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あいつと私

作者: あお

詩に、挑戦しました。

文がおかしなところもあるかと思います。

恋愛ものです。

始めは、何とも思ってなかった。

あいつのことなんて。

ただの幼馴染。ただの男友達。

何でも気楽に話せて、ちょっとふざけあったりできる。

私にとって、そんな存在だった。


心が揺れ動いたのは、中学生になってから。

それまでは、普通に接して、一緒に帰ったりもしていた。

でも、中学に入ってから、恥ずかしくなってきた。

それから、あいつとどんどん離れて行った。


それが何となくイヤだけど、でも私から話かけることなんて、できない。

「どうしよう…?」

そう言って、ずっと悩んで…。

こんなこと、初めて。

こんな気持ちになるなんて。

そして、気が付く。


「私、あいつのこと、好きなんだ」


「あいつのことが好き」って認めたくなくて、

それを隠しながら、生きていく毎日。

たまに廊下で会って、「よう!」って言ってくれるけど、

私は、下を向いて通り過ぎてしまうんだ。


あいつもきっと、おかしいって思ってる。

でも、仕方がない。

だって、目もまともに合わせられないから。

そんなの平気だった、あのころに戻りたいよ…。

「ねえ、どうすればいいの?」


この気持ちを、あいつに言うことなんて、できない。

だって、もしも断られてしまったら、

もう会えないほど、遠い存在になってしまいそうで。

そして、思う。


「私って、どうしてこうなんだろう…」


降り続く、冷たい雨。

そんな中、一人で帰る。

前は、私の隣にあいつがいたのにな。

懐かしいその風景を、ふと思い出す。

あいつの笑顔は、輝いていた。


不意に正面を見たら、見慣れた後姿うしろすがた

そうだ、たまには自分から、話しかけよう。

ドキドキする胸を抑えて、私はあいつの所へ走った。

今度こそ、話しかけるんだ。


急に強い風が吹いて、傘が飛びそうになった。

あわてて抑え、前を見ると、あいつの隣に女の子が近寄っていた。

その子は、可愛い笑顔で、あいつに話しかけていた。

そして、理解する。


「あの子は、あいつに、気持ちを伝えているんだ…」


あの子に先を越されてしまった。

きっと、あいつも受けたに違いない。

だって、あの子は、自信に満ちた笑顔だったから。

こんなことなら、言えばよかった。

私の気持ち、伝えればよかった。

そんなこと思ったって、仕方ないのは分かってる。


でも、考えてしまうの。

「もし、私が言っていたら」って。

そう思っていたら、廊下であいつと会った。

「昨日告白されたんでしょう?よかったね」

そう言ったら、

「断った」

という返事が、帰ってきた。


一瞬、理解できなかった。

「何で?」って、聞き返すしか、なかった。

そうしたら、あいつは顔を赤くして、言った。


「だってさ。オレは…お前が好きだから」


頬を真っ赤に染めて、そっぽを向いてる。

いきなりの告白に、びっくりした。

でも、しばらくして、私も言ったよ。


「私も…好きだよ」



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― 新着の感想 ―
[一言] 初めまして。神通百力と申します。 読ませていただきました。 読みやすくて、素敵な詩ですね。 いい作品をありがとうございました。
[良い点] 胸がきゅんとなる詩でした! 難しげな言葉がなく、読みやすかったです。
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