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異世界帰りの町おこし  作者: 残業200時間
78/96

ワクワクすっぞ!

必死で覚えようとしても、結果的に何度も忘れてしまうのなら、覚えられないと割り切る勇気

 異世界にもゲームが欲しかった...




 「で、その面白おじさんとはどこまで話したの?」


 一応、ベルから会談を行った報告は受けていたが、すぐにレイナ会長と会う約束をしていたので、肝心な内容については俺も初耳だ。


 「予定しているアスレチックゲームの内容を一通り。勿論、町の事についてはまだ話していないよ」


 「本当は、今後お世話になるかも程度の挨拶で済ませようと思ったのだが、思いの外、話が盛り上がってしまってね。もしかすると、想定より早くプロジェクトが進行するかもしれないよ」


 「ほぉ〜。それは悪くない話だね。てか、内容が内容なだけに色々ツッコまれなかった?」


 正直、あの内容を間に受けるというか、初回から受け入れられるとは思わないのだが...


 「序盤は少し懐疑的だったかもしれないが、意外と打ち解けるのは早かったと思うよ」


 「思考が柔軟というか、好奇心が強いというか」


 チョロすぎて逆に疑いたくなるのだが...


 「懐疑的というか、会長自身に驚いている感じだったわよ?それに、いきなり本題を話し始めたから、相手も驚いていたっていう感じ」


 さっき、挨拶程度で済まそうと思ってたって発言は何だったんだ...


 「いやいや、そこはフィーリングというか、向こうも早く本題に入りたがっていたと感じたからであって...」


 リリに目を向けるとやれやれといった表情を浮かべている。


 要するに、ノリで突き進んでしまったんだな...


 

 「まぁ、それはいいとしてそれでよく話が盛り上がったな」


 「会長も会長だけど〜、相手も相手って事よ♪」


 「だから似たタイプという事か」

 

 「そう♪序盤こそ懐疑的だったものの、その後はノリノリだったからね〜」


 「てか、元々、似たようなアイデアを持っていたのかも?」


 「何か気になる事でも言ってた?」


 「会長が内容を説明している時に、ゲームの肝になる例のスポンサーの件を説明しようとしたら、向こうが先にその事を触れてきたのよ〜。〜を組み込んだら面白そうですよねって感じで」


 それは確かに気になるな。


 咄嗟に出るものでもないからね。


 「俺みたいな素人が思い浮かんだアイデアだから、元々、構想があってもおかしくないかもなぁ」


 「ただ、現実的には実行できないとか、もしくはもっと小規模で現実的な路線で検討していたかもっていうのが正解かもしれないが」


 「実現しようとしたら、コストもバカにならないし、何より費用対効果に大きな疑問が残るだろうからね。私も相手が君でなければ、おそらく断っていた案件だよ」


 「ましてや、日本で実現するには土地の選定も深刻な問題だからね」


 「そりゃあそうだ。やるなら都心から離れるしかないしね。関東の田舎のほうであれば、それなりに費用は抑えられるかもしれないが、果たしてこのコンテンツだけで人を呼べるかって話だし」


 「それに以前話したけど、ただゲームで儲けたいとかそういう話じゃないしね。あの町でやるから最大限に効果を発揮するのであって...」


 「それを思い出す度に、ワクワクが止まらないよ。そこへ我が社のSNSが一役買うわけだからね」


 「これは技術革新だよ。ゲーム業界の常識が覆り、新たなステージに踏み出す。そしてSNSもね」


 冷静に会長の表情を見ると正直、気色悪いが嫌いではない。


 


 「だからって、おイタはダメよ〜?またお仕置きされたいの?」


 ん?


 「ミス・リリエルになら、ぜひまたお仕置きされたいね」


 リリは呆れた様子だ。


 おいおい、勘弁してくれよ...


 怪しい空気がプンプンしてたけどさ...


 けど、この2人の組み合わせを推奨したのは俺だしなぁ...


 正直、そうなったら面白いとも思ってたし。


 けど、実際にそうなってしまうとちょっとしんどい...


 あとは酒の席でのネタ話にするしかないな。


 うん、そうしよう。


 多様性の時代だし、咎めるのは野暮だ。


 けど、リリには機会があれば詳細を教えてもらう事にしよう。


 いい弱みを握れそうだ。




 「で、他にも何か話したの?」


 「当然、他にも話したさ!予定と違ってゲームの内容を一通り話してしまったから、いずれ話す予定だった土地の確保と施設の建築についてはこちらで負担するとね。勿論、ゲームの技術協力の件についてもね」


 「そりゃぁ、プロジェクトの進行が早まりそうなわけだ」


 まさかそこまで話していたとは...正直、驚きだ。


 「勿論、土地の住所やヒントになるような事は話してないから、安心して♪」


 一瞬、心を読まれたのかと思った...


 ついさっき、挨拶程度の件をすぐにひっくり返されたから、ちょっと不安だったんだよね。


 リリやベルもその辺はしっかりと目を光らせていたのだろう。


 だが、逆に言えば会長だけで会談に臨ませていたら危なかったかも...


 H社の社長もなかなか曲者っぽいし。

 

 てか、この人よくこんな調子でここまで駆け上がってこれたな...


 行動力が異常だけど、要所要所はしっかり抑えているんだろうけど...


 すると、またしてもドキリとする発言が...




 「ご主人様と同じで、会長も考えと行動が突飛だからね〜」


 「少しはフォローする身にもなってほしいものだわ」


 俺、そんな風に思われてたの?


 た、確かに思い当たる節がないわけではないが...


 てか、リリとはまだ過ごした期間が短いし、もしかしなくてもベルとそういう会話してる?


 今更、気にするつもりはないが、いざ正面切って言われるとちょっと胸にくるものがあるな...


 


 今後は改心とまではいかないが、もう少し周囲の苦労も気に掛ける事にするとしよう。


 まぁ、そんな自信はないのだけれど...

 


 


 

 


 

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