宅間の一人勝ち
前回のあらすじ:朝起きたら、昨晩毛を剃り上げてツルツルになった脇が急に恥ずかしくなってきた宅間。
俺、宅間はるき、バドミントン部の平凡な高校1年生さ!
体育の授業でグラウンドに出た瞬間、
空気がピリッと重くなった。
地面が微かに揺れて、遠くから
「グオオオオ……!」
って聞き覚えのある唸り声。
きたきたきた!!
バケモノ襲来!!
俺、心の中で
「俺だけ脇毛剃ってるから、俺だけ魔法の威力すごかったりして!?
美脚+美脇パワーで一撃必殺いけるかも!!」
ってワクワクしながら、増尾とミッチーと一緒に最前列に躍り出た。
クラスメイトが
「また来たー!」
「逃げてー!」
ってパニックになる中、
俺ら3人、堂々とバケモノの前に立ちはだかる。
よし、来い!!体がキラキラ光りだして、
制服がシュルシュル変わって……
魔法少女に変身!!
……えっ!?
何これ!?
夏用の衣装になってる!!
ノースリーブじゃん!!
袖が完全にない!!
肩から脇が丸出しで、
フリル付きのトップスがピチッと体にフィットして、
ミニスカートはそのままだけど、
腕を動かすたびに脇がバッチリ見える!!
俺、慌てて腕を上げて確認したら……
ツルツル!!
昨日ジョリジョリした脇が、
太陽の下でピカピカ光ってる!!
増尾とミッチーは……
剃ってないから普通に脇毛あり。
俺だけノースリーブでツルツル脇が目立ってる!!
その瞬間、女子たちが一斉に叫んだ。
「いや〜ん増尾くんと百崎くん、なんでノースリーブ着るのに脇毛剃ってないの〜!?」
「可愛い衣装が脇毛で台無しじゃん〜!」
「百崎くんは可愛いのに、もったいない〜!」
そして、俺の方を見て、
「宅間くん脇ツルツル〜!!」
「ちゃんと普段見えない所までお手入れしててえらい〜!」
「宅間くん、昨日からスネも太もももツルツルだったけど、脇まで!? 完璧じゃん!」
「 魔法少女にふさわしいわ〜!」
って、キャーキャー拍手喝采!!
……よかった!!
昨日脇毛を剃ったの大正解だった!!
俺、腕を上げて脇をアピールしながら、
「これが俺のパワーアップだぜ!!」
って心の中でガッツポーズ。
バケモノが突進してくる中、
俺、杖を構えて
「うりゃあああ!!」
ってピンクビームを放ったら……
昨日より明らかに太い!!
脇から湧き上がるパワー感がヤバい!!
ビームがバケモノの体を貫いて、
「グオオオ……!」ってよろめく。
増尾とミッチーもビーム撃ちまくるけど、
俺のビームが一番効いてる!!
女子たちの
「宅間くんすごーい!」
「脇ツルツル最強!!」
って声援が背中を押して、
俺ら3人でコンビネーション決めて、
バケモノが煙になって消えた。
……撃破!!グラウンドに静けさが戻って、
俺ら3人、息切らしながら地面にへたり込んだ。
女子たちが駆け寄ってきて、
「宅間くん、脇ツルツル最高〜!」
「これからもお手入れ頑張ってね!」
って褒めまくり。
増尾は
「ちくしょう……俺の脇毛が仇になった……」
って悔しそうに脇を隠してるし、
ミッチーは
「俺も……今夜剃ろうかな……」
って赤面しながら呟いてる。
俺、内心で
「母さん……専用カミソリありがとう!!
脇剃って正解だった!!」
って叫びまくってる。
魔法少女の衣装が夏用ノースリーブになったおかげで、
俺の努力が一気に報われたぜ……!
でも、これでクラス中に
「宅間、脇ツルツル」
ってバレちゃったな……。
明日からまた宇佐美に煽られるかも……。
でもいいや。
女子に褒められたし、
魔法の威力も上がったし、
俺、今日勝ち組だ!!
次回をお楽しみに!
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