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医者の息子、沢田まさつぐ

前回のあらすじ:太ももとスネの毛を剃りツルツル美脚で風呂から上がり、母親に褒められた宅間。

俺、宅間はるき、次の日朝練こなして汗拭きながら教室入ったら、

なんかいつもより騒がしい。

みんなが一箇所に集まってて、

「え、なに?なんかあった?」

って思って近づいたら……


アホ男子・宇佐美じえいが

両手で顔押さえてる。

手が真っ赤で、

机の上にボタボタ、床にもポタポタって鼻血が落ちまくってる!!

マジでホラー映画のワンシーンみたい。


宇佐美、顔真っ青で「ティッシュ〜……ティッシュ……」って震えた声で言ってる。

いつも「うひゃひゃひゃ!」って煽ってくる奴が、今は完全に情けなくて、なんか可哀想……


いや、可哀想だけど、

昨日のお前のスネ煽りの報いか!?

って心の中でツッコミ入れちゃった。

先に教室にいた増尾に


「宇佐美どうしたの? なんかあった?」


って聞いたら、増尾が肩震わせて


「いや、ンフ……なんか急に鼻血出たっぽい、ンフフ……」


って、明らかに笑い堪えてる。

おい増尾!

昨日バカにされて腹立ったのはわかるけど、

今は心配してやれよ!

笑ってんじゃないよ!!


……って俺も内心でツッコミながら、

でも口に出せなくて「マジか……」って呟くだけ。


女子たちが


「宇佐美くん、大丈夫!?」

「ティッシュこれ!」


って慌てて渡してあげてる中、

教室のドアが開いて沢田まさつぐが入ってきた。


沢田まさつぐ。

メガネかけてスラッとしてて、顔も整ってて、頭いいし、

中学は生徒会長やってたらしい。


それだけでもモテそうなのに、

なんとこの人、医者の息子!!

親父さんが開業医で、

沢田自身も将来医者になるって公言してる。


クラスで一番の「完璧王子」だよ。

沢田、すぐに宇佐美のとこに行って、


「宇佐美くん、大丈夫かい?

上向かないほうがいいよ、下向いて。

保健室に行こう」


って落ち着いた声で言って、

宇佐美の肩に手を回して支えて、

サッサと連れてった。


宇佐美、ティッシュで鼻血押さえながら

「うぅ……沢田……」って

弱々しくついてく。


その後ろ姿見て、女子たちが一斉に


「やっぱり沢田くんって頼れるよね〜」

「うん、ステキだよね〜! 医者になる人ってなんか違うわ〜」

「落ち着いててカッコいい……」


って絶賛の嵐!!

キャーキャー言ってる声が教室中に響く。


……ねえねえ女子たち。

俺もバケモノ倒したんだよ?

皆を助けてるんだよ?

魔法少女になって、

ミニスカートでビーム撃って、

命賭けて守ってるんだよ?

ちゃんと見てよ!!

俺と増尾とミッチーも!!


……って、心の中で全力で叫びまくった。

でも口に出せない。

地味に主張できずに、

俺はただ席に着いて、

机に突っ伏した。


増尾が隣で


「沢田、今日も王子様ムーブかよ……」


ってボソッ。


ミッチーが後ろから

「沢田くん、すごいよね……」

って呟いてる。


俺ら3人、

バケモノ戦のヒーローなのに、

鼻血一発で王子様に全部持ってかれるこの現実……悔しいけど、なんか笑えてきた。


次回をお楽しみに!

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