ニート、フランスに降り立つ
ニートだって海外に飛び立ちます
「隠密」発動。
冒頭からチートを行使。
でも、見つかったらシャレにならないし、結構な騒ぎになりかねない。
これは世界の秩序と安定を維持する為にも必要な行為なのだ。
まぁ、大げさと思われるかもしれないが、あながち的外れではないと思う。
だって、人間が上空をマッハの速度で移動しているのだから。
ただ昔から航空自衛隊とか、民間のパイロットは未確認飛行物体を目撃してるという都市伝説がある。
しかも割と頻繁に。
なので、案外目撃されてもスルーされるのかな?
まぁ、人が身一つで飛んでいたら流石に驚くかもしれないが。
それに、この速度で人間サイズの物体が高速移動していても気づかれる可能性は低いかもしれない。
とはいえ、不安の種をわざわざ蒔く必要もないので、チート使っちゃいました。
で、今はフランスに向け高速飛行の真っ只中。
ちなみに身体強化も施しているので、寒さも気にならないし、髪の毛が吹っ飛ぶ心配もない。
更に、「装飾強化」も使用しているので服が破散する事もない。
そしてこの「装飾強化」は何気に超有能スキル。
何せ身につけた物全てを強化する事が可能であり、ただのジャケットやパーカーが防弾チョッキ以上の防御力を誇る。
異世界では基本的に身体強化を施して生活していたので、不意の攻撃にもある程度対処が可能なのだが、服が破れるのは思いの外面倒なのだ。
なぜなら、冒険者らが購入する装備や衣服などは予め防御魔法が施してあるから。
この魔法を突破してくるダメージを受けると当然、性能が大幅にダウンどころか最悪、無効化する。
すなわち生存率に大きく関わるのだ。
ある程度の力と経験を身につけてからは、この手の悩みから解放されたが、それまでは精神がおかしくなる寸前まで、この手の攻撃には悩まされた。
生存率が落ちるのは当然だが、修復するのにもお金がかかるし、移動中に修復などできないのだから。
新調すれば修復よりも遥かに金がかかる。
なので、大半の貧乏冒険者などはギリギリまで修復を繰り返し、使い切る。
性能は新品より劣るのだから、身の安全を考えれば破損後はすぐに新調する事が最善。
だが、彼らはマジで金がないのである。
序盤は本当に苦悩したものだ。
悪手であるとわかりつつも、他に手立てがなく専門業者に修復を依頼しなければならない。
そして、修復費用と新調費の乖離がこれまた絶妙なバランスなのだ。
こういった現象は現代でも異世界でも変わらない...
実は異世界で金銭に余裕がある者たちは、国が運営する専門の服飾店で衣服を購入する。
冒険者などは武器屋でガチガチの防御魔法が施された装備を購入するのだが、民間人はそうはいかない。
何よりこの専門店は、デザイン性とバリエーションに優れており、見た目は通常の衣服と殆ど見分けがつかないのだ。
そういったこともあり「装飾強化」は実に有能なスキルなのだ。
防御魔法が施されていない、安い衣類や装備にも効果を施せるのだから。
てか、このチートを使って要人と呼ばれるような連中に、防御魔法を付与した衣類を販売したらボロ儲けできるのでは?
まぁ、製造方法を言及されたり、厄介事に巻き込まれるのが目に見えるからやらないが。
ただ、今後のビジネスパートナーとの交渉や安全確保には使えるかもしれないね。
だいぶ話が脱線したが、遂に到着。
クソニート、フランスに初上陸です。
遂にとは言ったが、実は東京を飛び立ってからまだ30分程度しか経っていません。
しかも不法入国。
そしてここはパリ。
フランスに関する知識が乏しいので、とりあえずエッフェル塔を目指して飛んできました。
あらためて、魔法のチート具合に驚かされるね、我ながら。
場所も認識したし、これで「自己召喚」で自由に転移も可能。
とはいえ、早速お目当ての人物を探さなければならないが、今回は少し慎重にならなくては。
富田会長との接触は直感に頼りすぎたしね。
ある程度、成功する目算があったからというのもあるけど。
それに同じ日本人というのもかなり有利に働いた。
何せ、俺が町おこしする予定地は日本国内のとある被災地域なのだから。
国外の企業や組織より障害は少ないのだ。
ここからは地味にスマホでググったり、本人を尾行して信頼たる人物かを見極めなければならない。
いざとなればどうにでもなるが、不要な外交問題など抱え込みたくないし。
そんなわけで、エッフェル塔と凱旋門の周囲を軽く飛び回ってから、行動を開始する。
昨日、初めてブックマークと評価がされている事に気づきました。
本当に嬉しいです。テンション上がってます。
完全に趣味ですが、これからも楽しんで頂けるよう頑張ります。
登録、評価をして頂きありがとうございます。




