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黒狼さんと白猫ちゃん  作者: 翔李のあ
story .01 *** うさぎと薬草と蛇
24/193

scene .14 ×××

「あれほど油断するなと言っただろ」


 暗い部屋の中で男が女に向かって言う。


「ごめんなさい……でも、色持ちは一人って……」

「オレに口答えをするな」


 女に背を向けるようにマントを翻し、男は目をつむった。――そうなのだ。他にも能力を持った奴がいるとは聞いていなかった。もしかして……いや、そんなはずはない。男は頭に浮かびかけた考えを否定する。


「……今日のところはもういい、休め」

「わかったわ」


 そう言うと女は、コツコツとヒールを鳴らしながら男に近づいた。そして、長い指で男の背中をつぅっと触りながら言う。


「きっと大丈夫よ、私も最後まで……」

「うるさい! 黙れ!」


 突然出された大きな声に、女はビクッとすると、小さくため息をつき「おやすみなさい」そう言って部屋を出て行った。





うさぎと薬草と蛇 end ***

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