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アシンメトリー沢田

俺、宅間はるき、次の日水泳の授業があった!

暑さが日に日に強くなって、絶好のプール日和だぜ!

更衣室でスクール水着に履き替えて、

「今日はバケモノ来なくても、プールでリフレッシュできるな……」

って軽く思ってプールサイドへ。

クラス全員で準備体操始めて、

腕回したり屈伸したりしてたら――

沢田が両腕を高く上げてストレッチしてる。


……おいおいおい!

何だその脇は!!

左脇だけツルツルピカピカで、

右脇はナチュラルな毛がそのまま!!

準備体操終わった瞬間、

男子陣から総ツッコミが爆発した。

「おい沢田! 左だけ剃ってんじゃねえか!!」

「何その偏り! ボケか!?」

「なんで右は剃らねえんだよ!!」

俺も思わず

「沢田……マジで何やってんだよ……」

って呟いた。


沢田は表情ひとつ変えず、

淡々と

「スネ毛ともも毛を処理して、十分にバケモノを倒す威力があることがわかった。

だからこれからは実験だ。

左脇だけ剃ったとき、右脇だけ剃ったとき、そして両脇とも剃ったとき、

それぞれ魔法の威力にどういう変化があるか、実際に確かめてみる必要がある」

って説明。

メガネかけてないのに、

クイッてする動作してるけど……お前、今メガネねえよ!!

増尾が前に出てきて、

珍しくツッコミ側に回って

「いやそれでもさ! おかしすぎるだろ流石にそれは!

もうちょっと目立たない所から実験しようぜ!」

って言った。

俺も即座に

「そうだよ、女子たちの注目も集めちゃってるよ!」

ってフォロー。

プールサイドでクラス中がざわついてるし、

女子たちの視線が沢田の左脇に集中してるの、

マジでヤバいだろ……!


そしたら女子たちが一斉に

「も〜増尾くんたちわかってないんだから!」

「そうだよ、アシンメトリーって言うんだよ、知らないの? オシャレなんだよ!」

「ほんとに増尾くんたちってオシャレに疎いよね〜」

「沢田くんのアシンメトリービーム、絶対強そう!」


って、全員沢田の味方についてる!!

何がアシンメトリーだよ!!

沢田がやることなら何でも肯定かよ女子たち!!

俺ら3人、

スネ・太もも・脇まで必死こいてツルツルにしたのに、

沢田の「左だけツルツル+右ナチュラル」が

「オシャレ」「ギャップ萌え」扱いされてる……。


もう俺はわからない。

清潔感って何?

美しさって何?

女子たちの基準、

完全に別次元だわ……。沢田は淡々と

「次の実験は両脇同時剃りだな。

データが楽しみだ」

とか呟いてる。

増尾が

「俺、もう脇剃るのやめようかな……」

ってボソッ。

ミッチーが

「でも……沢田くんの実験、役に立つよね……?」

って優しくフォロー入れてるけど、

俺は心の中で

「俺らの努力はいったい……」

って絶望してる。

水泳の授業なのに、

プールより沢田の脇のほうが波乱含みすぎる……。


次回をお楽しみに!


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