表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/47

増尾とミッチーの怒りを買う宅間

前回のあらすじ:脇毛を処理してきた宅間は脇毛未処理の増尾とミッチーを差し置いて1人だけ大活躍し、バケモノを撃破。

俺、宅間はるき、バドミントン部の平凡な高校1年生さ!


体育の時間が終わってグラウンドから校舎に戻る途中、

自分の大活躍に満悦してた。

ノースリーブで脇ツルツルがバッチリ効いて、

ピンクビームがいつもより太くて強くて、

女子たちから


「えらい〜!」


「完璧〜!」


って褒められて、

俺、内心で


「やったぜ……! 母さんの専用カミソリ、神すぎる……!」


ってガッツポーズ連発。

魔法少女の道、

ここまで来たらもう後戻りできないけど、

今日だけは勝ち組気分満載だった。


そしたら、後ろから増尾とミッチーがプンプンしながら近づいてきた。

増尾が俺の肩をガシッと掴んで、


「おい宅間! 今日ノースリーブの衣装になるってわかってて脇毛剃ったんだろ!

なんで教えてくれなかったんだよ!!」


って、目がマジで怒ってる。

俺、慌てて


「いやそういうわけじゃないよ!

ただ昨日母さんが新しいカミソリ買ってきてくれてたから、

使ってみたくて剃っただけだって!!」


って全力で説明した。

ほんとのことだよ!

母さんの優しさに乗っかって、

ついジョリジョリしただけなんだよ!!でもミッチーまで、

くりっとしてる目をちょっと細めて


「剃るんなら俺たちにも通達してくれればよかったのに……。

あんなもの皆に晒して恥ずかしかったんだから!」


って、珍しくプクーって頰膨らませてる。

そばかすが怒りで赤く見えるレベル。

俺、両手を合わせて


「ごめんごめん! 今度からどっか剃るときはLINEするから!

『今夜脇剃ります』って報告するわ!!」


って謝った。


そんなやり取りしてたら、

後ろからドタドタ走ってくる足音。

振り返ったら宇佐美じえいが、

鼻血のダメージからようやく回復したみたいで、

ニヤニヤしながら俺に指差して


「おい宅間! 今日は脇ツルツルでカワイかったな!

ノースリーブでピカピカ光ってたぞ〜! 」


って煽ってきた。

くそ……復活早すぎだろ!!


俺がムッとしてる間に、

増尾が急に宇佐美の肩に手を置いて


「マジでカワイイよな宅間!

美意識高すぎだろ!

俺らみたいにボーボーじゃなくてさ〜!」

って同調しやがった。


ミッチーまで、


「宅間くんって女の子の気持ちわかってるよね〜。俺も見習わなきゃ!」


って、優しい笑顔でイヤミをぶっこんでくる。


そして宇佐美と増尾が


「ははははは!」


って肩組んで、

ミッチーもクスクス笑いながら、

3人で仲良く校舎に走って行っちゃった。


……おいおいおい。俺、一人取り残されて、

グラウンドの端っこで立ち尽くす。


脇を隠すように腕を下ろして、

心の中で


「なんで俺は脇毛を剃っただけでこんな仕打ちを受けないといけないんだ……。

褒められたと思ったのに、結局『カワイイ』でイジられるだけかよ……」


って、ため息ついた。

女子たちからの


「えらい〜!」


は嬉しかったけど、

男子からの


「カワイイ〜!」


は完全に煽りだろこれ。

しかも増尾とミッチーまで乗っかって、

宇佐美と急に仲良くなるなんて……。

俺の美脇パワー、

味方じゃなくて敵を増やしただけじゃんか……。

仕方ない、今日だけは黙って耐えるしかない……。


でもさ、

次バケモノ来たら、

ノースリーブで脇ツルツルビーム、

もっとデカく撃ってやるぜ。


……その前に、増尾とミッチーにちゃんと謝ってもらわなきゃな。


次回をお楽しみに!

毎日1話新エピソード公開!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