表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/47

魔法の強さの秘訣

あらすじ:スネ毛を剃ってきて女子たちに褒められようと、グラウンドを練り歩いていた宅間たちだったが、褒められるどころか太ももの毛を剃っていないことを指摘されてしまう。意志消沈して持久走に参加しているところに、バケモノが出現。

俺、宅間はるき!

カツ丼大好きな普通の高校1年生さ!


体育の授業中、3人でヘニャヘニャ走ってた。

持久走のコースをぐるぐる回ってるけど、

頭の中は「太もも毛……太もも毛……」のループで、足がもつれそう。


女子たちの「スネだけじゃダメ!」の一言が脳にこびりついて、

俺の走り方が完全に「太もも意識過剰モード」になってる。


増尾は

「うぜえ……毛が風で揺れてる気がする……」ってブツブツ言いながら走ってるし、

ミッチーは

「剃ったらもっと速く走れるかな……」

って前向きに呟きながら、でも顔が虚ろ。


俺ら3人、ヒーローじゃなくて

「毛処理被害者」みたいになってる……。


そしたら突然――

グラウンドの端から、

「グオオオオオ!!」

って昨日より低い唸り声。


バケモノ出現!!

しかもタイミング最悪!!

なんで今来るんだよ!!

女子たちに太ももの毛指摘される前だったら、

俺ら3人とも

「よっしゃー! 魔法少女パワー全開!」

ってノリノリで戦ってたのに!!


今はもう「太もも毛が……」ってトラウマ抱えた状態で戦うとか、心のHPゼロだろ……!


でも、そんなこと言ったって仕方ない。

バケモノが突進してくる中、

俺ら3人、自然と最前列に並んで、

体がキラキラ光りだした。


変身! ふわっとした半袖にミニスカート、

魔法の杖!

クラスメイトがまた


「うわー! また魔法少女!?」

「宅間たち今日はスネがツルツルじゃん!」


って騒いでるけど、

俺の頭の中は

「太もも見るな、皆スネだけ見てくれ……!」でいっぱい。


女子たちの視線がスネから太ももに移行してる気がして、

ミニスカート捲れ上がらないように必死に押さえながら、

「うりゃああ!!」

ってピンクビーム撃った。


……あれ?

なんか、昨日より威力上がってない?

ビームが太くなって、バケモノの体にガツンと当たって、

バケモノが「グオッ!」ってよろめく。

増尾の緑の衝撃波もデカくなって、

ミッチーの青い光の矢の連射速度も

上がってる!


昨日は苦戦したのに、

今日は3人でちょっとビーム打っただけで、

バケモノが煙になって消えた。


……すんなり撃破!!

グラウンドの端っこで3人集まって、

息切らしながら

「何でだろう……

絶対今、魔法の威力強かったよな」

って話し合ってたら、

増尾が急にポツリ。


「スネ毛剃ったからか?」


……そんなことある!?


俺、思わず

「じゃあ太ももも剃ってきたら

もっと……?」

って言っちゃった。


ミッチーが目を輝かせて、

(でもちょっと恥ずかしそうに)

「試してみる価値はあるよ……。

女子たちにも言われたし、今日の夜……」


増尾が即座に

「ああ、今夜太ももツルツルにするぞ」

って拳握って宣言。


俺も

「よし、今日の夜だな!」

って合意。


3人とも、

バケモノ撃破の達成感より、

「太ももツルツルでパワーアップ」の

期待感の方がデカくなってる……。


俺ら、命賭けて戦ってるのに、

パワーアップの鍵が「ムダ毛処理」って、

この世界どうなってんだよ……。

でも、なんかワクワクしちゃってる

自分がいる。


今夜、父さんのカミソリまた借りて、

太ももにシェービングクリーム塗って、

シュッ、シュッ……。

想像しただけで、

ちょっとドキドキする。

……魔法少女の道、

毛深いと不利すぎるだろ……。


次回をお楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