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暗殺者家族  作者: 田中
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学校 (前編)

月曜日 担任の教師がホームルームの終わりを告げてから教室を出ていくのに合わせて教室の中が騒がしくなり始める。高校に入学してから1週間がたち同じ部活などで仲良くなった人たちでグループが出き始めていた。僕も同じ部活の人たちと行動を共にするようになっていた。メンバーはがり勉の坂田、イケメンなのに三次元の女に興味のない上杉、定食屋の息子神崎、そして僕の計4人だ。僕の通う高校では一年生の間は必ずどこかの部活に所属しないといけないことになっているのだけれど、神崎のように家の仕事を手伝ったりしないといけなかったりする人のために学校側が用意した部活が僕たちの所属する

「帰宅通路調査部」である。名目上は帰宅時に不審者がいたり困っている人がいないか調査する部活であるらしいのだが実際は世間一般の帰宅部と何も変わらない。いつもならすぐに教室を出て帰るんだけど今日は僕らは放課後も学校に残らないといけない。その理由は各クラスから委員会に参加する委員を選出しないといけないのだが、僕たち帰宅部は対して忙しくもないだろうということで委員になることがホームルームで決まったために話し合わなくてはならなくなったのだ。

この高校には委員会が体育、保健、図書、文化、美化、HRホームルーム、選挙管理、クラス代表の8つがある。そのうち体育と保健は野球部と女子ソフトボールが図書は文学部が美化はボランティア部が受け持ってくれることになっているので実質僕たちは文化、HR、クラス代表、選管を受け持つことになる。おそらくみんな心の中では委員会に入らないといけないなら帰宅部になった意味ないじゃんと思っているだろうが決まったことはしょうがないので決めるしかないのだ。そうして話し合いの結果上杉がクラス代表、坂田がHR、僕が選管、神崎が文化ということになったのでこれを明日の朝にみんなの前で発表しなくてはならないのだがここから一番大変な難関が待ち受けているのだ。委員会は男女一組で構成されることになっている、つまり僕らは明日の朝から次のホームルームまでに一緒に委員会をしてくれる女の子を探さないといけないということなのだ。さらにあしたは商品が届く日なのであまり長い間学校にいることはできないのである。

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