153 旅立ち
ごちゃごちゃした話になってしまいました。うまく書くのは本当に難しいです。
眠り続けるマリーの横でミカエラと話した後、エマは父親であるフランツとカールにドーラを救うため、聖女教の聖都エクターカーヒーンへ行くことを告げた。反対するカールに、エマは言った。
「このままじゃドーラお姉ちゃんが死んじゃうかもしれないんだよ。今はまだお姉ちゃんが破壊の力を封じ込めてくれているけど、もし死んじゃったらこの領全体がめちゃめちゃになっちゃうってハーレさんが言ってたじゃない。だから誰かが行って、この魔法を止めなきゃいけないんだよ。」
ハーレの話では現在、大儀式魔法《裁きの光》の破壊力をドーラ自身がすべて引き受けている状態なのだという。小国を灰燼と化すほどの巨大な破壊の力は消えることなく、現在もドーラの作った魔力の障壁の中で彼女自身を蝕み続けている。
もしドーラが力尽きて障壁が消えてしまえば、押さえ込まれた破壊の力は一気に解き放たれ、ハウル村を含む王都領全体が消失してしまうだろう。
「一刻も早くドーラお姉ちゃんを助けないと。船や馬なら半年以上かかる場所でも、私の《飛行》の魔法ならずっと早く着けるでしょ?」
「エマの言いたいことは分かる。しかしあまりにも無謀だ。どんな場所かも分からないだろう。見も知らない国へエマ一人が行ってどうにかなるとは思えない。」
「じゃあ一体どうすればいいの? このままドーラお姉ちゃんが死ぬのを待つっていうの?」
反対するカールも代案があるわけではないので、黙り込んでしまう。すでに王の元へ事態を知らせる早馬と伝令船を走らせているが、どんなに早くても王のもとに連絡が届くのは3日後、ちらほらと雪が降り始めていることを考えれば、4日以上かかるかもしれない。
そこから対策を講じ、仮に王都領の領民を領外へ避難させたとしても、おそらく一か月以上はゆうに掛かるだろう。それも避難先を確保し速やかに避難できたとして、だ。
王都だけでも数十万は下らない人々に冬を乗り切るだけの食糧を確保させ、領外に退避させるなど到底不可能だ。しかもどこまで避難すれば安全なのかも全く分からない状況なのだ。
その間にドーラが力尽きてしまえば王都領は壊滅。魔法技術の中枢を担う王都が消失してしまえば、王国は遠からず外敵によって滅ぼされることになるだろう。
エマの言う通り、現在もドーラを蝕み続けているこの魔法を止めない限り、どうすることもできない状態なのだ。
その時、エマとカールの口論をじっと聞いていたフランツが口を開いた。
「エマ、俺たちがどんなに止めたって、お前は行くつもりなんだろう?」
「うん。そうだよ、お父さん。」
二人がじっと見つめあう。やがてフランツは言った。
「じゃあ、しっかりやってこい。俺の代わりに村を滅ぼそうとした馬鹿野郎に、一発かまして来てくれ。その間、母さんとドーラのことは、俺たちが守るからな。」
「フランツ村長! 何を言ってるんだ!?」
驚くカールにフランツが向き直る。
「カール様、エマは母親に似て、言い出したら聞きません。それに今、この状況を何とかできるのはエマだけなんでしょう。ならエマに任せましょう。」
フランツはそう言ってカールをじっと見た。カールはハッとして目でフランツに問いかけ、フランツはゆっくり頷いた。
「分かった。エマ、よろしく頼む。」
「うん、任せといてカールお兄ちゃん! 帰りは《転移》の魔法があるから少しは早く帰ってこられると思う。絶対に魔法を止めて、ドーラお姉ちゃんと皆を助けてみせるから。」
エマが帰ってくると言った時、フランツは少し表情を歪めたが何も言わなかった。そして黙ってエマの頭に手を乗せ「しっかりやってこい」とだけ言った。エマは「うん、行ってきます」と言って部屋を出ていった。
エマを見送った後、カールが呟くように言った。
