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Missドラゴンの家計簿  作者: 青背表紙
33/188

31 冬の始まり

第2章です。ここから王国関係のお話が多くなる予定です。ご感想・ご意見など頂けるとありがたいです。

 冬に入ってしばらくすると雪が降り始め、あっという間にハウル村は雪に閉ざされてしまった。


 村の男の人たちは森のすぐそばに仮の小屋を建てて、そこで炭を焼いている。冬は木が水を吸わなくなるとかで、炭焼きにすごくいい季節なのだそうだ。


 夏の間は野焼きだったけれど、冬の間はこの雪除けの屋根を葺いただけの仮設小屋で炭焼きをする。年かさの男の子たちは大人に混じって炭焼きのお手伝いをしている。こうやって仕事を覚えるのだ。

 

 おかみさんたちは家事が終わると、麻縄と麻糸づくりに精を出す。女の子たちはおかみさんたちの仕事を手伝いながら過ごす。ハウル村の人は皆すごく働き者だ。


 ただそれでも冬の間は基本畑仕事ができないし、水汲みもあまり必要ないので、小さな子供たちにとっては暇を持て余すちょっと退屈な季節。


 いつもならおかみさんたちのする麻糸づくりの手伝いなどをして過ごしているみたいだけど、それでも子供の面倒を見ながら仕事をするのは大変。






 というわけで仕事のない私とカールさんが冬の間、午前中だけ子供たちを集会所に集めて面倒を見ることになった。


 私は重いものを運ぶくらいしか役に立たないし、貴族であるカールさんに炭焼きをさせるわけにはいかないと村の人たちから断られてしまったからだ。


 集まっている子供たちは50人ほど。一番下は乳離れしたばかりの小さい子から、上は10歳未満の子供たち。だいたい各年齢ごと4~5人くらいずついる。


 もちろん私とカールさんだけでは大変なので、村のおかみさんが交代で様子を見に来てくれるし、フラミィさんも時には手伝ってくれている。


 フラミィさんは普段、私の作った魔法を使って鍛冶仕事をうまく進めるための方法を修業している。その手が空いた時にだけ来てくれているのだ。


 フラミィさんと一緒に暮らしているペンターさんは、各家の壁や屋根、家具などの修理で大忙しだ。二人の仲はとてもうまくいっているとマリーさんが言っていた。






「なあなあ、カール兄ちゃん!!またあれ見せてよ、あの剣でサッてやるやつ!!」


 文字の練習に飽きてしまったグスタフくんが、カールさんにそうおねだりしている。それを見た今日の当番のおかみさんがグスタフくんの頭を後ろから引っぱたいた。


「貴族様に、何言ってんだいこの子は!!すみませんカール様!!口の利き方も知らなくて・・・。」


 オロオロするおかみさんをカールさんは優しく制し、グスタフくんに言った。


「いいともグスタフ。ただし今やってる書き取りが終わったらな。昼までに終わったら、私が剣の稽古をつけてやろう。」


「本当!?やったー!!俺、一番に終わらせるもんね!!」


 カールさんとグスタフくんのやり取りを聞いて、男の子たちは目の色を変えて書き取りに集中し始めた。急ぎながらも、丁寧に書いていく。乱雑だとカールさんが容赦なくやり直しさせると、みんな知っているからだ。


「いいなあ、男の子たち。ねえ、ドーラおねえちゃん!あたしたちも早く終わったら、またあの魔法を見せてくれる?」


「もちろん!」


 女の子たちも一生懸命書き取りを始める。私は《自動書記》で子供たちが使っているのと同じ白い石を動かして、全員の文字を同時にチェックしていった。






 子供たちが書き取りに使っている黒い板は、私がカールさんに頼まれて最初の日に作ったものだ。レンガを作るのと同じ要領で、黒い泥を焼き固めた後、空間魔法で均等に切り分けた。


