2ー7
読んでくださる方々
ありがとうございますm(_ _)m
感想、指摘、アドバイス等お待ちしております。
「俺は、ステータスで使える技能【アーツ】がないか探しながらお前の説明を聞くから説明を始めてくれ」
俺は、急いでステータスを出してスキルの欄を確認していく。
「え⁉︎って、分かったわ、なら先ずその鎌を渡してちょうだい」
俺は無言で、【黒狼の大鎌】を渡す。
「これから、私がレベルアップして覚えた新魔法【水属性付与】をかけるわよ」
「了解」
あった、これが今俺が使える【鎌術】の技能【鎌鼬】…とりあえずこれの攻撃力とミーシャの新魔法にかけるしかないな。
「【水属性付与】っ‼︎」
俺の手に帰って来た【黒狼の大鎌】の爪や牙に水の刃がコーディングされる。
なるほど、確かにさっきよりよく斬れそうだ…
後は、俺の技能の出しどころだが、鎌鼬というくらいだからおそらく風が関係するはずだ。
と、鎌で風を起こす…
斬撃で風を起こして攻撃する的なアレか…?
なら、近距離と言うよりは中距離技だよな。
ソルジャーゴブリンは、移動するときに走ったのを見たことがない。
というより、走れないのか?
まあ、これはありがたいことだがゆっくり歩いてきてくれた事で、ちょうど俺とソルジャーゴブリンの距離は5メートル前後。
これなら、万が一俺の読みが外れてもいきなり攻撃を当てられることはないはずだ。
「行くぜっ!【鎌鼬】」
俺の体は技能の発動に伴い勝手に動き出す。
俺の読みがハズっても即死には繋がらないができれば当たって欲しい。
俺は、右上からと左上からの斬撃をその場で二回行う。
ブンッ!
と、振られたその刃の部分から風が生じてちょうど飛んでいく。
タチの悪いことに水で作られた牙と爪にまとわりついて形を形成している水の刃も…
ザクザクザクッ‼︎
と、言った音を立てゴブリンソルジャーの体に空気と水の刃が突き刺さっていく。
ちょうど体にバツ印がつくように俺の生み出した風が刺さっていく。
そして、ゴブリンソルジャーは、痛みに剣を落とし大きくのけぞる。
チャンスだっ‼︎
俺は、そこまで見て一気に駆け出す
「っ⁉︎」
が、体がものすごく重くいつものスピードも出ない。
まさか、さっきの技能、相当SPを消費するのか?
それぐらいしか理由は分からんが、今はそんなことを言ってる場合じゃないな。
動かない体に鞭を打って俺は、前へ、前へと突き進む。
「うるぁぁあ」
俺の振るった【黒狼の大鎌】の牙と爪がゴブリンソルジャーの首に食い込んでいく。
ブチブチ
ザクザク
と、体に食い込んでいく音が聞こえる。
「ふ〜〜、疲れたぜ…」
「ええ…まさか、いきなり上位種と出会うなんてね」
俺たちは、先ほどの戦闘場所から移動して川辺へとたどり着いていた。
あの後、刈り取られて吹き飛んだゴブリンソルジャーの頭をみてミーシャが悲鳴をあげていたがあれは傑作だった。
そして、一つ判明したことがあった。
ゴブリンソルジャー討伐後にレベルを確認したところ俺もミーシャもレベルが上がっていた。
やはり、上位種ということで経験値も美味しいのだろう。
俺は1、ミーシャは2レベルも上がっていたのだが、それ以上に俺たちはステータフを見て驚かさせられた。
NAME ホウジョウ ・ウジアキ
SEX 男性
PROF 旅人
Level 9
HP 170/218
STR 29
DEX 22
VIT 39
AGI 21
MND 13
SP 7/33
SIKLL 【指揮】【剣術】【防御強化】【骨細工】【鎌術】
NAME ミーシャ・オルセット
SEX 女性
PROF 村民
Level 6
HP 98 /98
STR 18
DEX 21
VIT 19
AGI 32
MND 32
SP 4/35
SIKLL 【水魔法】【料理】
そして、その下にこんな文字が入っていた。
パーティ合技
ホウジョウ・ウジアキ
【鎌術】【鎌鼬】
ミーシャ・オルセット
【水魔法】【水属性付与】
合技【鎌鼬[水]】
何でも、合技は二つ以上の技能を同じパーティに属するものが発動した際に習得することがある、オリジナルの技に近いものらしい。
「なんで、あんたなんかと合技ができるようになってるのよ」
「知るかよっ」
俺だってどうせなら、初めての合技はミーシャじゃなくて、メイリーンがよかったよ…
俺の初めての合技習得はなんとも後味の悪いものとなってしまった。
読んでくださる方々
ありがとうございますm(_ _)m
感想、指摘、アドバイス等お待ちしております。