89 楽園島
次でこの章が終わり、閑話を挟んで新章です。
ハウル村に冬がやってきた。街道も農地も雪に閉ざされてしまうため、西ハウル村のおかみさんたちは屋内でできる仕事をし、男の人は炭焼き小屋で毎日真っ黒になるまで炭を焼いている。一方、東ハウル村でも冬にしか採取できない素材を求めて、冒険者さんたちが森の探索に勤しんでいた。
ただそうはいっても、秋までの忙しさに比べたらかなりゆとりがある。私たちは穏やかに冬の日を過ごしていた。
冬になり街道の行き来をする人が激減したせいで、カールさんもだいぶ時間のゆとりが生まれたようだ。去年の冬と同じように、午前中は子供たちに勉強を教えてくれたり、村の人の仕事を手伝ったりしてくれている。私も彼と会う時間が増えてとてもうれしい。
私とカールさんの関係は、秋祭り以降も特に大きな変化はなかった。ただ前より少し視線が合う回数が多くなった気がする。私は、あの夜にカールさんからもらった花を、《収納》内の宝物入れに大事にしまっておくことにした。
エルフのロウレアナさんは、今まで雪をほとんど見たことがないらしく、たくさんの雪を目にしてとても喜んでいた。
「エルフの里は大妖精様の恵みと一族の秘術で守られているため、一年を通じてほとんど気候が変わらないんです。」
彼女はこれまで人間を極端に避けていたため、ほぼ里から出ることなく過ごしていたらしい。エマたちと一緒に雪遊びに興じている彼女からは、とても想像できないことだ。村での暮らしがロウレアナさんの心の傷を少しでも癒してくれるといいなと思った。
私は村の仕事を手伝いながらこのところ毎日、薬づくりやお茶づくりを頑張っている。秋の間にたっぷりと材料を確保していたので、回復薬だけは多分春まで何とか持ちそうだった。ただ新鮮な植物素材が手に入りにくくなっているため、一部の魔法薬作りが出来なくなるかもしれない。まあ、もし無くなったら南の海の上にある『花摘み島』かその隣の『蜂蜜島』に採りに行けばいいんだけどね。
ガブリエラさんは、冬に向けた素材の確保のために、秋の間にせっせと集めた材料を干したりすり潰したりして保管していた。前の冬に作った分は火事ですべて燃えてしまったので、すごく大変そうだった。
その日、私がいつものように工房に行くと、彼女はガラス窓の側で何か作業をしていた。
「ガブリエラ様、何をしていらっしゃるんですか?」
「ああ、ドーラ。鉢植えで育てられそうな薬草を集めているのよ。」
彼女の研究室の窓際に小さな植物の入った素焼きの陶器がたくさん並べられていた。陶器の中身は魔法薬作りに欠かせない薬草ばかりだ。
「すごいたくさんありますね。」
「加工してしまうと極端に効力の落ちてしまう薬草がほとんどよ。特殊な栽培条件が必要なものは入ってないけれどね。」
ガブリエラさんの研究テーマは魔法による植物の活性化と高収穫化だ。どの植物がどの大地の恵みを必要とするかを、知り尽くしている。きっと薬草を育てることくらい簡単にできてしまうに違いない。
私がそう言うと、彼女はちょっと苦笑いしながら言った。
「うーん、そうね。でも地面で育てたときに比べると、やっぱり効力落ちてしまうの。」
「冬でも地面で育てられたらいいですね。あ、そういえばロウレアナさんが『エルフの里には冬がない』って言ってましたよ。」
「それは私も聞いたわ。詳しくは教えてくれなかったけど、エルフ族の秘術によって里全体を結界内に閉じこめているみたいね。」
「それなら、私の《領域創造》で同じことができそうですけど・・・。」
私がそう言うと、ガブリエラさんはちょっと考えた後「ううん、やっぱりやめておくわ」と言った。薬草の管理にはとても細かい配慮が欠かせないので、彼女が自由に出入りできない私の《領域》内では世話が難しいらしい。
