技名決定
俺、宅間はるき、バド部の練習終わって汗だくのままチャリで学校の近くの喫茶店へ向かった。
増尾とミッチーと沢田も合流して、昨日と同じ窓際の4人席に座る。
俺はアイスコーヒー、増尾はまたクリームソーダ(チェリー付き)、ミッチーはホットココア、沢田はブラックコーヒー(当然無糖)。
飲み物が来て飲んでるあいだに、
沢田がメガネをクイッて直して、
早速話を切り出した。
「魔法のビームを打つときのことだが、今日みたいに誤って仲間を攻撃してしまわないようにするため、
ビーム発射の際には技名を叫ぶ必要があると思うんだ。
誰がどの位置から攻撃を繰り出すのか、他の3人にわかるようにするためにね」
増尾が即座に
「完全に同意。」
って頷いた。
俺とミッチーもコクコク頷く。
確かに今日の誤爆はヤバかった。
体ビリビリしたし、ミッチーも心配したし……。増尾がニヤッとして、
「俺は今決めた。ハイビームにする」
って言った。
俺、思わず
「それ車のライトを高い位置にするやつじゃねえか」
ってツッコんだら、増尾が
「そうなん? じゃあハイパービームにする」
って即訂正。
シンプルだな!
ハイパービーム……なんか増尾らしいわ。
次にミッチーが
「俺はどうしよう」
って腕組みながら上のほう見て考え込んでる。
増尾が即座に
「ウンコビームは?」
って言ったら、ミッチーが
「嫌に決まってるだろ」
って即答。
いいわけねえだろウンコビームで!!
俺も心の中で全力ツッコミ。
増尾が「じゃあミッチービーム?」
って言ったら、ミッチーが
「それでいいや。ミッチーとか自分で言うの恥ずかしいけど、わかりやすいし」
って受け入れた。
俺、心の中で
「わかる、俺はるくんビームとか言うの恥ずかしいもん。
でもミッチーは似合ってるよ」
って思った。
ミッチービーム……可愛い響きだな。
そんで俺の番。
「俺は……うーん……」
って考えあぐねてたら、増尾が
「宅間ビームはどう?」
って言ってきた。
平凡な俺らしいわ……。
でもなんかそれでいい気がして、
「それにするわ」
って決めた。
宅間ビーム……地味だけど、俺らしい。
増尾が沢田に
「沢田は決めてんのか?」
って聞いたら、沢田が
「うん、決めてあるよ。
次に戦うときを楽しみにしててくれ」
って言って、メガネをクイッてした。
……沢田の技名、何だろう。
「沢田ビーム」とか安直なのじゃないよな絶対。
「ホワイトビーム」とか「プリズムビーム」とか、
理系っぽいカッコいいやつだろ……。
ちょっと楽しみ。4人で技名を叫びながらビーム撃つ練習とか、
想像しただけで笑えてきた。
「ハイパービーム!!」
「ミッチービーム!!」
「宅間ビーム!!」
「(沢田の謎の技名)!!」
って4人で叫んで、
クアッドビームでバケモノを一掃……。
でも味方誤爆しないように、
ちゃんと位置取りとタイミングの作戦も決めなきゃな。
喫茶店でアイスコーヒー飲みながら、
俺は心の中で
「魔法少年チーム、
技名まで決まって、
ますます本格的になってきたな……」
って思った。
でも、
次バケモノ来たら、
また俺が味方ビーム食らう未来が見える……。
増尾、ちゃんと狙えよ……。
次回をお楽しみに!
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