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クラスの担任、丹波先生

前回のあらすじ:鼻血が噴き出し、沢田に連れられ保健室に行こうと廊下を歩いていたが、ショックからか気絶した宇佐美を見て増尾は大笑い。

俺、宅間はるき、バドミントン部の平凡な高校1年生!


廊下で宇佐美がグデッと倒れてる光景を呆然と見てたら、

すぐ担任の丹波先生が教室に向かって早足でやってきた。


「お、お、どうしたどうした!」


って、ちょっと慌てた声で言いながら近づいてくる。


丹波先生は数学の先生で、30代ぐらいの普通の男の人。

眼鏡かけてて、いつもシャツの袖まくってて、授業中は黒板にガリガリ書いて説明するけど、生徒の話はちゃんと聞いてくれる、常識あるいい先生だよな。


増尾が即座に


「宇佐美が鼻血出して気絶しました!」


って報告したら、丹波先生は


「そうか……はい皆、見るな見るな。

教室で待っときなさい。

運んだらすぐ戻って朝礼するから」


って、落ち着いた声で指示出して、

沢田と一緒に宇佐美の両脇を抱えて、

「よし、ゆっくりだぞ」って言いながら保健室の方へ運んでった。


宇佐美の足がだらーんってなってて、

鼻血がまだポタポタ落ちてるの、

マジでドラマみたいだった。


女子たちが廊下に転々と散らばった宇佐美の鼻血を、ティッシュ持ってきて


「ここ拭かなきゃ……」


「血の跡残っちゃうよ……」


って、しゃがんで丁寧に拭き始めてる。


その優しさ、俺ら3人にも向けてくれよ……。

俺のほうが絶対宇佐美なんかより性格もいいのに!

バケモノに命賭けて戦ってるのに!

魔法少女になってミニスカートでビーム撃ってるのに!

スネも太もももツルツルにして美脚パワーアップしてるのに!!


……まあでも、女子たちのこの優しさは、

同情から来るものだからな!

宇佐美みたいな日頃煽りまくってる奴でも、

鼻血出して気絶した瞬間「可哀想……」ってスイッチ入るんだよ。


俺らのほうが宇佐美なんかより上!

ヒーロー度で言ったら100倍上!

うん!


俺、増尾、ミッチーの3人で、廊下の端っこでコソコソ


「宇佐美、鼻血で気絶とかダサすぎるな……、ンフフッ!」


「でも女子に拭いてもらえてるし、得してるんじゃ?」


「いや、でも俺たちのほうが……」


って小声で慰め合ってた。


丹波先生が戻ってきて朝礼始まったけど、

教室中まだ


「宇佐美くん大丈夫かな……」


「沢田くんって頼りになる……」


って話題で持ちきり。


俺ら3人、席で黙って聞いてるしかなかった。

でもさ、

今日の体育の時間、

またバケモノ来たら……

俺らの美脚ビームで一撃必殺して、

クラス中を「宅間たちすげえ!」って言わせてやるぜ。


……その前に、宇佐美が復活して

「うひゃひゃ! 魔法少女の脚ツルツル〜!」

ってまた煽ってきたらどうしよう……。

いや、鼻血出して気絶したばっかだから、

今日は大人しくしてるだろ……。


次回をお楽しみに!

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