宅間の美しい脇
前回のあらすじ:今日はムダ毛処理はいいか、と思いながら風呂場に向かった宅間の目に、新品のカミソリの箱が飛び込んだ。
俺、宅間はるき、バドミントン部の平凡な高校1年生さ!
新しい俺専用カミソリを手にして、
洗面所で心臓がドキドキしてる。
パッケージの「肌に優しい5枚刃!」って文字が、なんか俺を煽ってるみたいで、
早く試したくてたまらなくなった。
とりあえず浴室に入って、頭と体をゴシゴシ洗って、泡を流して、
洗面所に置いたままにしてた新しいカミソリの箱を手に取って、本体を取り出して風呂に持ち込んだ。
……軽い。
刃の部分がピカピカ光ってる。
父さんの古いやつより明らかに切れ味良さそう。
正直、女子たちに指摘されたスネと太もも以外は、あんま積極的に剃りたくはないんだよな。
腕の毛とか胸毛とか、
剃ったってたいして見栄え変わらないし、
魔法少女のミニスカートで露出しない部分は、別にパワーアップに関係ないだろ……って思ってる。
でも、この新しいカミソリの切れ味を試してみたいジレンマがヤバい。
しかも、剃ったら魔法の威力上がるかも……って期待が、俺の理性に勝っちゃった。
ええい、ままよ!!左腕を上げて、脇の下をガバッと見えるようにして、
シェービングクリームをベチャッと塗って……
ジョリジョリジョリジョリ!!
……うお、軽っ!!
父さんのやつより全然抵抗なく、
毛がスルスル落ちていく。
一瞬で脇毛が半分くらいなくなった。
お湯でジャバジャバ流して、
鏡で確認。
……おお〜っ!!
女の子の脇だあ〜!!
ツルツルで、白くて、
なんかピカピカ光ってる!!
俺の脇、こんなに綺麗だったっけ!?
興奮が止まらなくて、
続けて右脇も!
ジョリジョリジョリジョリ!!
同じくスルスル落ちて、
流して確認。
おお〜っ!!
完全に女の子じゃんか〜!!
両脇ツルツルで、
腕を上げて鏡に映すと、
なんか……エロい?
いやいや、何がエロいんだよ俺!!風呂場で一人、
両腕上げて脇見ながら、
「俺……完全に女の子じゃんか〜!!」
って叫んじゃった。
……何やってんだろ、俺……。
バケモノ倒すために始めたはずなのに、
今は「脇ツルツルで満足」してる自分がいる。魔法の威力、これでさらに上がるのかな……?
次変身したら、ピンクビームが脇から出ちゃうレベルになるんじゃ?
……いや、出ないよ!!
でもさ、この新しいカミソリ、マジで神。
母さん、ありがとう……。
これで俺の美脚+美脇パワー、
完璧になったぜ。
明日の体育で、
誰か気づいてくれないかな……。
「宅間くん、脇もツルツルじゃん!」
って言われたら、
俺、照れながらも内心ガッツポーズだわ。
……いや、そんなこと言われたら
余計に恥ずかしいだろ!!
俺、何目指してんだよ……。
湯船に浸かりながら、
脇を撫でてツルツル感を堪能して、
「次バケモノ来たら……
この脇で勝負だ!!」
って心の中で宣言した。
……いや、勝負のポイントは脇じゃないよ!!
次回をお楽しみに!
毎日1話新エピソード公開。




