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異世界帰りの町おこし  作者: 残業200時間
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第一回会議

定時後に当たり前のように会議の予定を入れるな

 久々の会議を前にちょっと憂鬱...




 いや、待ちに待った日でもあるから当然、楽しみではあるんだけど、社畜時代の名残なのか会議と聞くだけで妙に心が重いというかダルくなる。


 今更ビビっているわけではないが、会議の面子もエグいしね。


 とはいえ、今回は資料作り等はベルに任せてあるからかなりマシなほうではある。


 俺が最近した仕事といえば、参加メンバーのスケジュール調整くらい。


 意外と全員が乗り気だったこともあり、会議を決定した日から僅か5日後の今日に開催が決定した。


 

 今回は顔合わせがメインでもあるから、各々の紹介等も含めて1時間程度で済ませるつもりだ。


 その後は解散するもよし、各々で話し合うもよしのフリータイムだ。


 この日の為に会議室も作ったし、テーブルや椅子は俺のお手製だ。


 てか、この面子に相応しい、それらの家具等はまともに購入したらとんでもない金額になるので、仕方なく作った。


 ちなみに内装は洞窟の岩が剥き出しで、ライトはイトリで購入したLEDのスタンド。


 そして、洞窟内には結界を張っているので、空気や室温、防音等の対策はバッチリだ。



 さて、そろそろ時間なの各々を迎えに行くとする。


 ベルは面識のあるジョンソン氏を連れてきて、残りの4人は俺が担当。


 少々手間だが、このやり方は今回限り。


 次回からはアイテムを使用して招集する予定だ。


 

 

 


 そして2分後...




 

 遂に会議室に協力者が全員揃った。


 円卓のテーブルの為、互いの顔がよく見える。


 どうやら、お互い顔を見ただけで各々の正体に気づいているっぽいね。


 では、いよいよ記念すべき第一回会議を始めますか。



 「えぇ、皆さんお忙しい中ご足労いただきありがとうございます。といっても、連れてきたのは私ですがこんなにも早くスケジュールを空けていただいたことに感謝しております」


 「あらためて、今回のプロジェクトを起案しました蔵田好喜です」


 「そして横にいるのが私の秘書のベルレティです。ジョンソン氏は私ではなく、彼女と直接交渉をしたので既にご存じですが、他の皆様はまだ面識がないので予め伝えておくべき事があります。」


 全員の眼光が鋭くなる。


 「彼女は私の秘書で私の考えも正体もよく知っております。つまりそういう存在だという事を理解していただきたい」


 流石にここで恋人などと勘違いする者はいないだろう。


 いや、そういう発想自体はあるかもしれないが、本質は理解してくれたはず。


 だって、皆さんの表情に緊張感が走ってますもの。


 

 「彼女はこのプロジェクトの根幹に携わり、私の右腕として活動するので皆さんと接する機会も多いと思います。私が言うのも烏滸がましいかもしれませんが、優秀な秘書なのでぜひお手柔らかに」


 皆さん一段と表情が険しくなったね。


 てか、ベルさんちょっと禍々しいオーラが漏れてません?


 わざとなんだろうけど、程々にね。



 「さて、こちらの自己紹介はこの辺にして次は皆さんの自己紹介に移りたいと思います」


 「勝手ながら、お手元の紙に各々のプロフィールをこちらで簡潔にまとめさせていただきました。既にお互いの正体に見覚えはあると思いますが、参考にしてもらえると幸いです」


 「では、まずは富田氏から。名前と所属企業、事業内容を簡潔に述べてもらう感じで」


 

 ちなみにそれらも全て資料に記載されているが、まずはお互いの声や振る舞いを確認しないとね。

 

 そして富田会長にトップバッターを切ってもらった理由は、このプロジェクトの肝である事をアピールする為でもある。


 とはいえ、ちょっと緊張しているかな?初めて生で見た演説よりも少々、顔が強張っている。


 だが、主催国の代表としてまずはよろしく頼む!


 

 

 「富田自動車会長の富田涼介です。我が社は...」


 

 

 出だしはちょと堅かったが、その後はなんとも流暢な自己紹介だった。


 富田会長は流石に場慣れしているのか、ちょっとしたユーモアを交えて場を和ませてくれた。


 まぁ、そのネタとして俺が使われたわけだが、他の面々もそのネタに理解があるので、そう言う事なら大いにけっこう。


 逆に滑ったら互いに気まずくなるだけだが、その辺の見極めは流石と言わざるを得ない。



 ちなみに全員、英語を話せるので言語の問題はなし。


 いや、正確にはそれぞれ訛りというかクセが少なからずあるが、聞き取れない程ではない。


 まぁ、本来の俺は英語を話せないんだけど、そこは「翻訳」スキルで楽させてもらってます。


 

 そんなこんなで、滞りなく5人全員の自己紹介が終わった。


 全員手短で何より。


 てか、経営者のこの5人が新人研修のように自己紹介する姿はなんとも新鮮だった。


 勿論、その内容は新人とは比較しようがないレベルなんだけど。


 

 正式に互いの正体が発覚して、今、どんな心境なんだか...


 だが、ここからはもっと面白い事になるかもね。



 

 何せ、このプロジェクトの各々の役割というか、やってほしい事を発表するのだから。

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