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こいつは、やりあう前にちゃんと【鎌術】スキルの技能確認しとくべきだったな…
まぁ、後の祭りだけど。
ミーシャの魔法に頼るか?
いや、どんなにあいつのSP回復が早くてもせいぜい水球2発分程度しか回復してないはずだ。
俺は1度、【黒狼の大鎌】を払い推定ゴブリンの上位種と距離を取る。
「おい、ミーシャ怪我は大丈夫か?」
「ええ…でも、なんでこんなところにゴブリンソルジャーがいるのよ」
「なんだよ、ゴブリンソルジャーって?」
なんだか、ミーシャが怯えているように感じる。
「ソルジャーって、名前からわかるようにゴブリンの中の兵士、つまり戦闘にのみ特化した上位種よ」
へぇ…
こりゃまた厄介な上位種さんだ。
やたらと、戦術的な行動をとったり戦力的に俺より弱いミーシャを集中的に狙ったりと…
確かに辻褄が合うな。
「おっと…相談タイムはそう長くはつづけさせてもらえないみたいだな」
ゴブリンの上位種あらためゴブリンソルジャーは、俺とミーシャが合流したため俺たちの出方を伺っていたみたいだが、こちらに動きがないと見るや距離を詰めてきた。
さっき、俺の鎌を片手一本で受け止めたことを考えると両手を使われると力負けするのは俺の方。
しかも、さっきまでは弓矢を片手に持っていたはずだが今はどこかに放ったようで両手で剣を持ってやがる。
こりゃ、ジリ貧…だな。
どっかで打開策を考えないと。
「ミーシャ、俺が時間を稼ぐ。
その間に打開策を考えてくれこのままやりあやジリ貧で力負けするの」
そう言って俺はゴブリンめがけてもう駆け出すほどの距離も残っていないが間を詰めて
【黒狼の大鎌】を振る。
「えっ⁉︎ちょっと待ってって…」
そんな静止は、無視して俺はゴブリンとの攻防を開始する。
「ゴガッ!」
ゴブリンソルジャーは鬱陶しい、とばかりに俺がふるった鎌を剣で弾く。
これだけで手が痺れるとか尋常じゃない力だ。でも、自分より強い奴と戦うのは、キーンさんに始まり暗黒狼ときて、今回で3回目だからなある程度慣れてる…のか?
少なくとも、こんなことを考えることができる程度には落ち着いていた。
ガン
これで10回目くらいだろうか鍔迫り合いをして、振り払うか振り払われるかのやりとりが行われる。
「ふう…」
人の体力は無限じゃない。
それは、きっとモンスターも一緒だ。
でも、俺とゴブリンソルジャーじゃ体力がなくなるのも俺の方が先だったみたいだ。
さっきからちょいちょいHPを確認しているが、鎌と剣をぶつけているだけで俺の身体はは傷ついてないがHPが3割も消耗している。
それに、握力がなくなってきてるし、手がしびれて握っているのも辛い。
「あ、あったっ‼︎
これだ、これなら勝てるかもっ‼︎」
どうやら、ミーシャが突破口を切り開いてくれたみたいだな。
「ミーシャ、今から10秒後にそっちに行くから説明の準備とその突破口をすぐに実行できるようにしといてくれっ‼︎」
俺は弾き飛ばされたりしながら移動してミーシャと20メートルほどは距離が離れてしまったからな。
ゴブリンに鎌を振り落とす振りをして、俺はゴブリンの横をすり抜ける。
ゴブリンはまた、振り払おうとしていたため大ぶりのスイングが空を切る。
よし、まずは作戦成功。
あとは、ミーシャの作戦次第だな。
どうかまともな策でありますように…
俺はそう思わずにはいられなかった。
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