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異世界帰りの町おこし  作者: 残業200時間
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就職?報告

日本って無駄に転勤ありきの企業が多すぎる

 朗報なのに気恥ずかしい...



 少し前、遂に両親へ働き始めた事を報告した。


 当然、全てを話す事はできないので、富田会長と相談した上で富田自動車の外部アドバイザーに就任したと伝えた。


 内容としては富田自動車が新事業の企画を一般人を対象に募集しており、そこで俺がダメ元で応募した企画書が通った。そして、その企画の性質上、入社はせず同社のサポートの元、会社を立ち上げ外部アドバイザーという形で共同プロジェクトに準ずる事になったと説明した。


 なので、既に会社は設立しており、企画を実行する為に富田自動車で勉強しながら徐々に企画の実行に移行するといった具合だ。当然、企画内容は社外秘の為、明かせないとも伝えてある。


 


 けっこうツッコミどころがある穴だらけの設定だ。


 両親は当然怪しんでいたが、実際に富田自動車から振り込まれた金銭の記録、というか通帳を見せたらようやく納得した。


 金額も非常に現実的な額だしね。


 流石に2人とも驚いた様子ではあったが、現実的な給与という事もあり逆に安心したようだ。


 俺の年齢を鑑みると、同世代の給与より遥かに低いのだが、両親からすればそれはどうでもいいとの事。


 とりあえず、働いて生活できる程度の稼ぎなら問題ないらしい。


 かなりハードルが低めではあるが、そういう考えにさせてしまったのは俺なので、本当に申し訳ない。


 


 何はともあれ、念願の就職?報告が完了した。


 そして、勤務と研修はリモート兼出社とも伝えてあるので、堂々と家を空ける事も居座る事も可能となった。


 俺のイメージとしては新居と実家半々で行き来するつもり。


 なんだかんだ、実家は居心地がいいし何気に両親の身が気がかりだからね。


 で、起業については町に何かしらの店舗でも出店すれば問題ないだろう。


 今の所、俺名義での出店はメイド喫茶しか確定していないが...


 ただ、町がある程度完成するまでは時間がかかるので、途中で何かしらの事業を始める必要がある。


 いくつか候補はあるのだが、具体的にはまだ決まっていない。


 この辺は追々という感じ。


 

 あと、後々ややこしくなるといけないので、アドバイザーという件は他人に口外しないように伝えた。その代わり、肩書きとしてはリモート勤務の事務員という設定だ。


 地方のご近所付き合いって油断できないからね。


 我が家に関してはご近所さんとの交流が盛んなので、噂話はあっという間に広まってしまう。


 ちなみに俺が引きこもりである事は、ご近所には周知の事実である。


 田舎であればある程、噂話の伝達スピードは増す。


 俺は昔から田舎のこれらの現象が大嫌いだ。


 近所付き合いがある程必要だとわかっているが、基本的に情報を公開したくない。


 〜が学校で賞をとった、〜に進学した、就職した、結婚した、ぶっちゃけどうでもいい。


 それを聞かされ、どういうリアクション求めてるの?っとツッコミたくなる。


 単純にその情報を知らない奴に話して、満足したいだけでしょ?こちらの心情とか反応関係なしに。


 そういう自己満足は心の内に留めるか、そういう話が好きな奴同士で勝手に共有してくれと思う。


 この歳になると特に〜が結婚した、子供が生まれたという情報が両親から俺に伝えられるので、毎度リアクションに困らされる。


 独身な上に引きこもりとしては罪悪感しか湧かないからね。


 期待に応えられなくてごめんなさい。


 だが、週に半分は実家を空ける事でこれらの問題は多少なりとも解消できそうだ。


 と言っても、まとめて報告してきそうな気配はあるが...


 そうなれば、俺は仕事に集中したいという大義名分を発動する。


 これまではこの必殺技が使用できなかったが、これからは堂々と公言できる。


 ましてや、起業したというトッピング付きだしね。


 


 とはいえ、両親には感謝もしているし、今後はしっかりと面倒をみたいと考えている。


 本当はすぐにでも旅行をプレゼントしたり、ベタにマッサージ機を献上したいのだが、何せ金がない...


 何気に悪魔たちへの出資ですっからかんだからね。


 協力者たちから俺への毎月の送金額は決まっているが、隙をみて増額の交渉をしなくては...


 これまでのような暮らしであれば、現状の金額でだいぶ贅沢な生活を送れたのだが、想定以上に現状の支出額が嵩んでしまった。


 完全に見込みが甘かった。


 特に悪魔たちへの初期投資や、リフォーム代が金欠の主な要因ではあるが、今後はある程度落ち着くはず...


 っと思いたいが、そうはならない気がする...


 やはりそれなりの力と収入を得ると、自然と支出額もそれに比例するのだ。


 これまでの人生というか、異世界でも現代でも同じ経験をしてきた。


 まぁ、異世界ではチートし放題...って程ではなかったが、今よりも遥かに自由に行動ができたので支出もそれなりだったが、それ以上に懐には余裕ができた。勿論、命に関わるリスク付きだが...


 現代でこの経験をできる人間は限られているので、少々過程は違うがいい経験をしたと思う。


 等価交換という概念に囚われるつもりはないからね。


 

 とはいえ現状は貧乏人である事に変わりはない。


 そして明日は両親の結婚記念日。


 プレゼントを購入する為の金がない...


 ましてや所持している異世界のアイテムとかプレゼントするわけにもいかないし...


 とりあえず、我が家の食費代に関しては俺にも多少の権限が与えられているので、スーパーに行って食費用のクレジットカードで最低限の材料を購入して、ケーキでも作るか...



 完全自腹のプレゼントは来年に持ち越しということで。

 


 

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