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ハゲタマゴ

作者: 竜筆 ドラゴン好ー

私は伴親ともちか。35歳の若ハゲ。

大きな特徴としてはこの頭、ハゲた頭だ!タマゴ型のね。そして幸運を運ぶとかないとか...


別に私が意識してそう言っているわけじゃあないんですね。

そこら辺のクソガっ...まあいいか。


今日は晴れ曇りで午後から雨が降るらしい。

取り合えずベランダで座禅を組んで心を清める。


近所のおばあさんが通りかかって私に尋ねて来た。


「今日はそこそこの天気ですねぇ...」

「あ、あははは...」


ぎこちない返事をする。

そんな時、雲の隙間から一本の太陽の光が差し込んできた。

その光は見事私の頭に直撃。



...休みの日ではいつものことだ。

その瞬間、光は私の頭から離散して周囲を輝かせる。

窓に反射して神々しく映った。


「ああ、お天丼オヤコドン様が舞い降りた。ありがたやありがたや。」


雲は徐々に晴れて消えた。何故だろう…


これが幸運を呼ぶハゲタマゴの由来。

しかしこの頭、妙に役立つこともある。


例えば

・とある博物館でダチョウの卵を子供たちに触れさせたいという事なのだが、最近の子はレプリカではあまりときめかない。

そこで私は頭部を白く塗って首から下は机の下に隠しておいてそれで騙せる。


・都市伝説のトンネルでの探索が怖いという話では自分の頭に懐中電灯を当てて反射させて間接照明なんかもできる。


(決してワ〇パンマンのパクリではない。)


他にも鳥の糞回避や、リゾートの海で日焼けの手伝いを一斉にできるなどとにかく凄い。

でも自分のためには使えないし、ガキ共には馬鹿にされるだけなのであまり嬉しくないのだ。


次の朝。

鏡に映る自分を見る。


「少し伸びたか?」


伸ばしたいのはやまやまですがと〇ぞう扱いされるのは尺なので


剃る。


そしてお金で磨く。


扉を開けて頭を日光で光らせ今日も出勤する。

会社に着く。


「おはようございます。社長。」

「ああ、おはよう。」

「社長、新鮮タマゴ組からの特選タマゴ。美味しさを残して新食品の開発に成功しました。」

「そうか、それでは後で試食をするとしよう。」

「今日も現場に?」

「まあね。」


俺はその現場に着いた。

その現場とは


「この味卵は美味しいわね。」

「一個買いましょう!」

「ありがとうございます。」


自分の会社の傘下にある会社の一つのショッピングモールの試食コーナーで働く。

そして婦人と来た子供が俺を見てこう言った。


「あっ、ハゲタマゴ!!」


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