36 冬の獣
体調最悪なので書かないつもりだったのに、書く楽しさに負けてしまいました。弱い。勢いで書いたので誤字やおかしなところがたくさんあるかもしれません。すみません。
聖女教会西方大聖堂の司祭テレサは荒野の修道院の周辺に結界を張り終えた後、周囲の警戒も兼ね、礼拝堂で明け方まで瞑想して過ごした。
特に心配していたようなことも起きなかったのでホッとした半面、正直拍子抜けだったという気持ちもある。テレサは昨夜の強大な魔力を持つ存在の正体とその意図を考え続けていた。
古の聖女は、その聖なる力で世界を滅ぼそうとした悪神を打ち倒したと言い伝えられている。そのため蘇った悪神が聖女教会に対して何らかの行動を起こすだろうことは容易に予想できた。
悪神にとって、聖女教の聖職者たちは憎しみの対象であり、邪魔な存在であることは間違いないのだから。
自分の結界をやすやすと破るような者が、この修道院に侵入しようとした目的。それは自分ではないかと、テレサは疑っていた。だから二度目の襲撃を警戒していたのだ。
ここは荒野の中に建つ貧しい修道院だ。ここで暮らす修道女たちはごく小さな癒しの力を持つ者ばかり。復活を遂げた悪神がわざわざ彼女たちを狙うとは思えない。
もしかしたら悪神の力はまだ完全ではなく、力を回復させるために人の魂を欲しているのだろうかとも考えてみた。一部の知恵ある不死者たちは、人の魂を食らって自分の力を増すことがある。
しかし、それならば修道院ではなく、辺境の村などもっと目立たない場所を狙うはずだ。
悪神は自分の存在を探し出そうとしているテレサに気付いていて、始末しようとしているのではないか。彼女は一晩瞑想をして、そう結論付けた。
ならばこれ以上、ここにとどまることは危険だ。テレサ自身は自分の身を守ることができるが、幼い子供も暮らすこの修道院の人たちを巻き込んでしまうかもしれない。
少し予定よりは早いが、彼女は王都周辺の村を周り、異変の兆候を探すことにした。
秋の間に王都内を探ってみたが、有力な情報は得られなかった。だから春が近づき、雪が少なくなったら村々を回って情報を集めるつもりだったのだ。
しかし昨日のような正体不明の存在を見てしまった以上、悠長にことを進めるわけにはいかないとテレサは考えた。
冬の間、雪のため、村々の間の行き来はしにくくなり、情報が届きにくくなる。辺境の村が悪神に襲われ、そこを彼らの拠点とされてしまうことを、彼女は恐れていた。
テレサは朝食後すぐに、院長や他の修道女たちに別れを告げると、王都周辺の村々を目指すため、再び王都へと足を向けたのだった。
ハウル村に戻った私は、起きてきたグレーテさん、マリーさん、エマと一緒に朝食の準備をしていた。
まだ外は真っ暗だが、家の中には炊事の火が焚かれているため、ぼんやりと明るい。私がいつものように水甕を抱えて、水汲みに行こうとしていたら、奥の部屋の扉が開いて中からガブリエラさんが出てきた。
「おはようございますガブリエラ様!」
「おはようドーラ。」
「今日は早いですね!もしかしてお手洗いですか。それなら途中まで一緒に行って差し上げますけど?」
「違います!・・・たまたま目が覚めてしまっただけよ。」
ガブリエラさんはそう言うと、顔を赤くしてマリーさんたちのいる炊事場の方に行ってしまった。私とエマは顔を見合わせ、一緒に水汲み場に向かった。
その日の朝ごはんは、ガブリエラさんも食卓についていた。彼女ははじめ少し居心地が悪そうにしていたけれど、他の皆が『ガブリエラさんがそこにいるのは当然』とでもいうように、ごく自然に振舞っていたので、少しだけ落ち着いた様子だった。