「エマだけでも・・・いや、出来るだけ多くの人を救わなくてはいけませんね。」
二人は目を見合わせ頷きあうと、ハウル村の住民を避難させる計画を相談するために村の集会場へと急いだ。
「お姉ちゃん、行ってくるから。お母さんとグレーテのこと、よろしくね。デリア、アルベール。」
エマは二人の幼い弟妹に別れを告げた。いまだ目覚めない母に続き、姉までもが居なくなると聞かされて幼い二人は声を上げて泣いた。エマはそんな二人をしっかりと抱きしめた。
やがて泣き止んだ二人の顔をエマが自分のスカートの裾で丁寧に拭ってやると、二人はこくんと頷いた。エマは二人の頬に軽い口づけをし、眠り続けるマリーの元へ向かった。
マリーは穏やかな表情で眠り続けている。揺り起こしたらすぐにでも目を覚まし「おはようエマ」と抱きしめてくれそうな気がする。だがそんなことは起きはしなかった。
このまま眠り続ければ2,3日中にマリーは衰弱し始め、死んでしまうだろう。これが今生の別れになることはエマも分かっていた。
「お母さん、最期まで一緒に居られなくて、ごめんなさい。」
眠る母の頬に手を触れる。温かかった。生まれてからずっと自分を包んでくれた温もりがそこにあった。
「ありがとうお母さん。大好きだよ。」
エマの声が震え、顔がくしゃりと歪んだ。エマは母の胸に顔を押し当て、溢れる涙をこぼすまいとした。母の胸からはトクントクンと穏やかな音が聞こえた。
やがて顔を上げたエマは立ち上がり、「行ってきます、お母さん」と声をかけた。だがいつものように「ああ、行っておいで」という優しい声が聞こえることはなかった。エマは口を引き結ぶとまっすぐに顔を上げ、決然とした表情で母の寝室を後にした。
夜明け前。魔力の消費を出来るだけ抑えるため、およそ一週間分の携帯糧食と日用品、薬品類を《収納》に詰め込み、ドーラが作ってくれた採集用短刀を腰のベルトに着けたエマは、人知れず旅立とうと家を出た。
するとそこへ息を切らしてミカエラが駆けてきた。彼女は手にしっかりと一本のホウキを握りしめている。
「エマちゃん、これを持っていって。」
ミカエラはようやくそう言うと、道の脇にしゃがみ込んで激しく嘔吐した。エマに背中をさすられ、ひとしきり胃の中のものを吐いた後、彼女は青い顔をして言った。
「ドーラさんがお姉様に残してくれた魔法のホウキよ。エマちゃんと別れてから、大急ぎで術式を書き換えてたの。高度と速度の安全装置を外したわ。これなら《飛行》の魔法を使うよりも、ずっと魔力の消費が少なくなるはずよ。」
「まさかミカエラちゃん、ホウキに自分の魔力を?」
ミカエラはバツの悪そうな顔をして、頷いた。
「酷いこと言っちゃったからね。少しでも助けになればと思って。」
「そんなの私、気にしてないのに・・・。」
「いいえ、気にして頂戴。そしてエマちゃんが戻ってから、また改めて謝らせてもらうわね。」
ミカエラが驚くエマの目を見てにこりと笑う。エマも涙を堪えて同じように笑った。
「うん、じゃあ絶対に戻ってきて、ミカエラちゃんに謝ってもらうよ。」
二人はしっかりと抱き合い、そして別れた。魔法のホウキにしがみつくように飛び乗ったエマが起動呪文を唱えると、ホウキはふわりと宙に浮いた。
「行ってくるね。」
「うん、行ってらっしゃい。」
エマがホウキに軽く魔力を流すと、ホウキはあっという間に高度を上げ、矢のような速度で西の空に向かって飛び去って行った。ミカエラは頬を伝う涙を拭うこともしないまま、エマのホウキが放つ魔力光が見えなくなるまで、ずっと西の空を見つめていた。
エマが村を旅立った日の昼前、ドルアメデス王城の会議室には国王ロタール4世が招集した専門家たちが激論を交わしていた。口角泡を飛ばして自説をまくしたてる彼らの声を遮り、国王が全員の注目を集めるべく立ち上がった。
