宅間、太ももの毛を剃る
前回のあらすじ:アホ男子、宇佐美じえいにツルツルのスネをバカにされた宅間たち3人。増尾が反撃し、宇佐美を無事撃退。
俺、宅間はるき!
マドレーヌ大好きな普通の高校1年生さ!
放課後バド部の練習終わって汗だくでチャリ漕いで帰宅。
玄関開けた瞬間「ただいまー……」って呟いて、母さんに「はるくん、今日は早いわね」って言われたけど、
「うん……ちょっと疲れた」って誤魔化して即風呂場直行。
ドア閉めて鍵かけて、服脱いでシャワーで体洗って、いよいよ本番。
父さんのカミソリ(また借りちゃった……ごめん父さん)とシェービングクリームを手に、
浴槽の縁に座って太ももにシェービングクリームをベチャッと塗りたくった。
……うお、スネより範囲広すぎだろ!!
太ももってこんなに面積あったっけ?
内側とか裏側とか、鏡見ながら角度変えてシュッ、シュッって剃ってくけど、
クリームが泡立って滑るし、毛が太めだからカミソリが引っかかるし、
手桶のお湯でジャカジャカ洗ってまた剃っての繰り返し。
「うっ……ここ濃い……」
「いてっ、ちょっと切れた……」
って独り言ブツブツ言いながら、
20分以上かかってようやく両太ももツルツル完了。
鏡で確認したら、
……完璧。
白くてスベスベ。
なんか女の子の脚みたいだな……。俺の脚ってこんなに綺麗だったっけ?
ちょっと感動しちゃった。でも、ふとスネの方を見たら……
ん!?
もうちょっと生えてきてないか!?
昨日剃ったばっかなのに、
黒い点々がチラホラ復活してる!!
もうやだ〜、また剃らないといけないのかよ〜!
俺、絶望の叫びを心の中で上げながら、
「でもしょうがない、ちょろっと伸びてるだけだからすぐ終わる!」
って自分を励まして、
スネも再剃毛。
シュッ、シュッ……ジャカジャカ……。
なんとか両脚完全ツルツルに仕上げた。
はあ……大変だった……。湯船に浸かりながら、
「女子はいいな、毛が薄くて……」
って思った瞬間、
「いや待て、毛の薄さで女子を羨むのはおかしいだろ!
俺だって魔法少女にならなければ、
こんなことしなくたっていいんだから!!」
って心の中で自分にツッコんだ。
普通の男子高校生として、スネ毛も太もも毛もそのままワイルドに生きてたはずなのに……。
バケモノさえ来なければ、
俺は今頃
「毛深いほうが男らしいぜ!」
ってドヤ顔で生きてたはずだ……。でも……。
これで脚がツルツルになったら、
次変身したとき、
すっごいビームが出るんじゃ!?
昨日より威力上がったの、スネ剃ったおかげだって増尾が言ってたし、
太ももまでやったら、
ピンクビームがバカみたいに太くなって、
バケモノを一撃で蒸発させるレベルになるかも……!
怖いけど、ちょっとワクワクしてきたぜ。
「次来たら……俺の美脚パワー、見せてやる!」
って湯船の中で小さくガッツポーズ。
次回をお楽しみに!