「それじゃあいっそのこと、この村全部を《領域》で包んだら、いいんじゃないですか?」
「そんなことしたら、あなた以外魔法が使えなくなっちゃうでしょ?私の研究はどうなるのよ、おバカさん。」
「あ、そうですね!あはは・・・。」
彼女は笑いながら困ったものだという目で私を見つめる。私は目を逸らし笑ってごまかした。私の《領域》内に他の人を入れると、私以外は魔法が使えなくなってしまうのだ。それをすっかり忘れてました。
「じゃあ、領域の代わりになるような魔道具を作ったらどうですか?ほら、あの塩を作る魔道具みたいな・・・。」
「そうねぇ・・・昔住んでいた屋敷の中庭には、ガラス窓を使った『温室』があってね。そこで色々な花を育てていたのよ。」
温室というのは寒さに弱い植物を育てるための建物で、丈夫な木組みの小屋に、少し大きめのガラス窓を取り付けたものらしい。採光があまり良くないため、一日のうちに何度も植物を移動させなくてはならず、とても世話が大変だったそうだ。
「一応、天窓もあるにはあったんだけど、小さいからどうしても日影が出来てしまって。」
「なるほどー。あ、じゃあ、もっと大きな窓をいっぱいつけて、窓だらけにしちゃうとかどうでしょう?」
「そんなにたくさんガラスを使ったら、建物自体がガラスの重みに耐えられなくなって壊れてしまうわよ。」
確かにガラスは重い割に丈夫じゃない。この村でも少しずつガラス窓のある建物が増えてはいるけれど、大きなガラス窓があるのはガブリエラさんの家と、カフマンさんのお店くらいだ。それも時々壊れることがあり、そのたびに私が魔法で修理しているのだ。
いい考えだと思ったんだけどな。私ががっかりしていたら、ガブリエラさんが私に言った。
「私もその考え自体は悪くないと思うわ。でも私では、建物の強度について分からないことが多いから、フラミィとペンターに相談してみましょう。建築術師のクルベ先生にもご意見をいただきたいわ。」
彼女の言うとおりだ。みんなで考えれば何とかなるかも。早速、私たちは三人のところに出かけることにした。
「ガラスでできた小屋を作る?そりゃあ、面白いね!」
私たちが話を持ち掛けると、フラミィさんをはじめ、三人ともすごく乗り気になった。きっと雪で仕事があんまりできないから退屈してたんだと思う。
私を除く4人は、その日からガブリエラさんの屋敷に集まり、温室を作るための相談をするようになった。私も時々、試作のために呼ばれた。作ったのは私の肩幅くらいの真四角の金属の枠と、それにぴったりとはまるガラス板だ。
どうやら4人は少し小さめのガラスを金属の枠にはめ込み、それを組み合わせて作ることにしたらしい。私は《金属形成》などの魔法を使って色々な大きさの枠を作り、厚さを変えたガラスをそれに嵌めこんでいった。
4人はそれを何度も持ち上げたり、積み重ねたりしながらもっともよいガラスと枠の組み合わせを探しているようだった。この4人、モノづくりに対する気持ちがすごく似ている。ああでもない、こうでもないと言いあいながらも、すごく楽しそうに作業を進めていた。
作業開始から10日ほど経って、皆の意見をまとめたクルベ先生お手製の設計図が完成した。
「すごい!屋根も壁も、全部ガラスでできてるんですね!」
「うむ、おそらくこれで完璧のはずじゃ。早く実物が見たいぞい。」
「材料は全部準備してあるわ。ドーラ、私が指示する通りに作って頂戴。」
「分かりました!」
私は設計図を見ながら、ガラス板と金属の枠を同時に作って次々とそれを組み合わせていった。小屋自体はそんなに大きくなくて、少し天井が高めの物置くらいの大きさだった。
