禍々しい魔気が体内に流れ込んでくる。


 やはり、神代級は違う。


 他の冒険者などに魔気を譲渡してもらった事もあるが、まるで質も量も違う。


 まぁ、ゼルからすれば少々流し込んだ程度なのだろうけど。


 とはいえ、扱いを間違えれば一大事だ。


 もし、一般の冒険者がこれを体内に取り込んだら、その瞬間に発狂し肉体は滅びるだろう。


 ましてや現代の人間であれば、少しでも彼女の魔気に触れれば四散してしまうかもしれない。


 やはり、彼女らの存在は特別というか、易々と関わっていい存在ではないと実感する。


 まぁ、そう感じるだけで今更遠慮する気はないけど。


 一応、彼女らを実力で捩じ伏せた実績もあるし。



 

 それでは、早速いきますか。


 「古代悪魔召喚発動」


 神経を研ぎ澄ますと、早速、召喚魔法に反応する魂が2つ感知された。


 それに、この魂に僅かにゼルと似た魔気を感じる...


 これはゼルの配下である影響なのだろうか?


 いずれにせよ、発見しやすくて助かる。


 そして、2つの魂を一気に引き上げると魔法陣から2人の悪魔が顕現する。


 1人はいかにもセバスチャンという名が相応しいような、老紳士だ。


 「ベルゼル様、お久しぶりでございます」


 そしてもう1人は真逆でいかにもロリっ子の美少女だ。


 「姫様、再びお会いできて感激のあまり、身が弾けそうな想いです」


 弾けるのは勘弁してほしいな。


 まぁ、弾けたところで死なないだろうけど。


 「2人ともご苦労だったね。元気にしてた?」


 「流石に元気とは...ベルゼル様が突然、姿をくらませ気が気ではありませんでしたよ」


 「私もです。いくら探しても姫様が見つからないし、私たちに愛想をつかし、どこか知らない所へ旅立たれたのかと...」


 ゼルはこの2人に無断で俺の召喚に応じたのか...


 少なからず罪悪感を感じるな...


 「言ってなかったっけ?だとしたらごめんね」


 このおバカ!


 あっさりと片付けやがって...


 お陰で2人からただならぬ視線が俺に突き刺さりまくりなのですが...


 「ところでゼルエル様、この人間は一体何者ですか?」


 「私も気になっていました。なぜ姫様が人間風情と...」


 すると今度はゼルからただならぬ...というか殺気まじりの魔気が放たれ始める。


 「お館様にむかって何、その口の聞き方?」


 「殺されたいの?」


 並の冒険者...というか、宮廷魔法使いクラスでもこの場にいたら既に死亡していただろう。


 それ程までに彼女の魔気は禍々しく憤怒に満ち溢れている...


 「ストップ!ストップ!それ以上出されるとマジでシャレにならないから!」


 と、言いながら急いで結界を張り終える。


 今回は神代級じゃないし、大丈夫と思って何も準備せずにに召喚した俺のミスだ。


 正確には、召喚した悪魔じゃなくて、元々いた悪魔が原因だけど。


 「ゼル、2人は召喚されたばかりで事情を知らないから仕方ないだろ。そもそも、ゼルは召喚されてすぐに俺に挑みかかってきただろ?」


 まだ怒りは収まらないようだが、徐々に冷静さを取り戻しているご様子。


 「少しは落ち着いたか?なら、2人に現状とこれまでの経緯を説明してあげてね」


 ようやく、渋々とした表情を見せながらも2人に説明をしてくれるベルさん。


 俺が説明しても信じてもらえないだろうし、信頼している上司から説明してもらうのが一番手っ取り早い。


 そして、2人の質問にも答えながらようやく、説明を終えたのだが...


 

 

 「状況は理解しました。ですが...」


 その台詞の後に俺に視線をよこすんじゃない。

 

 「姫様の事は信頼していますが、流石にこの男が姫様以上とは...」


 それって理解してないし、信頼もしてないのでは?


 またゼルから不穏な雰囲気が漂っているし...


 やはり、悪魔というか強者には直接手合わせをするのが手っ取り早いらしい。


 「これ以上の説明は不毛だな。面倒だから、2人まとめてかかってきな」


 その瞬間、この場にいる全員を強制転移させ、例の如く町の近くの海上に移動。


 素早く結界も張り終え、既に準備完了。


 なんとなく、わかっていた事とはいえ、俺も密かにイラっとはしている。


 表に出さないだけで、俺は割と短気なのだ。


 特に、わかりやすく見下してくる相手はいつになっても腹が立つ。


 

 「本当にゼルエル様を負かしたのか確かめさせてもらいますよ」


 「姫様には悪いけど、私たちの実力をわからせてあげないとね」


 テンプレのような台詞はぬけぬけと。


 「いいだろう。だったら教えてあげるよ」


 

 「そういう台詞は負けフラグだってね」


 

 

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