カールさんとガブリエラさんが朝食後、部屋で今日の予定について話すと言ったので、私はその時に昨夜作った魔獣寄せの石を二人に渡すことにした。
「ドーラ、いったいこれは何?」
「えっと、私が魔法で作った魔獣を引き寄せる石です。」
ガブリエラさんの手の平にすっぽり収まるくらいの石をじっと眺めながら、彼女は大きなため息をついた。
「・・・ちょっと調べさせてもらうわね。《分析》。」
ガブリエラさんが石に向かって魔法を使ったけれど、パシンと鋭い音とともに魔法は弾かれてしまった。
「・・・ドーラ、この石の材料はいったい何ですの?」
「あ、あのー、それはですねー、川で、拾った石です。水で川汲みを、じゃなくて川で水汲みをしてる時に・・・。」
ガブリエラさんはあからさまに不審な目で私を見ていた。私は彼女の目を見ていられなくなり、ごにょごにょ言いながら目を逸らしてしまった。
それを見かねたようにカールさんが、ガブリエラさんに話しかけた。
「ガブリエラ殿でも、見たことのない素材なのか?」
「見たことありませんわね。見た目はダイヤの結晶のように見えますけど、持った感じの重さが全く違います。おそらく金と同じくらいの密度ですね。あと《分析》の魔法を弾かれてしまったので、正確には分かりませんけれど、魔力の含有量が明らかに普通の鉱物ではありません。だって手に持っているだけで体内の魔力に影響を及ぼしてくるほどですもの。」
「ふむ、王国有数の錬金術師の一人である貴殿でも正体が分からないのであれば、もうお手上げだな。」
「ただこの色には何だか見覚えがありますの。あとわずかですけど甘い香りがしますわ。これもどこかで嗅いだことがあるような気がするのですけれど。」
「鉱物から香りが?私にも見せてもらえないか。」
ガブリエラさんはカールさんに赤い石を手渡す。カールさんはそれに鼻を近づけて、香りを確かめようとした。
「だ、ダメです!!!」
気が付いた時には、私はカールさんから石を奪い取っていた。
「ドーラさん?」
「一体、どうしたのドーラ?」
二人は驚いて私を見ていた。顔がすごく熱い。私は頭に血が上ったようになって、なんと答えてよいか分からなくなってしまった。
「こ、これはガブリエラさんに持っていてほしいんです。お願いします!」
「一体なんですの?訳が分かりませんわ。」
「いや、ドーラさんがそう言うならガブリエラ殿が持っている方がよいだろう。私は石に触れませんから、安心してくださいドーラさん。」
私はガブリエラさんとカールさんにお礼を言った。その後、早速二人は、魔獣寄せの石を持って村の西に広がる森に入っていった。お留守番を言い渡された私は、フランツさんたちと一緒に炭焼きのお手伝いに行くことにした。
カールさんとガブリエラさんが無事に帰ってきますようにと、私はエマたちが信仰している大地母神という神に心の中で祈りを捧げたのでした。
日が昇り始めた直後、雪が降りしきる中をカールとガブリエラはまだ暗い森の中に入った。
ガブリエラが杖の先に照らしている《絶えざる光》の魔法で、二人の周囲は明るいがその分、木々の間の闇はより一層濃くなったように見える。
二人は昨夜アルベルトから聞いた木こりたちが使う抜け道を通って、森の奥へと進んでいく。彼の話ではこの道を半日ほど歩けば、小さな泉が湧き出る場所があり、その周りは貴重な薬草の群生地になっているそうだ。
ただ膝上まで雪に埋もれている今の季節では、当然薬草など見つけることはできない。二人の目的は泉の周辺に出没するという魔獣を狩ることだ。