私は小屋を建てる予定の場所を《領域》で取り囲んで雪をどかした。次に建築魔法で土台を作り、そこに金属の柱で骨組みを作って、そこにどんどんガラスをはめ込んでいく。私ができないところはペンターさんとフラミィさんの手作業と、クルベ先生の魔法で修正してくれた。
皆で作業に取り組んだおかげで、半日もしないうちに温室が完成した。温室の高さは私の背の倍くらい。何畝かの薬草畑を作れるくらいの広さがある。出来上がった温室を見ている皆の顔はすごく嬉しそうだ。私たちは完成したばかりの温室に入ってみた。
「建物の中なのにすごく明るいですね!うーん、でも思ったより暖かくはないです。」
「ガラスや金属自体に保温の効果はないもの。それに、このままだとすぐに雪に覆われてしまって真っ暗になっちゃうわ。」
というわけで、ここからはガブリエラさんの出番だ。彼女は出来上がった温室のガラスや骨組みに細かく魔方陣を描き始めた。最後に《魔方陣構築》の魔法を使って、魔法陣と魔石を焼き付ければ完成。
「!! すごくあったかくなってきました。それに雪が全然積もってませんね!」
「《加熱》と《保温》、そして《雪除け》の魔法を組み込んであるわ。一日に一回は魔石に魔力供給をしなくてはならないけれど、どれも生活魔法だから、そんなに負担にはならないはず。鍛錬も兼ねてミカエラにやってもらうわ。」
なるほどそうやってミカエラちゃんに薬草づくりと、魔道具の使い方を教えるつもりなのか。さすがはガブリエラさん、無駄がない。ペンターさんたち三人は完成を見届けると「いい仕事をさせてもらったぜ」と言って、帰っていった。
残された私はガブリエラさんに温室の中をあちこち見て回りながら言った。
「これ、冬はあったかくていいですけど、夏はものすごく暑くなりそうですよね。」
「そうねえ。じゃあ、その時は南方でしか育たない植物でも育ててみようかしら。」
「あ、それなら私、心当たりがありますよ。」
私はこの国のすごく南の海にある、小さい島々の話をガブリエラさんにした。すると彼女はものすごくそれに食いついてきた。
「それならせっかくだから、エマやミカエラちゃん、それに村の子供たちを一緒に連れて行ってもいいですか?」
彼女は少し考えた後、「危険は・・・ないか。あなたがいるなら大丈夫ね」と言い、皆で行きましょうと言ってくれた。
翌日、私は集会所の学校に集まった子供たちに、南の島に遊びに行くことを話した。
「雪のない場所で遊べるの?冬なのに?」
「すっげー!なあドーラねえちゃん!それってどんな場所?」
「海に行くんだって!ところで、海って何?」
子供たちは大興奮で私にいろいろ尋ねてきた。私がそれに答えようとあわあわしていたら、カールさんが子供たちに声をかけてくれた。
「これから出かける場所なんだから、先に聞いてしまったらもったいないんじゃないか?」
すると子供たちは、私に聞くのをやめて、子どもたち同士で話し始めた。
「カールさん、ありがとうございました。」
「いいえ、ドーラさん。私こそ誘っていただいてありがとうございます。」
カールさんが私に微笑みかけてくれた。私の顔が熱くなる。私が返事を出来ずにいると、カフマンさんが私に話しかけてきてくれた。
「俺も誘ってもらって、すっごく嬉しいです。ありがとうございます、ドーラさん。」
「はい。みんなで行ったら楽しいだろうってガブリエラ様がおっしゃったので。今日はよろしくお願いしますね、カフマンさん。」
今日はガブリエラさんと子供たちの他に、カールさんと商人のカフマンさん、大工のペンターさん、そしてエルフのロウレアナさんも参加することになっている。
