増尾、発砲する
俺、宅間はるき、サクサクワーク進めてたんだよ!
「進んでる進んでる〜! 俺今日マジで神ってるわ!」
って内心ノリノリで、増尾の頭の良さに追いつく勢いでペン走らせてた。
ミッチーも隣で「ここ、合ってるかな……」って首傾げながら進めてるし、
増尾は黙々と解いてるし、
部屋の中が珍しく「勉強モード」全開だったんだよな……。
その瞬間―――
パァン!!!!
……銃声!?
俺、反射的に「うわあ!! なに!? なに!? 銃!? 撃たれた!? なになになに!?」
って叫んで立ち上がって、後ずさり。
心臓がドクドク鳴って、
一瞬マジで死ぬかと思った。
窓の外から誰かに狙撃された!?
俺の人生ここで終わる!?
みたいなパニック全開。ミッチーもビクッ!って立ち上がって、
「宅間くん落ち着いて! 落ち着いて!」
って言ってるけど、
自分の方が明らかにパニックで、
俺の腕にガッと抱きついてきてる。
おいミッチー、お前こそ震えてるじゃん!
可愛い顔が今ガチで青ざめて、そばかすが消えそうなくらい血の気引いてるぞ!
で、増尾は……
座ったまま、
ニヤニヤしてる。
……あ。その瞬間、全てを理解した。
俺、息を止めて(マジで肺に空気入れないように)、
窓にダッシュ!
増尾の放屁だったんだよ!!
あのデカい音、間違いなくケツから出た爆音だ!!
しかもタイミング最悪すぎる!!
勉強モードのピークでこれかよ!!窓開けようとしてガチャガチャするけど、
……開かない!
ロックかかってる!!
「何だこれはよ〜! どこだよロック解除! どこどこどこ〜!!」
って、息吸わないようにしながら必死に窓枠触りまくる。
指先がプルプル震えてる。
このまま酸欠で倒れる前に開けたい!!ミッチーは……
何故か無言で棒立ち。
固まってる。
顔が真っ白で、
目が点になってる。
お前、嗅覚死んでんのか!?
それともショックで思考停止!?
どっちにしろ助けてくれよ〜!!増尾は後ろで
「ふっ……」
って肩震わせて笑い堪えてる気配がする。
お前、絶対わざとだろ!!
勉強の流れぶち壊しやがって!!
早くロック見つかれ〜!!
この部屋、毒ガス室になる前に脱出したい!!
次回をお楽しみに!
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