「大丈夫かガブリエラ殿、手を貸そう。」
雪道で難儀しているガブリエラにカールは手を伸ばす。彼女の使ってくれた《雪除け》の魔法のおかげで、降りかかってくる雪に悩まされることはないが、足元の雪はどうすることもできない。
「昨日もお断りしたはずです。お構いなくカール様。御心配には及びませんわ。私も昨日の経験からいろいろ学びましたの。こうやって杖で足元を確かめながら進めばだいじょうぶ・・・きゃ!!」
言ったそばから雪の下のくぼみに足を取られて前のめりに倒れそうになるガブリエラ。カールは咄嗟に彼女を抱きとめた。
「今ここで貴殿にケガでもされては困る。魔獣を倒せても、魔石の取り出し方や素材の処理方法など私は知らないのだからな。」
そう言ってガブリエラを助け起こしたカールに向かい、彼女は思わず声を上げた。
「そんなことは言われなくとも分かっています!私にあれこれと指図しないでくださいませ!」
ガブリエラはローブのフードを目深にかぶって顔を隠した。成人する前に侯爵令嬢として過ごしていた彼女には、異性と触れ合う機会がほとんどなかった。
あんな風に体を抱き留められたことなど、肉親であってもほとんどない。ましてや相手は憎んでも憎み切れない親の仇の息子だ。彼女の顔は屈辱と羞恥で真っ赤に染まっていた。
「分かっているなら、目的のために今は助けを受け入れてくれ。あなたの目的を叶えるため、私ができる限り力を貸すという契約だからな。」
ガブリエラはカールの差し出した手を、叩きつけるように握った。
「ええ、分かりました。私をしっかり守ってくださいませ。私が望みをかなえられるように!そして私が望みを叶えたら、あなたとあなたの御父上を真っ先に殺してさしあげますわ!!」
彼女はフードの奥からカールの目を睨みつけるように見上げた。カールはそれに特に何の反応もせず、ガブリエラの手を引いて雪の中を歩き始めた。
いくらも歩かないうちに、ガブリエラは一人で歩くときとは、歩く速度が全く違うことに気がついた。
カールは彼女の腕を引き、自分が踏み固めた安全なルートに彼女を誘導している。足場の悪いところでは、彼女が自然に体重移動できるよう、手を引く力を変えることで彼女の体を支えてくれていた。
今まで雪に苦戦していたのが嘘のような歩きやすさだ。カールにはまるで彼女の次の動きが見えているかのようだと、ガブリエラは思った。
「カール様、随分雪道を歩きなれていらっしゃいますのね。」
「ああ、剣の修業の一環で雪の中でも鍛錬をしてきたからな。今でも毎日続けている。」
ぶっきらぼうな口ぶりとは裏腹に、カールは彼女の足取りや体の向きなどに油断なく目を配り、巧みに彼女をリードしていく。まるで踊りの名手とダンスを踊っているようだと彼女は思った。
一見すると細身でありながら、カールが鍛え上げられた金属のようにしなやかで力強い肉体を持っていることに、彼女は気が付いた。そしてその動きに自分が見惚れてしまっていることにも。
ガブリエラはそんな自分の気持ちを否定するかのように、カールに対して言葉を投げた。
「カール様の魔力量では、到底騎士にはなれないでしょうに。どうしてそこまで剣にこだわっていらっしゃるのかしら。」
その言葉でほんの一瞬、彼女の手を握っていた彼の手が震えた。カールを動揺させた彼女の言葉。なぜそんな言葉が出たのだろうと、彼女は自分でも不思議に思った。
カールはすっと目を逸らし森の奥を見つめながら、ゆっくりと答えた。
「私は強くなりたかった。ただそれだけだ。」
