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1ー6

読んでくださる方々

ありがとうございますm(_ _)m


感想、指摘、アドバイス等お待ちしております。

俺にとっての朝の苦行が始まってから一週間が経過した。



いつも通り、俺は木剣を振り下ろす。

最近、少しずつだが我ながら綺麗に剣が振り下ろせるようになったと思う。

それでも綺麗に縦に振り下ろした剣は、空を切る。

右にステップして俺の剣を交わして左手で俺の鳩尾を殴りに来る。


ドゴォ


「くっ…」


そして、いつも通りカウンターを決められ、俺はその場にうずくまる。


クソ…

目だけはちゃんと、つい行くようになった。

それに、あと少し何か閃きというか、きっかけさえつかむことができればあのカウンターを止めることがてきるはずだ。


だが、そのきっかけがわからない。


「そろそろ、だな」


キーンさんがひとりでに呟いた言葉が耳に入る。

そろそろ?

なんの話だ?

まだ、今日の修行は始めたばかりだ。



「おい、坊主……来いよ」


「ふぅ……ヤァァァァッッ‼︎」


俺は、立ち上がりキーンさんに向けて駆け出し剣を振り被る。


そして、キーンさんめがけて振り下ろす。

が、いつも通りかわされる。


「来いよ…」


耳元でキーンさんにそう呟かれた気がした。


俺はすぐさま視線をキーンさんに移す。

今度は、左ステップでかわされた。

くそ、また鳩尾殴るつもりか……


俺の頭の中にそこから俺の鳩尾を突きにくるキーンさんの姿が初動からフィニッシュまで浮かんでくる。

もう、何度繰り返したことか…


「うるぁぁあ」


やられてたまるか

俺は叫び声をあげた。

その瞬間頭の中にある言葉ワードが浮かんだ。


【旋風剣】


「【旋風剣】っ!!」


俺は無我夢中でその浮かんだ言葉を発していた。

すでに、キーンさんの拳は俺の腹に届こうとしていた。

しかし、俺の体が俺の意志とは関係なく、叩きつけてあったはずの剣を斜めに振り上げながらその場で一回転した。



「っ⁉︎」


一瞬驚いた表情をしたキーンさんの顔が俺の目に映る。


勝った…

俺はそう思った。












そう思った瞬間、キーンさんの姿が一瞬ぶれた。


ガツン



俺は頭に強い衝撃を受けて意識を失った。










俺はいつかのときのようにベットに乗せられていた。


「よぉ、目覚めたか?」


キーンさんも寝ていたのか眠そうな声を出す。


「痛っ!」


後頭部のあたりが痛む。


「まぁ、合格ってとこだな。

お前さん、ステータス見てみな」


俺は言われた通りにステータスを見る。


NAME ホウジョウ ・ウジアキ

SEX 男性

PROF 旅人

Level 3

HP 123 /185

STR 12

DEX 8

VIT 24

AGI 13

MND 5

SP 13 /18

SIKLL 【指揮】【剣術】


「え?レベルがっ…て、【剣術】スキルがついてる⁈」


ふふふ

と、自信満々の顔でキーンさんも俺のステータスを眺めていた。


「剣術スキル自体は昨日一昨日くらいにはついてたけどよ技能【アーツ】の方がまだ出てねぇみたいだから黙ってたがこれがスキルってやつだな。ちなみに、SPが減ってんのは剣術スキルの技能アーツ使ったからだろうよ」


【旋風剣】

俺の頭にあのワードが浮かんでくる。


あれが、技能アーツか…

初めて知ったし初めて使ったが…

あれではまだキーンさんを仕留めきることはできなかったみたいだ。



「ご満悦なところ悪いが、そろそろ農作業だぞ」


キーンさんが背中を向けてそう言い放った。


俺は、その背中を見て何故か少しキーンさんを見る目が変わった気がした。


いや、気が付いたというべきかもしれない。





俺は、あの人に成長させられているんだと…


















「ようやく…か。

まぁ、でも一週間で一つならまぁ並程度のスピードか…」


ウジアキより、先に畑に出た俺は先ほどの戦闘を思い出していた。


【旋風剣】か…

まだまだ、一つ目の技能アーツだし初めての発動だったからな。

俺の【瞬拳】にかかりゃ、どうということもないレベルだったが、まぁ成長したと認めてやるべき。

そんなことを思いながら、キーンは今日も農作業をバカで成長の遅く、物分かりの悪い…


バカ弟子・・をこき使おう…と、切り株に腰を下ろした。



読んでくださる方々

ありがとうございますm(_ _)m


感想、指摘、アドバイス等お待ちしております。

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