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第二章 「異世界と闇」
【神風と鳳凰は村人に別れを告げると、『神風の剣』を持ちフロルを去った。
渦がとじ、そして神風は、戻らなかった。
人々は待ったが、意味はなかった。
神風が魔を倒した。
その噂が知れ渡る頃、人々の心に、「神風」なんてものはなかった。
忘れられた神風の騎士。
悲しく儚い若者は、魔を倒すといつしか姿を見せなくなった。
そして、月日は流れる――――】
500年前の「神風の書物 リオン」より抜粋。
500年後の物はただいま制作中。
タイトルは、「神風の書物 アルス」である。