新居完成しました!
一軒家でも隣家と1m程度しか離れていないと、声が丸聞こえ
やっぱり一軒家っていいよね。
ようやく熊田氏から譲り受けた、いわくつきの戸建ての改修が完了した。
ちなみに築50年以上の物件だがオール電化に改修した。
あとは、最新のキッチン、トイレ、浴室等は業者にお任せ。
熊田氏の協力もあり通常よりも格安でこれらを購入し工賃も抑えてもらったのだが、それでも俺の全財産では賄えず、ローンで支払う事になった。
なかなかに痛い出費だ...
てか、会社を立ち上げてから全く貯金ができていない...
それどころか、使える小遣いというか収入も常に出っ放し。
所謂、これが初期投資というやつなのか...
それでもだいぶマシなほうなのでこれは納得するしかない。
で、それ以外は流行りのDIYというか、魔法でやりたい放題やった。
古い柱や床なども全てチート行為で補強。
元々あった6部屋は15畳程度の広さに改修した。
これらの部屋は悪魔6人娘が利用するので、あとの内装などは本人たちにお任せ。
そしてリビングにはベルの要望に応え、アイランドキッチンを導入しキッチンからはリビングと、巨大なガラス越しから見事なオーシャンビューが広がっている。
これは、本当に圧巻。
金はぶっ飛んだが、その価値は十分過ぎる程にある。
この景色にはベルも大満足といったご様子だった。
しかもこの部屋の広さは約30畳だしね。
我ながらどんな豪邸だよと思う。
ちなみに、予定通り俺の部屋は増築し20畳の個室を確保した。
悪魔たちの部屋も15畳という相当贅沢な仕様なので、反論は受け付けない。
あと、離れに俺とゼルの研究室もしっかり用意した。
部屋は2部屋でそれぞれ20畳程度の広さはある。
今後の研究内容次第では増築する予定だが、当面はこれだけスペースがあれば十分だろう。
そして庭だが、こちらはまだ手付かず。
敷地があまりにも広過ぎるので、逆にどうすればいいか悩む。
とりあえず、農作物を育てる事は確定だが、それ以外は全員で相談しながら決定するとしよう。
あらためて振り返ると、家というよりかは屋敷に近いレベルだ。
ましてや俺の個室だけで20畳...
とりあえず、悪魔たちより広い部屋をと躍起になったが、使い道に困る...
部屋に何か持ち込むといっても、元々6畳の部屋に住んでいるのでそこまで荷物がない。
そして、念願のゲーミングPCやそれに付随するテーブルや椅子を購入する資金がない。
所謂、宝の持ち腐れというやつだ。
それにこれだけ広いと、モニターやらTVもそれなりのサイズにしないと違和感がある。
当然、家具も。
考えなしに行動するって怖いね。
いや、後々はしっかりと収入を確保できる予定なのだから、先行投資として割り切るとしよう。
そして、家のすぐ近くにはちょっとした祠を作った。
明確な理由は説明できないのだが、これは俺の直感だ。
そうしたほうが良いと何故か思った。
実は異世界で一時期、資金集めの為に祠やら仏壇らしきものを製作して販売していたのだが、その在庫の一つを設置したら、妙にこの風景というか土地にフィットしている気がした。
この物件を訪れてから常にモヤモヤとした感情に襲われていたのだが、祠を設置してからはスッキリした気がする。
気の持ちようかもしれないが、祠には毎日参拝して手入れをする事にしよう。
それにしても家族の住居よりも先に悪魔の住居を用意する事になるとは、異世界に転移する前の自分では想像もできない出来事だ。
というより、全人類の誰もが想像できないだろうが...
そして、悪魔たちは今日からここに居住する予定。
奴らは雇用主の俺よりも懐に余裕があるので、部屋にどんな家具や家電を用意するべきかで盛り上がっている。
それぞれ趣味もでき始めたし、どんな部屋が完成するかちょっと楽しみ。
ん?
女性の部屋を覗くのは職権濫用だって?
一応、俺は家主でプライベートの領域なのだから、職権も何も存在しないのだ。
それに覗くのではなく、同意の下で拝見させてもらうだけだから。
まぁ、もし断られたらそれまでなのだが...
断られない程度に彼女らと関係が構築されていると信じたい。
実際、何人かには断られそうだが...
何はともあれ、新たな拠点が完成した事は喜ばしい事だ。
ちなみに、ここには某デリバリーどころか配達そのものが不可の住所だ。
まだ道を整備できていないので、誰も辿り着けない。
それに町にはそもそもデリバリー自体が存在していないしね。
まぁ、俺を含め全員が自己召喚で転移できるからいいんだけど、地味に不便ではある。
今の所、ネット通販で購入したものは実家宛で送られてくるし。
といっても、最近はベルたちが購入した商品は近所のコンビニ宛で指定されているので、両親に怪しまれる事はない。
俺もそうすべきなのかもしれないが、何せ金がないので購入頻度は控えめで、しかも小物が多いので逆にコンビニ指定にするのが恥ずかしく、実家宛のままにしている。
とりあえず、町の復興にあたり早急に新居への配達を可能にする事、そして一人暮らしの際にも滅多に利用できなかった宅配ピザの注文。
ピザ屋は優先順位高めで町に設けたい。
引きこもり体質ではあるが、実はピザパーティーにちょっとした憧れがある。
広いリビングでオーシャンビューを眺めながら、皆でピザを食す。
なかなかに贅沢だ。
パリピっぽいのが違和感というか、自分の中で赦せない何かがあるのだが、そんなプライドは捨てるべきだろう。
てか、店に引き取りに行けるし、今から新居祝いと称してレッツパーリーしてもいいのではないだろうか?
うん、皆も喜ぶに違いない。
そして、財布の中身を確認すると、即希望が打ち砕かれた。
現在の所持金1200円...
Sサイズならクーポンを使用してギリいけるかもしれないが、7人でSサイズのピザはあまりに惨めすぎる...
悪魔に新居祝いという概念はないだろうし、パーリーは当面持ち越しとなる事が静かに決定した。