 子供たちの見ている前で作ったので、みんなその様子を見てすごく喜んでくれた。私もすごくうれしかった。白い石は川べりに落ちているのをカールさんと男の子たちが拾ってきてくれたものだ。


 柔らかくてとても書きやすいうえに、軽くこすればまた次の字が書けるようになる。こんなものをすぐに思いつくなんて、カールさんはすごいなって感心してしまった。ただカールさんが言うには、これは『黒板』と『白墨』という王都では一般的な道具らしい。


「書記たちがちょっとした記録を取るときに使うものを真似てみただけなんですよ。」


 私がしきりに感心していたら、カールさんは申し訳なさそうにそう言った。でも必要に応じて道具を作り出せるのはやっぱりすごいと思う。






 子供たちが頑張って書き取りを終わらせたので、カールさんは男の子たちと剣の稽古を始めた。私が空間魔法で丸太から切り出した『木剣』を使って、男の子たちに動きを教えている。


 グスタフくんが見たがった「サッてやるやつ」もちゃんと披露していた。束ねた麦藁を空中に放り投げ、カールさんが剣を一薙ぎすると、藁が空中でバラバラになって落ちた。それを見た男の子たちは大興奮だ。特にグスタフくんは目を星みたいに輝かせている。


 バラバラになった麦藁自体は全く切れていないので、どうやら束ねるのに使っている結んだ藁だけを空中で切っているらしい。フラミィさんによると柔らかくて軽いものほどうまく斬るのは難しそうで、それを考えるとカールさんの剣の腕は『達人級』らしい。






 私は女の子たちが見たがっていた魔法を見せてあげた。幻惑魔法で作り出した妖精たちのダンスだ。


 《領域創造》で作り出した空間の仕切りの中に女の子たちと私が入り、その中で《幻影》の魔法を使う。


 昔、私と踊った妖精たちの様子を再現したものだけれど、女の子たちはそれにうっとりと見入っていた。


 花の妖精たちが踊るにつれて咲いては散り、また咲く美しい花々。悪戯好きの風の妖精は、水の妖精が作った虹の橋をくぐって追いかけっこ。そして朝から昼、そして満天の夜空へと移り変わる風景。


 ああ、懐かしい。またこの子たちに会いたいなあ。いなくなってしまった友達を思い、私の胸は締め付けられる。






 私は幻影で女の子たちを包み込み、まるで彼女たちがその場にいるような感じにした。女の子たちの頭の上を風の妖精がぴょんぴょんと跳ねながら舞う。


 色とりどりの羽を持った花の妖精たちは女の子たちの周りをくるくると飛び回りながら歌う。女の子たちが妖精に手を伸ばすと、妖精はぱっと逃げてしまう。


 もちろんただの幻影だから触ることはできないのだけれど、匂いや音もできるだけ再現しているので、思わず手を伸ばしてしまう気持ちもわかる。


 やがて女の子たちは立ち上がって妖精たちと踊りだした。エマもすごくうれしそうに踊っている。エマは本当に、妖精に負けないくらい可愛くて踊りが上手だ。


 一応、魔法を使う前に「危ないから絶対に走らないでね」と言っておいたので、女の子たちはそれをちゃんと守って踊っている。ぶつかってもケガしないように、《領域》の壁は柔らかくしてあるけど、小さい子もいるからね!






