一晩寝れば仲直り
毎日1話エピソード公開!
俺、宅間はるき!
次の日の朝練を汗だくでこなして、
シャワー浴びて教室に向かってたら、
ちょうど増尾と廊下で鉢合わせ。
増尾がいつもの目の細い顔で
「おう宅間、元気か」
って普通に挨拶してきた。
……よかった!
機嫌直ってる!!
俺ももう昨日の脇毛騒動なんてどうでもいいから、
「おはよう増尾、まあまあ!」
って笑顔で返事した。
増尾は
「ふん……まあまあじゃねえだろ、顔が疲れてるぞ」
って一言ツッコんできたけど、
いつもの増尾の調子だから、
なんかホッとした。
昨日はプンプンしてたけど、
一晩寝たら忘れたみたいだな……。
よし、これで一件落着!教室に入ったら、ミッチーが窓際の席でノート広げてて、
俺を見つけるとすぐ立ち上がって近づいてきて、
「宅間くんおはよう……昨日怒っちゃってごめんね」
って、くりっとしてる目をちょっと伏せて謝ってきた。
そばかすが申し訳なさそうに揺れてて、
俺、慌てて
「いいよいいよ、気にすんな!
俺もちゃんと報告しなかったのが悪かったし!」
って手を振ってフォロー。
ミッチーは
「うん……でも、宅間くんが先走っちゃったのも、
なんか寂しかったのかも……」
って小さな声で呟いて、
すぐに
「でもこれでまた3人でがんばれるね!」
って笑顔に戻った。
ふう……脇毛騒動は一件落着!
こんなことで諍いを起こしてる場合じゃないんだよな。
俺たちは恐ろしいバケモノと戦ってるんだから!
命賭けの魔法少女チームなんだから!!……多分2人とも昨日の夜、脇毛剃っただろうな。
増尾は「うぜえ……」ってブツブツ言いながら父さんのカミソリ借りてジョリジョリ、
ミッチーも1人で鏡見て格闘しながら、
丁寧に剃ったはず。
今度の戦いでは3人ともノースリーブで脇ツルツル、
すごいビーム出せそうだぜ!!
ピンク、緑、青のトリプルビームで、
バケモノを一瞬で蒸発させて、
クラス中を「宅間たちすげえ!」って言わせてやる。
……ってか、
ノースリーブで脇見せ合う3人とか、
もう完全に女子の美容グループみたいになってるけど、
それも友情だろ!俺、席に着いて、
増尾とミッチーとチラッと目合わせて、
3人で小さく頷き合った。
きっと3人とも心の中で
「次は全員美脇パワーでいくぜ」
って思ってるはず。
魔法少女の道、
ツルツル仲間が増えて、
なんか心強いわ……。でも、
今日の体育でまたノースリーブになったら、
宇佐美に
「宅間だけじゃなくて全員ツルツルかよ! カワイイ〜!」
って煽られる未来が見える……。
まあいいや。
3人でなら耐えられるだろ。
次回をお楽しみに!