「原因や規模はともかく非常に強力な魔法の発動だということで意見は一致しているようだな。ルッツ長官、現在つかめている情報はどうなっている?」
「王国衛士隊の報告によりますと感謝祭の夜、王都南方の空が激しく光り、その後轟音と地響きを感じたという報告が多数寄せられています。すでに斥候部隊を派遣してますが、いまだ原因の究明には至っていないとの伝令が届いております。」
王国衛士隊を束ねるハインリヒ・ルッツ王立調停所長官が報告する。王は昨夜のうちにドーラにもらった『おしゃべり腕輪』という魔道具で、ドーラに連絡を取っているが返事は来ていない。そのことを知っている長官は、疲れの見える王の顔を心配そうに見つめた。
「ありがとう。では状況が分かり次第、報告を上げるようにしてくれ。必要があれば王国軍守備隊を動かす必要があるかもしれぬ。」
王の言葉を聞いた守備隊長が目を見開いた。火力と防衛力に優れた守備隊は王都防衛の要。それを動かすほどの事態が起きているのかと、彼は王に問いたげな表情をした。しかし王はあえてそれを無視し、魔術師ギルドの代表に問いかけた。彼は王立魔法研究所長も兼ねている。
「どのような魔法が行使されたのか、解析は出来そうか?」
「現在、研究員が総力を挙げて調査中ですが、全く未知の魔法のようだということしか分かっておりません。ギルドの魔力震計が振り切れ、すべて使用不能になっております。かなり大規模な儀式魔法か、もしくは超戦略級の攻撃呪文、もしくは強力な魔獣の召喚など、様々な可能性を検討中です。」
「王立学校の方ではどうか?」
王に問われた王立学校学長のベルント・ゴルツが、銀の片眼鏡を押さえながら立ち上がった。
「王都領南端のハウル村にいるエマに通信魔法で連絡を取ろうとしたのですが、強力な魔力の乱れに阻まれて失敗しました。通信魔法の痕跡から分析して、おそらくハウル村近辺に魔法を阻害する何かがあるものと思われます。」
「王都からハウル村へ通信できる魔法だと!? そんなものを一体いつの間に・・・!」
ゴルツの言葉に思わず立ち上がりかけた魔術師ギルド長だったが、王に制止されゴルツを睨みながら席に着いた。
「今は現状の把握が最重要であろう。ゴルツ学長、マルーシャ殿の力もお借りして引き続き調査を・・・。」
王がそう言いかけた時、会議室の扉が激しく叩かれた。
「で、伝令! 陛下に火急の伝令です!!」
王が送った目線を受けて、ハインリヒが扉を開く。すると血にまみれた衛士隊員が、崩れ落ちるように扉から室内に入ってきた。彼は荒い息を吐きながら片膝をつくと、泣き叫ぶような声で報告した。
「王国南部に向かった斥候部隊が何者かに襲撃され、壊滅しました!襲撃した者たちは王国南部に繋がる街道を封鎖している模様!! 街道を抜けようとする民間人も無差別に攻撃しているようです!至急王国軍の応援を願います!!」
室内に緊張が走る中、ハインリヒが隊員に襲撃者の情報を尋ねる。
「森を行軍中に奇襲を受けましたので正確な数は不明。魔法による攻撃と投石によってかなりの被害が出ました。」
「魔法だと? 使われた魔法の種類が分かるか?」
「見たこともない魔法でした。直撃を受けた隊員はまるで戦槌で殴られたのように地面に次々と倒れ、そこに無数の投石が・・・。」
「《石礫》の魔法ではないのだな?」
「前衛の衛士が投石器で攻撃されたと証言しています。」
それを聞いた大地母神官長が口を開いた。
「それはおそらく聖女教の聖職者が使う神聖魔法《鉄槌》ではないでしょうか?」
神官長の言葉にゴルツ学長も頷く。
「弓でなく投石器による攻撃というのも聖女教会の聖職者らしい。彼らは刃の付いた武器の使用を禁じられているはずだ。」
「しかしなぜ聖女教会が街道の封鎖を? 我が国と聖女教は敵対関係にないはずだ。そもそも街道を封鎖するほどの部隊をいつの間に潜伏させていたんだ?」