 男の子たちがカールさんに動けなくなるまで扱かれ、女の子たちが踊りつかれてうっとりと座り込んだところで、集会所にガブリエラさんがやってきた。


 ガブリエラさんは純白のローブを纏い、その上に緑の宝石が嵌った銀の首飾りを付けている。右手には奇妙な形をした長い杖を握っていた。


「・・・何していますのドーラ、それにカール様?」


「あ、ガブリエラ様!ここにいらっしゃるなんて珍しいですね。お昼はまたお部屋に持っていきますよ?」


「昼食の催促に来たんじゃありません。二人に話したいことがあるのです。私の部屋に来ていただけないかしら?」


「はい、分かりました。じゃあ、ここを片付けちゃいますね。さあ、みんな立って!今日はもうおしまいよ。また明日、いらっしゃい。」


 私が子供たち一人一人に《雪除け》の魔法を使うと、子供たちはそれぞれ自分の黒板と白墨を持って帰っていく。午後からはそれぞれのお家のお手伝いをするのだ。


「またね、ドーラお姉ちゃん!」


「カールお兄ちゃん、俺、今度こそ兄ちゃんに打ち込んで見せるから!」


 口々に挨拶をしながら出ていく子供たちを見送ると、その場には私とカールさん、それにエマとガブリエラさんだけが残った。






「ガブリエラおねえちゃん、ほら見て!あたし、こんなにいっぱい字が書けるようになったよ!」


 エマが満面の笑顔で、自分の黒板をガブリエラさんに差し出す。でもガブリエラさんはそれをちらっと見て言った。


「そうね。でも字を学んでどうするの?」


「あたしね、ドーラおねえちゃんみたいになりたいの!いっぱい勉強して、いろんな本を読んで、皆の役に立ちたいんだ!」


「勉強?ふふ、平民のあなたがいくら・・・。」


「ガブリエラ殿、そこまでだ。」


 ガブリエラさんが何か言いかけたけれど、カールさんがそれを強い調子で遮った。エマはびっくりしてカールさんを見つめている。


 ガブリエラさんはすごい目つきでカールさんを睨んだ。でも、やがてふっとため息をつくと「早く来てくださいましね」と言って、集会所を出て行ってしまった。


 カールさんとガブリエラさんは仲良くなったのかと思っていたけれど、それは私の勘違いだったのかしら?






 ガブリエラさんはほとんど部屋に引きこもっていて、あまり部屋から出てこない。食事もお部屋で一人で食べている。お世話をするのは私とエマだ。


 部屋では何かいろいろな道具を一生懸命作っているみたいだ。そしてよく私やエマを呼び出しては、あれはないのか、これを持ってきてと頼んでいる。


 ただほとんどは私もエマも知らない道具だったり、村にはない材料だったりで、ガブリエラさんはそのたびに不機嫌そうな顔をして、また部屋に引っ込んでしまうのだった。






「ガブリエラおねえちゃん、怒っちゃったのかな?」


 エマが心配そうにカールさんに尋ねる。カールさんはエマの目線にしゃがみこんで答えた。


「心配いらないよエマ。彼女は今、ちょっと大変なんだ。きっと、やりたいことがうまくいかなくて、イライラしているんだよ。だからそっとしておいてあげてね。」


「うん、わかった!ありがとうカールおにいちゃん!」


 カールさんはエマの頭を撫でて立ち上がった。私たちはエマを真ん中にして手をつなぎ、集会所の外に出た。雪がちらちらと降っているけれど《雪除け》の魔法のおかげで、体に付着することはない。


 これは生活魔法の一つでカールさんも使える。ただ「子供たち全員にかけられるほどの魔力はありませんけどね」と苦笑いしていたけれど。


 膝の上くらいまで積もった雪の中に作られた小道を辿り、私たちはアルベルトさんの家に戻る。エマは降り積もった雪についた足跡をぎゅっぎゅっと踏みながら、楽しそうに歩いていた。


 ちなみに今、私とエマが履いているのは毛皮の靴だ。雪が降るまで木のサンダルを履いていた。この靴は内側にも厚い革が張ってあり、すごく温かい。その上、靴下も履いているので、雪の寒さもへっちゃらなのだ。寒さから身を守る人間の知恵に感心してしまった。






