2ー9
読んでくださる方々
ありがとうございますm(_ _)m
感想、指摘、アドバイス等お待ちしております。
それから、俺たちは3日かけて歩き続けてようやく次の村ヨーテス村にたどり着いた。
その3日間特に大きな戦闘もなく歩みを進めることができたため俺もミーシャもレベルが上がらなかったがその分この世界についての常識を学ぶことができた。
まず、この世界は地球と同じで一年が12ヶ月365日の周期で回っていてさらに1日24時間という時間の概念も存在すること。
ちなみに、今は5月1日らしい。
そして、この世界の一般人の収入については一般的な家庭では月に平均銀貨15枚程度。
一般的な家庭が1日の生活の家で消費する食費が銅貨40〜60枚程度なので無理をしなければ回らない事もないがあまり裕福な暮らしではない…と、思う。
後は、この国の階級制度について。
この国では先ず王族が権力ピラミッドのトップに君臨しその下に貴族と神官などの宗教関係者の一部の高位な人たちが2段目、その下に大商人や豪農などの村や町を取り仕切るような地方の権力者達、その下に一般人。
まぁ、ここまでは想像するのはそう難しくなかった。しかし、この国にはその下の階級が存在したのだ。
一般人の下に、獣人という地球には存在しないまさに異世界という存在。
そして、その下にさらに奴隷という立場が存在するらしい。
奴隷は一般に2種類に分けられており一般奴隷と犯罪奴隷に分けられており奴隷の中でも犯罪奴隷はさらに下の立場になるらしい。
地球で育った俺の倫理観からすれば奴隷はいかがなものなのか…という、気もしないでもないがこれがこの世界でのルールなのだろう。
ちなみに、ヨーテス村の門をくぐる際もあの謎の石板に指輪を近づけた。
あれは、なんでも【証明の指輪】には指輪をはめている本人が行った犯罪行為も記録され、指輪を石板に近づけることによって犯罪者ならば指輪が点滅し村や町に入るものが犯罪者かどうかを見分けるシステムらしい。
ヨーテス村は、ある程度王都にも近いこともあり前の二つの村に比べて発展している。
道も綺麗に整地されていて歩きやすい、家と家の感覚もそう開いておらず隣の家と家の間に畑などがある光景に比べるとかなり賑わっている印象がある。
「なぁミーシャ、今日の宿だけど、お前はどうする?」
俺たちはヨーテス村の門番に聞いた宿の前にいる。
ヨーテス村の宿は前の村の宿とは違い、民宿のような佇まいだ。
よっぽど、リーギ村とミセリ村は田舎だったのだろう…ここまで来るとカルチャーショックレベルだ。
「わ、私はここに泊まるわ」
おそらく、ミーシャはこういったところに泊まるのは初めてなのだろう財布の中身を確認したり、店の名前を何度も確認したりと落ち着きがない。
「そうか、じゃあここにするか」
俺は、落ち着きのないミーシャを無視して宿の中へと入っていく。
「待ちなさいよーっ‼︎」
後ろから、ミーシャの声が聞こえるが俺はそれも無視した。
「ふぅ〜」
俺は、宿のベッドの上に転がっていた。
結局、ミーシャはしっかりと部屋を取ることができたらしい。
この宿の宿泊代は銅貨80枚。
サービスなしでこの値段という事はミセリ村のあの宿よりも安いということになる。
この店の経営方式が薄利多売なのかなんなのかは分からないが、安いことに越したことはない。
俺はそんなことを考えながら眠りについた。
読んでくださる方々
ありがとうございますm(_ _)m
感想、指摘、アドバイス等お待ちしております。