感情のない平坦な言葉が、逆にカールの心の傷を露わにしているようにガブリエラには思えた。
憎い相手にしてやったりという気持ちと同時に、思いがけずカールの心の傷に触れてしまった驚きが湧き上がってくる。ガブリエラは途端に落ち着かない気持ちになった。
後悔とも憐憫とも罪悪感ともつかない感情が彼女から言葉を奪った。気まずい沈黙の中、ザクザクと雪を踏む力強い足音だけが響く。
やがて少し木々が開けた辺りで、カールが急に足を止めた。彼女を近くの木にぎゅっと押し付けるようにして、体を密着させる。
「カール様、いったい何を・・・!?」
動揺して頬を赤く染めたガブリエラに、カールは淡々と言った。
「ガブリエラ殿、やっとお待ちかねの相手が現れたようだ。」
彼はガブリエラを背中に庇うようにしながら、左右に佩いている片手剣の内、右の剣を抜くと、右手に持ち替えた。
カールの睨む闇の中に、無数の赤い光が見える。それは二人を取り囲むように徐々に増えていった。
「ガブリエラ殿、明かりを!!」
「現れ照らせ《絶えざる光》!」
短縮した詠唱によって出現した魔法の光球が二人の頭上に出現し、周囲を明るく照らした。光の中で浮かび上がったのは、子供が立ち上がったほどの体高を持つ白い狼の群れだった。
「氷雪狼!風属性の魔獣ですわ!」
ガブリエラの上げた悲鳴が合図になったかのように2頭の狼が同時に左右から、カールに飛びかかってきた。しかし彼は全く動じることなく剣を一閃させる。2頭の狼の頭が空中で体から離れ、ガブリエラの足元に転がった。
びくびくと痙攣する狼の体から血が吹き上がるが、《雪除け》の魔法に守られているため、二人が返り血を浴びることはなかった。
足元に転がる狼の首と目が合った途端、ガブリエラの足からは力が抜け、腰が立たなくなった。立ち込める血の匂いで胸が悪くなり、猛烈な吐き気に襲われる。
「ガブリエラ殿!!大丈夫か!?」
カールが振り向いたとき、彼女は食べたばかりの朝食を雪の上にぶちまけているところだった。カールの視線が逸れたことで、警戒していた狼たちが再び攻撃をかけてきた。今度は三頭による攻撃だ。
カールは右から襲い掛かってくる狼の頭を刎ね、さらに手首を返して左の狼の首を切り裂いた。2頭の体を躱したところに、カールの足を狙って三頭目の狼が低い姿勢で飛び込んでくる。カールは折り重なって倒れている狼の体を足場にして跳び上がりながら、剣を下から斬り上げた。
あごから額にかけて頭を縦に両断された狼は、脳髄と血を雪の上にまき散らして絶命する。あっという間に5頭の仲間を失った狼たちは、警戒と怒りの唸り声を上げた。
そこからさらに数回、狼たちは波状攻撃をかけてきた。方向や飛びかかるタイミングを変化させながら、見事に統率の取れた動きで攻撃を仕掛けてくる狼たち。
しかしカールはそれをことごとく退けていった。ガブリエラを背後に庇いながら、一刀で狼たちを斬り伏せていく。
彼が使っているのは、ドーラが彼のために作ってくれた魔法剣だ。虹色に輝く美しい銀の刀は、かなりの数の狼を斬ったにも拘わらず血脂による曇り一つない。
本来であれば鉄の矢尻すら跳ね返す氷雪狼の毛皮をやすやすと切り裂けるのは、カールの卓越した剣技とこの剣の力が合わさってこそだった。
だが狼たちはすでに群れの半数以上を失っているのに、一向に逃げる気配がない。それどころかその目は赤く爛々と輝き、ますます猛り狂っているように見える。
魔獣とはいえ野生の獣の動きとしては明らかに異常だ。これはやはりドーラの作った石のせいなのだろうか?