「ああ、おかえりドーラ、エマ。」


「よくいらっしゃいましたカール様。さあ火の側に来て温まってください。お食事の準備をいたしますので。」


 家で麻糸づくりをしていたマリーさんとグレーテさんが私たちを迎えてくれた。午後からはエマも麻糸づくりのお手伝いをすることになっている。


 私?もちろん、手伝おうとしましたけど、最初の一回だけでグレーテさんから「次からはもういいからね」と優しく断られました。ぐすん。


「いえ、ガブリエラ殿に呼ばれてきたのですよ。話があるそうなので、それが終わってからまた参ります。」


 カールさんがそう言うと、マリーさんはふんっと鼻を鳴らし、それをグレーテさんが窘めた。






「だって、おかみさん!あの女は貴族様でもないのに、家のこと何にもしないで!あたしたちを小間使いかなんかと勘違いしてるんですよ!」


「まあまあマリー。ドーラの魔法の師匠なんだし多少のことは大目に見ようじゃないか。魔法使いは変わり者が多いっていうしね。」


「そりゃあまあ・・・。でもあの女が魔法を使ったとこ、ほとんど見たことないですよ。ドーラの方がよっぽどすごいじゃないですか。あの女、本当に魔法使いなんですか?」


 疑わしそうに言うマリーさんに、カールさんが宥めるように話しかけた。


「彼女はこの国でも10本の指に入る魔導士ですよ。あとドーラさんと比べないであげてくださいね。ドーラさんが特別なんです。」


「・・・カール様が言うなら分かりました。でもあたしはあの女、好きじゃないですけどね!」


 マリーさんはガブリエラさんにとても怒っているようだ。怒っているマリーさんを気にしながら、エマが私にこっそり話しかけてきた。


「ドーラおねえちゃんって、とくべつなの?」


「・・・そうみたい。ねえエマ。私、変かな?」


「うん、変。でもあたし、変なドーラおねえちゃん大好きよ!」


 はっきり言われちゃったけど、変なのはしょうがないかな。だって私、竜だし。でもエマに好きって言われたから、ちょっとくらい変でもいいかなー。私はそう思い、エマに「私もエマ大好き!」と返事をしたのでした。






 カールさんと一緒にガブリエラさんの部屋に入ると、ガブリエラさんはイライラした様子で私たちを待っていた。


 ガブリエラさんの部屋は窓を閉め切っているので、空気のこもった感じがする。魔法の明かりが灯っているけれど、ぼんやりとした黄色い光は薄暗いので、部屋の隅は暗くなってしまっている。


 部屋の壁一面に乾燥させた草やキノコが吊るしてあり、床にはふた付きの壺が所狭しと並べられていた。そのせいか部屋の中にはちょっとツンとする草の香りで満ちていた。


 毎日ガブリエラさんの世話をするために入っているけれど、何だか来るたびに壺が増えている気がする。


 ガブリエラさんは私とカールさんを椅子に座らせると、小皿に乗せた白いものを差し出してきた。


「ドーラ、これはいったい何?」


「えっと、私が作ったお塩です。」


「本当にあなたが作ったの?信じられないわ・・・。」


 ガブリエラさんは頭を抱えてしまった。カールさんはガブリエラさんに不思議そうに問いかけた。






「ガブリエラ殿、ドーラが塩を作った話は私がしたはずだ。この塩を作ったのがドーラではなく、あなただということにしてほしいと。何か問題があるのか?」


「・・・問題があるかですって。大ありですわカール様!これは『白い黄金』です!」


 カールさんはそれを聞いてもピンとこないようだった。当然私が分かるはずもない。私たちの様子を見て、ガブリエラさんが説明してくれた。


「『白い黄金』っていうのはサローマ領の最上級の職人が作る塩のことです。同じ重さの黄金ほどの価値があると言われる品です。わたくしの家でもよく使っていましたわ。カール様はご存じなくて?」


「・・・我が家は平民が使うのと同じ、茶色い塩を使っていた。そんなもの、聞いた事もない。」


 ガブリエラさんは「はーっ」と大きなため息をついた。


「道理でおかしいと思ってましたの。この村のお料理は、私が軟禁されていた修道院よりずっと美味しいんですもの。農村だからなのかと思ってましたけど、この塩のせいだったんですのね。」