「皆、揃ったかしら?ドーラ、お願いね。」
最後にガブリエラさんとミカエラちゃんが集会所に現れ、私にそう言った。彼女は大き目の採集袋を抱えている。私は皆に手をつないで輪になるようお願いした。
「じゃあ行きます!ちょっとふらっとするかもしれないので気を付けてくださいね!《集団転移》!」
魔法が発動し、私たちは一瞬で集会所から白い砂浜に移動した。燦々と降り注ぐ太陽の光を受けて、キラキラと輝く青い水平線が目の前に広がる。子供たちはそれを見て大興奮し、歓声を上げて海に近づこうとした。
「ちょっと待て、お前ら!!」
ペンターさんが大声で子供たちを一喝し引き留める。集まってきた子供たちに、ガブリエラさんが島での過ごし方について説明した。
「ドーラがいるから魔獣に関しては大丈夫だとは思うけれど、未知の生き物に出会う可能性が高いわ。色鮮やかな蛇や蜘蛛、そして海辺の生き物には迂闊に手を触れないこと。珍しい動植物を見つけたら、必ず私かドーラを呼びなさい。危険がないか《毒物探知》の魔法で調べます。あと木の実や草などをすぐに口に入れないように。海で遊ぶ時にはあまりこの場所から離れてはだめよ。」
「そうだぞ、ガブリエラ様の言うとおりだ。海はドルーア川と違って波があるからな。あっという間に攫われておぼれちまうぞ!」
ペンターさんもそうやって子供たちに注意を促す。もっともあらかじめ、危険のない島を選んで《転移》してきたから滅多なことではケガをしないとは思うんだけどね。ここは広い砂浜と遠浅の海、そしてちょっとした森と泉があるだけの極々小さな島だ。昨夜のうちに子供たちが遊ぶときに危なくないように、私があちこち調べておいたのだ。
この辺りにはこういう島がたくさん集まっている。私のトイレである『花摘み島』や蜂蜜を集めるために使っている『蜂蜜島』もこのすぐ側にある。ここは、そうだな『楽園島』って名前にしようかな?うん、そうしよう。
私たちはいくつかのグループに分かれて行動することにした。海で遊ぶ子供たちは私とロウレアナさんが、森を探検する子供たちはガブリエラさんが、そして魚釣りをするという子供たちはペンターさん、カールさん、カフマンさんがそれぞれ受け持つことになった。
私は子どもたちと共に服を脱ぐと、海に飛び込んで泳いだ。海の水はすごく暖かくて、まるでお湯につかっているみたいだった。ロウレアナさんも同じように服を脱いで、海に入ってきた。彼女の周りには小さな水玉のようなものがいくつも浮かんでいた。
「それが水の精霊ですか?」
「そうです。私を助けてくれる精霊たちです。」
私が知っている精霊たちはもっと大きくて、いろんな話をしてくれていたけれど、彼女の周りにいるのはすごく小さい。でも確かに精霊の感じがするので、きっと精霊の子ども?なのかもしれない。
ロウレアナさんは水の精霊に守られているというだけあって、ものすごく泳ぎが上手かった。まるで魚みたいに水を切って泳ぎ、波を利用してさっと飛び上がる。子供たちが彼女の泳ぎを見て歓声を上げた。
一方、私は竜の時のように手足を四つん這いに踏ん張って水をかこうとしたのだけれど、うまくいかなかった。竜の時と違って尾や翼がないからうまく体を操れず、ほとんど前に進まない。私の泳ぐ様子を見て、エマや子供たちがケラケラと笑った。
私は子供たちに泳ぎ方を教えてもらい、何とか少し泳げるようになった。
「ありがとうエマ!少し泳ぎ方が分かってきたよ!」
「よかったね、ドーラおねえちゃん。あたし、すっごく楽しい。連れてきてくれてありがとうね!」
太陽に照らされるエマの笑顔が眩しい。ああ、やっぱりエマは最高だ。エマは本当に賢くて、可愛くて、お日様が似合う!
