表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

朝起きたら、猫だった。

作者: 秋桜星華

しいなここみさまの「朝起きたら企画」参加作品です。

作者は量子力学や研究室について全くもって知識がありません。ご容赦ください……

 にゃーん。


 空間に、間の抜けた鳴き声が響く。


 ――どうやら私は猫になっているようだ。



 ◇ ◇ ◇



 普段の私は、大学で量子力学の研究をしていた。


 昨日の夜は、研究に没頭して帰るタイミングを逃してしまった。全員が帰った後我に帰った私は急いで荷物を抱えて扉に手をかけた。


 ――仕掛けられた罠に気づかずに。



 どうやら私は研究室内で相当疎まれていたらしい。


 取っ手を回した瞬間、引っ掛けられていたピアノ線が引っ張られ、繋がれていたらしい棚が開き、実験で使っていた毒ガス発生装置と放射性物質が解き放たれてしまった。それと同時に私の後頭部に鉄槌が直撃する。


 シュレディンガーの私は、衝撃で気を失ったようだ。



 ◇ ◇ ◇



 こうして、起きたらシュレディンガーの猫だったのだから、驚きである。


 ふと天井を見ると、紫色の煙が吹き出していた。


 ――あぁ、毒ガスが蔓延する。


 次、起きるときには私はどこにいるのだろうか?



 猫の私も、人間の私も、シュレディンガーの箱の中なのだから。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
 シュレディンガーの猫の思考実験。人はこれを詭弁、または現実逃避という。(笑)  運命分岐なんて現実世界においては全てまやかしです。「真実はいつも一つだけ」ってやつですね。(笑)  まあ、現象そのもの…
しゅ……シュレディンガー…… ゼーーット!٩( 'ω' )و
これはまた読解の難しい作品…… コペンハーゲン的な解釈と三毛猫ホームズが、私の中で重ね合わせの状態で討論しております(?)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