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2ー10

期末テストの関係で投稿が遅れましたすみませんm(__)m



読んでくださる方々

ありがとうございますm(_ _)m


感想、指摘、アドバイス等お待ちしております。


翌朝、目を覚ました俺は宿屋の朝飯を食べながらミーシャと今後についての会話をしていた。


「こっから王都までだと、どれくらいの距離があるんだ?」


「んー、歩いて5日、馬車なら1日ってところね」


歩いて5日、か…

正直ここまでの旅で俺は歩き疲れて足も重い。

馬車を使うことも有りだな…


「あんた、馬車使うつもりなら金がかかるってことも忘れちゃいけないわよ」


「あぁ、分かってるよ」


旅に出る前にキーンさんにもらった金はまだ余裕がある。

最低銀貨払ってでも俺は馬車に乗りたい。俺の足腰の疲労はそう思わせるほど酷いものだった。なにせ、ここまでとなりでぐちぐちとうるさいジャジャ馬娘を連れて歩き続けてきたんだからな。








俺とミーシャは朝飯を食べ終え、宿を後にする。向かう先は馬車乗り場。

とは言うものの、俺にはこの村の地理感があるわけもなく近くを歩いている少年に声をかける。俺よりも小さく、小綺麗な格好をしているし、おそらく俺たちを騙して金を巻き上げるような悪い輩ではない、だろう。


「あのー、すみません」


「あ、何かお買い物でしょうか?

私のような若輩者の商人にお声をおかけくださるなんて。

でしたら、今は持ち合わせがありませんので…馬車まで取りに行くのでお待ちいただけますでしょうか?」


ここで、俺の疑問は二つ。

まずは、この俺よりも小さく、幼そうな少年が商人…だとっ⁉︎

そして、もう一つこいつ馬車を持ってるだとっ⁉︎


「あ、もし失礼でなければ俺も馬車までついていきますよ」


ひょっとして、なんて淡い期待を抱いた俺はとっさにそんな提案をしていた。










少年の名前はクルト・モーゼスという名らしい。なんでも、モーゼス商会という名の知れた商会の後継として生まれたものの父が急死してしまい幼くして商会を継いだは良いものの父の代からの重鎮に裏切られほぼ全ての財産を持って行かれ残ったのは馬車とモーゼス商会という名だけだったらしい。


出会っていきなりこのような苦労話を聞かされて正直こいつ、今にも自殺するんじゃないか?なんて、思ったりするがまだ目が死んでない分大丈夫…だと、思いたい。


クルトの馬車は名の知れた商会だったということを証明してくれる立派な作りの幌馬車で中に10箱ほどの木箱を積んでいるが俺たちがそこに入っても狭くはない広さだった。

すっかり、俺はここに乗せてもらう気でいるがまだ交渉はしていない。

クルトが俺たちを商売相手と見てここまで連れてきたことを考えるとまずは一つ物を買ったほうが良さそうだ。と、俺は考え今俺は手元にある棒状の骨を一本購入した。

値段は銅貨5枚と、俺は少しふっかけられたような気もするが、このなんの変哲も無いただのモンスターの骨がどの程度の価値があるのかはわからない以上下手に値踏みをするのはやめたほうが良いと、判断し言い値で買ったのだ。まぁ、これから交渉するにあたって機嫌を損ねたくないというのもあるが…


「クルト君、ものは相談なんだけどクルト君はこれから何処へ向かうのかな?」


おそらく俺より年下であろうクルトに対して少し下手に出て相手の様子を伺う。

もし、これで王都ではなく別のところへ向かうなら大人しく退散する。


「はい、もう馬車の荷物も積み終わったので王都に向かおうかと…それで、相談とは?」



はい。

決定です。


俺は絶対にこの馬車に乗ってやるっ‼︎



「俺たちも王都へ向かおうと思うんだけど、馬車の護衛でもなんでもするから俺たちも馬車に乗せてもらえないかな?」


ただの男子高校生の磨かれてもいない交渉術による交渉が始まったのであった。

読んでくださる方々

ありがとうございますm(_ _)m


感想、指摘、アドバイス等お待ちしております。


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