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プロローグ second

あらすじまで中々追いつきません……。

ファンタジー要素が出るのはいつの日か……。

「『……!』」

私と優璃はテーブルの上の”ハート型ベリータルト”を早速口に運んだ。

その瞬間生クリームのあっさりした甘さと、苺とブルーベリーの甘酸っぱさ、そしてサクッとしたタルト生地の味が口いっぱいに広がった。

私と優璃はそのあまりの美味しさに頬が緩み、無我夢中で食べた。

やがて食べ終えると、私と優璃は緩みきった顔で会計を済ませた。











「ふぅ……。美味しかったねっ!」

家への帰り道、優璃は上機嫌の様子で言った。

「うんっ! あの美味しさは確実に癖になるよっ! フランツ・ザッハーも吃驚だねっ!」

私は至極大真面目に言ったのだが、優璃はそれを聞いた途端に腹を抱えて笑い出した。

そして段々と息がしにくくなっているようで、優璃のやや釣り目の瞳には軽く涙が浮かんでいた。

こういう時にいつも優璃の笑いのツボが分からないと思う。

「えっと、とりあえず落ち着こうよ」

そう苦笑して言うと、優璃は頷いて大きく深呼吸した。

「落ち着いた?」

と尋ねると、優璃は「うん。なんとか」と陽気な笑顔で言った。

「ね、桜。またケーキ食べに行こうね!」

「もちろん。絶対だよ」

そう言うと、「うん。絶対だね」と優璃は優しく微笑んだ。

「あっ! そういえば桜、渡したいものがあるんだけど……あ、あった! はいっ!」

そう言うと、優璃は鞄の中から綺麗に包装された細長い箱を取り出して私に渡した。

「これは……プレゼント? 何で?」

「何でって……今日誕生日でしょ?」

「あ、そういえばそうだね」

そう言うと、優璃は苦笑した。

「開けても良い?」

そう尋ねると、「良いよ!」と返事をされたので、早速箱の包装を解いて蓋を開けた。

すると中には、透き通った青色の宝石の首飾りが入っていた。

「わぁ……、凄く綺麗だねっ! でも高価そうに見えるんだけど……」

そう尋ねると、優璃は慌てて「あっ、えっと、その辺は気にしないでっ! 桜に似合うと思って買ったのっ!」と言った。

(つまり高かったんだね……)

「ありがとう。この宝石はアクアマリン?」

「うん。石言葉は自由とか自信とか……。ね、それ付けてみて!」

「うん。ちょっと待ってね」

そう言って、私は箱からネックレスを取り出すと首に付けた。

「どう? 似合ってるかな?」

「おぉ……。うん! 凄く似合ってるよ! それ買って良かった!」

「優璃、本当にありがとう。私これ大切にするね!」

そう言って微笑むと、優璃は少し照れながら「そう言ってくれると嬉しいよ!」と言って陽気に笑った。

「じゃあ、またねっ!」

そう言って、優璃は思い切り手を振った。

話に夢中になっていて気がつかなかったが、いつの間にか分かれ道に差し掛かっていたようだ。

「うん、またねっ!」

そう言うと、私は手を振り返して軽い足取りで家へ向かった。











家へ向かって数分後、家まで後数メートルというところでそれは降ってきた。

怒声が聞こえ、慌てて上を向くと大きな長方形のそれが目に入る。

それが鉄骨だと気がついた時にはすでに遅く、逃げる間も無く私は強い衝撃と共に意識を失った。

フランツ・ザッハーとはザッハトルテを考案した人で、ザッハトルテは別名”チョコレートケーキの王様”と言われています。私の大好きなケーキの内の一つです。おすすめですよ。

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