 ガブリエラさんはハウル村に来てから今まで、食卓で塩を見る機会がなかった。部屋で一人で食べていたし「黒パンが固くて食べられない」って言って、パンを柔らかく煮た粥やスープばかり食べていたからだ。それでこの間、ソーセージに添えられた塩を見てびっくり仰天したらしい。






「ドーラ、あなたは濾過器を持っていまして?」


「?? なんですか、それ?」


「蒸留器は?送風の魔道具や撹拌器、乳鉢や遠心分離器は?」


「・・・あの、おっしゃることが、さっぱり分かりません。」


「じゃあ、どうやってこの塩を作ったんですの?」


「えっと、魔法で・・・。」


 ガブリエラさんはまた頭を抱えてしまった。カールさんが彼女を気の毒そうな目で見ていた。






「想像以上ですわ。あなたに『錬金術を教える』だけで貴族に復帰できるなんて、おかしいと思ってましたの。何にもないこの場所でいったいどうやって・・・!!」


「あ、あの、ガブリエラ様?」


「まあ、出来ることから始めるしかないですわね。わたくしはあなたのお目付け役ということですわ。あの王に命じられるのは業腹ですけど、国が滅ぶよりはマシですもの。」


「ガブリエラ殿、それは少し大げさではないか?たかが塩を作ったくらいで国が滅ぶなど・・・。」


 ガブリエラさんは冷たい目でカールさんを見下すように見つめた。


「カール様は優秀な方ですけれど、やはり下級貴族ですのね。これは王国の版図を塗り替えるには十分すぎる品ですわ。」


 ガブリエラさんは私の作った塩を指して言った。カールさんは怪訝な表情で塩とガブリエラさんを何度も見つめている。ガブリエラさんは親指の爪を噛みながら、自分に言い聞かせるようにブツブツと呟いた。






「ドーラがこの塩をこの村の者たちに配ってしまったのはまあ仕方がないとして、王の手に渡る前に気が付いて本当によかったです。こんなものが王国に出回ったりしたら・・・。」


「あのー、ガブリエラ様・・・。」


「ん、なんですの?」


「・・・私、残ってたお塩、全部王様にあげちゃいました・・・。」


 ガブリエラさんは口をポカンと開けたまま、私をじっと見つめていたけれど、私がてへっと笑うと口を噤んでプルプル震えだした。


「あの、ガブリエラ様?」


「おい大丈夫か、ガブリエラ殿?」


「・・・この・・・。」


「「??」」


「この・・・こんの・・・このっおバカ二人組っ!!」


 ガブリエラさんがものすごい剣幕で私たちを怒鳴りつけた。そして青い顔をハッとしたように上げると、机の上で大急ぎで何かを書き始めた。


 王様からもらった手紙の裏に、黒い液を使って鳥の羽ですらすらと書いた後、それを乾かしながら、ガブリエラさんは私に言った。


「ドーラ、どうやっているか存じませんけど、あなた王と直接話せるのでしょう?出来るだけ早くこの手紙を届けてちょうだい。」


 ガブリエラさんは有無を言わせず私に手紙を押し付けると、呟くように言った。


「王が動く前に何とかしなくては・・・。間に合うといいんですけれど・・・。」


 ガブリエラさんは心配そうに眉をひそめている。カールさんは訳が分からないという顔をしてガブリエラさんを見つめていた。


 私はどうやら自分がとんでもないことをやらかしてしまったと気が付いたものの、一体何がいけなかったのか分からないまま、手紙を持って途方に暮れてしまったのでした。






種族:神竜

名前:ドーラ

職業:ハウル村のまじない師

   文字の先生(不定期)

   土木作業員(大規模)

   鍛冶術師の師匠&弟子

   木こりの徒弟

   大工の徒弟

   介護術師(王室御用達)

   侍女見習い(元侯爵令嬢専属)

所持金:4283D(王国銅貨43枚と王国銀貨78枚とドワーフ銀貨7枚)

読んでくださった方、ありがとうございました。

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