カールがそんなことを考えながら、幾度目かの攻撃をやり過ごしていたとき、一頭の狼がカールの死角をついて襲い掛かってきた。
カールに殺されて横たわる仲間の死骸の陰から、他の狼の攻撃に合わせて飛び出してきたのだ。間一髪躱したものの、姿勢を崩したカールにすぐさま飛びかかってくる狼たち。
「わが敵を討て!《魔法の矢》!」
狼の牙がカールを引き裂く寸前、無数の魔力の矢が狼の体を貫いた。途端に狼たちは絶命し、もんどりうって雪の上に転がる。
「ガブリエラ殿、助かった。もういいのか?」
「ええ、吐くものがなくなったら、だいぶすっきりしましたわ。」
杖を支えにして背後の木に寄りかかるように立ったガブリエラは、青い顔をして言った。彼女はさらに呪文を詠唱し、残りの狼たちを一斉に《魔法の矢》で貫いた。魔力で誘導された《魔法の矢》はすべて、狼たちの急所を一撃で射抜いていた。
「これだけの《魔法の矢》を同時に扱えるとは。凄まじいものだな。」
「誉めてくださったのでしょうから、お礼を言わせていただきますわ。ありがとう存じます。」
慇懃に礼をするガブリエラ。カールはそんな彼女に近づくと気遣うように顔を覗き込んだ。
「顔色が悪いな。今日はもう引き返そう。」
「魔力切れではありません。ちょっと気分が悪くなっただけです。魔法で生き物の命を奪ったのはこれが初めてだったので。」
不敵な笑みを見せようと強がるガブリエラだったが、その唇は細かく震えていた。
「・・・では猶更だ。これから魔石の回収もするのだからな。無理をしないでくれ。」
まっすぐに彼女の目を覗き込んで言った彼の言葉には、本当にガブリエラを思いやる気持ちが溢れていた。思いがけずかけられた優しい言葉に戸惑う。
「む、無理なんかしていませんわ。でも確かに魔石の回収に時間がかかりそうです。氷雪狼の牙と毛皮の回収は、ドーラたちにも手伝ってもらって・・・。」
赤い顔を隠すためにフードをかぶったガブリエラが言葉を言い終える前に、森の抜け道の奥から凄まじい咆哮があがった。
程なく大地を揺るがすような足音を響かせながら、二人に向かって闇の中から巨大な生き物が突進してきた。
咄嗟にカールはガブリエラの体を抱き寄せ、頭を胸に抱え込んだまま、近くの雪だまりに飛び込んだ。ほんの一瞬前まで二人の立っていた場所を、生き物の巨大な牙が通り過ぎていった。
突進してきた生き物はそのまま木立に激突し、それをなぎ倒して止まった。振動と衝撃によって、激しく雪煙が舞い上がる。
巨大な生き物はその巨体に見合わぬ素早い動きで方向転換すると、二人に向き直った。魔法の光で照らし出された銀色の輝く毛皮と巨大な二本の牙。
「銀猪!!」
ガブリエラは思わず声を上げた。6頭立ての大型馬車ほどの巨体を誇り、その攻撃力と耐久力は飛竜にも匹敵するといわれる狂暴な魔獣。本来なら騎士団が完全武装で立ち向かうべきと言われている相手だ。
その魔獣は二人の方に狙いを定めると、彼女の目の前でゆっくりと体を撓め、後ろ脚に力を溜めていく。それはまるで自分たちの命を奪おうとする狙撃者の必殺の弓のようだと、彼女は思った。
ガブリエラはカールの腕を抜け出すと、素早く立ち上がり杖を構えた。続いて起き上がろうとしたカールが苦痛の呻きを上げる。彼の太ももは大きく切り裂かれていた。おそらく銀猪の牙が掠ったのだろう。
カールが剣を杖にして何とか立ち上がった時、銀猪は二人に向けて再び突進を開始した。森の中の死闘は今、幕を開けたのだった。
種族:神竜
名前:ドーラ
職業:ハウル村のまじない師
文字の先生(不定期)
土木作業員(大規模)
鍛冶術師の師匠&弟子
木こりの徒弟
大工の徒弟
介護術師(王室御用達)
侍女見習い(元侯爵令嬢専属)
所持金:4443D(王国銅貨43枚と王国銀貨78枚とドワーフ銀貨8枚)
読んでくださった方、ありがとうございました。