私は子供たちを楽園島に連れてきて、本当によかったと思った。
ドーラたちが泳いでいる砂浜から少し離れた岩場で、カールとカフマンは並んで釣り糸を垂れていた。ペンターは子供たちを連れてもっと先の岩場に行っている。
二人はぼんやりと釣り糸を見つめながらも、時折本当に遠くから聞こえてくるドーラや子供たちの笑い声に耳を澄ませていた。
「ドーラさん、本当に楽しそうだな。」
「ああ、本当にな。」
カフマンの呟きにカールが同意する。また二人はぼんやりと釣り糸を見つめた。
「カフマン、その、秋祭りの時のこと、本当にすまなかった。」
「ああ、ありゃあ、本当にひどかったぜ。何も俺がドーラさんを誘ってるところに出てくることないだろう?」
申し訳なさそうに言ったカールに、ニヤリと笑いながらカフマンが返した。
「本当は祭りの前に、お前に話しておこうと思ったんだ。だけど花を探すのに手間取ってしまって。まさかお前とかち合うとは思ってもみなかった。本当にすまない。」
カフマンは生真面目に謝罪する親友の横顔を見つめる。彼はフッとため息をつき、カールに言った。
「分かってるさ。お前がそんな器用な真似を出来るような奴じゃないってことくらい。」
二人の間に沈黙が降りる。釣り糸はピクリとも動かない。カフマンが目の前の水平線を見ながら言った。
「カール、俺は今日のことでますますドーラさんが欲しくなった。この島を見ろよ。ここは宝の山だ。ここにあるものを王都に持ち込むだけで、とんでもない額の儲けが出るはずだ。」
「そういう理由で彼女に近づいてくる人間は、これからもっともっと出てくるだろうな。そいつらから彼女を守るのが俺の仕事だと思ってる。だがお前はそれだけじゃないんだろう?」
カールの問いかけに対して、カフマンは静かな声で答えた。
「俺は彼女に返しきれないほどの恩がある。命の恩人であり、俺が夢をかなえるきっかけをくれた人でもあるんだ。だから俺は彼女の側で、彼女の夢を叶える役目をしたいって思ってるのさ。」
ドーラを守ろうとする自分に対して、ドーラと共に夢を叶えたいというカフマンを、カールは本当に羨ましく思った。だが彼は王国に忠誠を誓う貴族であり、彼女の守護騎士でもある。
彼女を守るための力が、自分の想いを妨げる障害にもなっているということがもどかしい。だが彼はそれを割り切って、ドーラに思いを伝えられるほど自分が器用な人間ではないと知っていた。そんな彼の想いを見透かしたかのように、カフマンは彼に言った。
「カール、俺は彼女を諦めねえぞ。俺は彼女を幸せにしたい。お前は彼女を守るというが、本当にそれだけでいいのか?」
カールはその問いに答えられなかった。カフマンは不器用な親友に苛立ちを感じながらも、彼の気持ちが痛いほどわかった。二人はそのまま黙って釣り糸を垂れ続けた。暖かな風に吹かれながら、二人はまだ見ぬ未来を見通すかのように、一心に水平線の彼方を見つめていた。
楽しい時間は瞬く間に過ぎていった。ペンターさんたちが釣ってきた魚と、ガブリエラさんが集めてきた食材を使って作ったお昼ご飯を食べた後、私たちはまた《集団転移》で村に帰った。
私は子供たちが急に気候が変わってカゼを引かないように、念入りに子供たちを《洗浄》《乾燥》した後に、《雪除け》と《保温》の魔法を使って家に帰した。
ガブリエラさんはたくさんの新しい素材を手に入れることができたと、ホクホクしていた。早速温室で育ててみるのだと、ものすごく張り切っていた。
その後も時々楽園島に遊びに行きながら、冬は穏やかに過ぎていき、やがて私はハウル村に来て二度目の春を迎えることになったのでした。
種族:神竜
名前:ドーラ
職業:錬金術師
かけだし建築術師
見習い給仕
所持金:75723D(王国銅貨43枚と王国銀貨256枚と王国金貨36枚とドワーフ銀貨49枚)
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