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俺の前世がヤバすぎる!?

どうも、大きな腕時計です。


 俺は何も無い場所にいた。 



あるのは地面だけ。

どういうことだ?


なぜこんなことになったんだ?


ここはどこだ?

一度整理して考えてみよう




俺は藤田清司、18歳、東京の大学に通うことになり、大学の近くにあるマンションを借りて、夢の一人暮らしをすることになった。

自分では置けなかったソファや冷蔵庫やベッドなどの大きな家具の設置を業者に頼み、設置が完了したとの報告を受け、テンションMaxで家のドアを開けた。そこで、俺の意識が切れた。

そうだよな、本当ならここは俺の家の中なんだよな、

じゃあここはどこなんだ?




「どうも、こんにちは起きたみたいだね」


頭の中から声がする。無視をするのはよくないかな、と一応返事を返した。


「こんにちは」

「よし、一応は大丈夫そうだね。ちょっと待っててねすぐそっちに行くからさ」

そう言われた俺は


「はい、わかりました」と、待つことにした。


まあ、それ以外の選択肢なんて無いんだけど。


それから30秒後くらいすると、後ろから、足音が聞こえてきたので振り向くと、ボンキュッボンな、いかにも陽気って感じのお姉さんがこっちに向かって歩いてきた。



「ごめんね、待たせたね。じゃあまず自己紹介から。

私の名前はフェイ。一応この世界の神をやってるよ」



あ、神様か、へー、そーなんだ、



ってなるかぁぁぁぁい。え?なにいってんの?中二病かな?



「あのねぇ、そんなわけないじゃない。本当に神なんだよ、ひどくない?」


あれ、今喋ってたっけ?と、疑問に思っていると、


「いーや、喋ってないわよ、私があなたの心の声を聞いているだけよ」


「え、そんなことできんの?」と、僕が疑いながら聞くと、


「いや、私さっきあなたにテレパシー送ったでしょ?送ることができるのに、逆ができないわけがないじゃない。それに言ったでしょ?神だって。どう?これでちょっとは信じてくれた?」と、ドヤ顔で言ってきた。まあ、そこまで言うなら、信じてみることにしよう。別に嘘っぽかったら信じなくなるだけだしね。


「よし、じゃあ改めて、私の名前はフェイ、神やってるよ。それじゃあ本題に入ろうか。なぜ君がここにいるか教えてあげようと思って、教えてほしい?」



「教えてくれ、ここはどこなんだ?何故俺がこんなとこいるんだ?」


俺は、大声でフェイを問いただした。すると、

「気になる?、やっぱ気になっちゃう?」と、ニヤニヤしながら聴いてきた。


そりゃあ気になるだろう、こちとらいつの間にか、なんもないところにいたんだぞ?、気にならない方がおかしいだろ。そう心の中で言っていると、フェアが


「まあ、そう怒らないで、ちゃんと話すから、ね?、

ね?じゃあ、まず君がなぜここにいるか、だね、それはね、君が暴虐の限りを尽くしたからだよ」



フェイはニヤニヤした顔のままそう言った。それにすかさず俺が反論する。


「いや、してねーよ、いつだよ、ふざけてんじゃねーよ、冗談はいいから、早く言えよ、怒るぞ?」

だかフェイは、こう言う。


「本当だよ、まあ、君の前世の話なんだけどねw  

前世の君は真魔龍皇って言う世界最強の龍だったわけね。やばかったんだよ?山吹っ飛ばしたり、一部とは言え海を沸騰させたりで、えぐかったんだから。それで、討伐隊が組まれて、しかも100万人規模のを5回も!なのに、その討伐隊も全滅しちゃうし。で、それを見ていたそっちの世界の神様が、自分の寿命と引き換えに前世の君をこっちの世界に転生させたわけよ。いわゆる異世界転生ってやつだね。で、それが君ってわけ。理解した?」

 


 その話を聞いてなんだそりゃ、とも思ったが、まあ、信じると決めたしそこは信じるとしよう、前世とはいえ、自分が世界最強だったなんて気持ちいいしね、でも、その話を信じるとしても、だ。おかしい、その真魔龍皇が転生したんならそれで解決じゃないのか?なぜ今更俺をこんなとこにいなきゃならないんだ?

そう疑問に思っていると、


「そりゃ疑問だよね、この話しにはまだ続きがあるからね。今、その真魔龍皇が転生して君になったとこまではわかったよね、じゃあその続きから話すね。まあ、本来ならこれで一件落着だったんだけど、真魔龍皇の力が強すぎて不完全な転生になっちゃったわけ。要するに君の魂の一部は真魔龍皇の魂そのものなんだよ。やばいでしょ?それが最近になってわかったんだよ。マジやばすぎだよ?神が、寿命と引き換えに転生したのにこんな風な結果になるなんて、向こうの神ってばマジ泣きしてたよ?見てて悲惨だったよーまぁそれはいいとして、それで、とりあえず君をここに呼んだんだ。あのまま地上にいると、地上がえらいことになっちゃうからね。ほんと大変だったんだよ?誰にも見られないように君をここに呼ぶの。さすが元真魔龍皇って感じで。まあ、それが今までの経緯かな。あ、ちなみにここは私が君を呼ぶためだけに作った小さな世界だよ、だから何も無いし、誰もいないよ、これで君の質問は全て答えたかな。他に聞きたいことはある?」

と、話し終えて満足げな顔をしながら、フェイが俺に聞いてきたので今思ったことをそのままフェイに言う。


「俺をこの小さな世界に読んだとこまでは理解した」

その言葉にフェイは嬉しそうに笑う。だがこんなことをわざわざ言うわけでは無い。むしろここからが俺の一番言いたいことだ。


「俺をここに呼んで、今から何するんだ?」

俺がそう聞くと、フェイの笑顔が面白いくらいにみるみる真っ青になっていった。


まさかな、と思いフェイの返事を待っているが、なかなか口を開けようとしない。あれだけたくさんのことをしゃべっていた口はどこにいったんだろうか、と思うほどだ。


しだいに、目も逸らし始めた。時間が経つにつれどんどんと悪くなっていく空気と、フェイの顔色。



 そして、約1分が経ってついにフェイの口が開いた。そしてフェイはこう言った。






「先のこと何も考えてなかった。てへぺろ( ^ω^ )」と。










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