王国軍守備隊長の言葉は、その場にいる全員の疑問を代表するものだった。しかし新たに飛び込んできたさらなる伝令によって、その答えを検討する機会を得ることはできなかった。
「王都水軍の基地が襲撃を受けています! 軍船及び周辺の民間船に甚大な被害が出ている模様!!」
その場にいた全員が耳を疑った。同時にこれが決して場当たり的な攻撃ではなく、長い時間をかけて周到に計画された襲撃であることを確信するに至った。
王都を震撼させる動乱は、こうして唐突に幕を開けたのであった。
風が耳元で轟音を上げ、景色が信じられないほどの速度で後方へ過ぎ去っていく。
エマは恐怖で目を瞑りそうになるのを必死に堪え、魔法のホウキを全力で飛行させることに集中した。
このホウキは座りやすくなるように座面が工夫されているものの、高速で飛行するホウキにしがみついているのは、思った以上に辛かった。雪の舞落ちる薄曇りの冬空は冷たく凍てつき、エマの体温をあっという間に奪い去っていく。
もともとこの空飛ぶホウキは人の腰くらいの高さを、人が歩くよりも少し早いくらいの速度で《飛行》するように、高度や速度を制限する術式が組み込まれていた。
ドーラによって作り出された魔道具はどれも出力と蓄積魔力量が凄まじい。このホウキもその例に漏れなかったが、そのまま使うのは余りに危険なので、使用者であるガブリエラが力を制限する術式をわざわざ考えたのだ。
「出力を増幅するための工夫をすることはあるけれど、これほど強力に制限する術式を組み込んだのは、これが初めてね。」
かつてこのホウキに横座りに腰かけながら、ガブリエラはそう言って笑っていたものだ。
だが今回の旅で少しでも早く大陸を横断するため、ミカエラは姉の組み込んだ術式を自ら書き換えた。彼女にとってはいなくなってしまった大切な姉が残したものの一つを、エマのために捨て去ったのだ。
それを思うと、ミカエラの思いが胸に痛いほど染みてくる。ミカエラがたった一人の姉をどんなに大切に思っているかを、一番近くにいるエマはよく知っているからだ。最近、ミカエラがガブリエラを髣髴とさせるような振る舞いをしているのも、無意識に姉を求める心の表れなのかもしれないと、エマは思っていた。
彼女の思いに応えるためにも、絶対に辿り着かなくては。エマはさらに加速するよう、ホウキに魔力を流し込んだ。
風の音が後ろに置き去りになるような感じがする。《雪除け》の魔法によって体が濡れないことが幸いだった。もしびしょ濡れでこの寒風を浴び続けていたら、あっという間に体が凍り付いていただろう。
冒険者をしていたときに着ていた皮鎧一式とドーラの作ってくれた魔法の下着、そして厚い外套のおかげで辛うじて凍え死なずに済んでいる。しかし吹き付ける風によって体は芯まで冷え切り、今にもホウキから手を放してしまいそうだ。
今、一体どのくらい移動したのだろう。先程やっと広大な森の上空を抜けたところだ。王立学校で学んだ王国の地理に照らし合わせてみれば、おそらく王都領をようやく出たくらいではないかと思われる。
目指す聖都エクターカーヒーンは大陸の西端にあるという。大陸というのがどのくらいの広さであるか、エマには見当もつかないが、途方もなく遠いことだけは間違いないだろう。こんな調子で果たして辿りつけるのか。
封じ込めていた不安と恐怖が胸から溢れ、目の端に涙が滲む。流れ出た涙は白い霜となって、エマのまつ毛を瞬く間に凍り付かせた。
先の見えない旅は不安を募らせる。せめて知ってる場所なら《転移》の魔法で移動できるのに。もっともエマの魔力量をもってしても、あまりにも長い距離を《転移》で移動するのは難しいのだけれど。
そこまで考えて、はたと思いついた。そうだ、《転移》で移動したらいいんじゃないかな?
