天野 烙のおそらくそれさえも日常の1日(何故部屋が荒れソファーが新しくなったか)
福岡市のどこかにある古い長家。
看板には『万屋 陀典』となにか鋭い刃物にて削ったような作り方だった。
私(馬緒)が作る『堕天使によろしく』と言う、どこぞの医療漫画に似た題名のコメディの主人公達の拠点となる場所である。取りあえず、登場人物の紹介と称したインタビューもどきをお送りします。
『古い長家で悪かったですね!』おおう?そう言う冷静なツッコミをしているのは長家の意志っぽい『人工精霊三号』こと『サンチャン』。
『人物紹介ならもっと格好良く紹介して下さい!』
私の前に出てきた光球。徐々に光が薄れ見えてきたのは、2対の羽を持った小人。俗に言う妖精の姿である。『そんな事より、皆さんお待ちですよ』
木製のドアが自動的に開く。
ギシッ、ギシッと音を立てながら歩いていき約束している居間のドアを開こうとしたら、
バガンッ!
ドアが爆散して次いで私の体に急激な重みが加わった。
「遅い!」
私の上に乗った人物が一言こう言った。
長身、長髪、上下一体の黒いベスト。そして、特徴的な、赤と蒼の目。どこか不敵な雰囲気を出してる男こそ、物語の(一応)主人公の
「天子 烙」と言う。
遅いって五分も遅れ、
ミシッ
すみません!ごめんなさい!口答えしませんから、そのリンゴどころか鉄塊さえ握り潰してしまいそうな握力で私の頭を握らないで下さい!こ、こめかみ!こめかみがぁ!うにゅあああぁぁぁぁ!
私の頭が握り潰されようとした時ドアの奥から声が聞こえた。
「あんた!作者に何やってんのよ!」
次のシーンをファンタジー風に紹介しよう
『天高く掲げられた悪(馬鹿)を討つ一振りの剣振るうは地を照らす戦女神(ただの女子高生)』
ドッバァン!
聞いた事の無い音と共に、私の上にいた男(主人公)が真横に吹っ飛んだ。
「大丈夫、作者さん?ごめんなさいね。内のアホ所長のせいで」
ありがとうございます。ヒロイン兼爆裂ツッコミ女子高生こと、
「神巴 綾さん。
ゴガンッ
衝撃は二回。まずは後頭部、その後に顔面。
気付いた時には、私は床と熱烈キッスをかましていた。
「嫌ねぇ。こんな可憐な女子高生に向かって爆裂熱血ツッコミだなんて…潰しますよ?」
ごめんなさい。
場所を変え、私達は事務所兼リビングに対面に座っていた。
あ〜、ではこの作品の見所を……。
「作者が聞いてどうする」
………で、ではこの作品の作品の良い所なんかを……
「無いわね。大体、昔(作者、学生時代)に書いた作品を書き直して出そうとしている時点でネタの無さが見えまくっているのよ」
…………プチッ
テーブルを掴みどこぞの野球パパ並みにひっくり返した。
「ネタが無くて悪かったなぁ〜!」
私の大暴れによりソファー、居間の窓ガラス、壁の一部が破損。翌日、私の家に多額の請求書が来たとか来ないとか。
私はここまでですが、彼らの物語はここから始まります。
ドタバタでハチャメチャの物語最後までお付き合い頂けたら幸いです。
以下は、各キャラの設定、注意書きです。
天野 烙―主人公。コンセプトはヒール(悪役っぽい)ヒーロー。
神巴 綾―ヒロイン。コンセプトはツッコミに長けた常識人。
主人公とヒロインはとある漫画の主人公とヒロインを参考にしました。
人工精霊3号―いじられる常識人。的確な助言とほどほどのツッコミ。
作者の一番のお気に入りです。元ネタは分かる人には簡単ですね。