《転移》の魔法は自分の知っている場所でなくては移動できない。また自分が知っていた場所と、現在の様子があまりにも変わっている場合も発動しない。
逆に行ったことがない場所であっても、目に見えている場所ならば《転移》で移動できるのだ。
今、上空にいることでかなり遠くまで視界が開けている。もっと高度を上げれば、もっともっと遠くまで景色を見ることができるはずだ。自分が見えるギリギリの範囲まで《転移》で移動することができるなら、移動時間をかなり短縮できるのではないか。エマは早速自分の思い付きを試してみることにした。
ホウキに命じて、どんどん空に向かって上昇する。上に昇るにつれて風が強くなり、同時に息苦しくなってきた。息を吸っても吸っても胸の奥が苦しく、締め付けられるように痛む。激しい頭痛がして目の前が暗くなり、ホウキから手が離れそうになる。急激に気温が下がり、震えが止まらなくなった。
空の上がこんなに苦しいなんて知らなかった。地上から流れる雲を見ながら、あの雲に乗れたらいいなと思ったことがあったけれど、こんなに苦しいのではとても雲に乗るどころではない。
エマは危険を感じ上昇を止めた。雲の高さを越えることはできなかったけれど、すでにかなりの高さだ。さっきまですぐ足元に見えていた森が、緑の大きな塊に見える。鳥はこんな世界で生きているのかと、驚きの目で地上を見つめた。
遥か遠くの地面が丸く湾曲して見えた。まっすぐなはずの大地が丸く見えることをエマは不思議な思いで眺めた。
エマは自分に《視力強化》の魔法を使い、そぼ降る粉雪の先を見通した。見えるはずがないほど遠くの大地の様子が、手に取るように見えた。自分が見えるギリギリのところにある山を目印にして周辺の安全そうな場所を探す。
頭痛に耐えてしばらく探した後、山裾にある平原を目標にすることにした。かじかむ唇を必死に動かし、詠唱を間違えないように気を付けながら、彼女は《転移》の魔法を発動させた。
呪文が効力を表し、彼女は寒風吹きすさぶ冬空から、暖かい日差しが降り注ぐ平原の上空へと移動した。
成功だ、と思った次の瞬間、彼女は猛烈な吐き気とめまいに襲われた。
しまった。距離が長すぎたんだ。
自分が移動できる以上の距離を移動したことによって魔力が一気にそこを尽き、急性魔力枯渇状態に陥ってしまったと気が付いた時にはすでに、彼女は意識を失いかけていた。必死の思いでベルトに付けておいた薬入れから魔力回復薬を取り出し、口に含んだ。
ドーラの作ってくれた蜂蜜味の甘い回復薬が喉を通り抜け、彼女の体に染みていく。しかし、回復薬が効力を発揮するよりも先に彼女は意識を消失していた。魔法のホウキは制御を失い、急速に高度を下げていく。
うららかな日差しが差す中、エマは緑成す草原めがけて、真っ逆さまに落下していったのだった。
読んでくださった方、ありがとうございました。