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遡ること8年前。


7月のジリジリとした日差しがミシミシと差し込む、

炎天下のグラウンドのど真ん中。


もうすぐ17歳の誕生日を迎えようとしていた少年・面宵蒼は、一人 ぺたん、と脱力するように座り込んでいた。



彼の生気のない目が見つめる視線の先で、高校きっての仲良しメンバーである〝よっち〟こと門谷かどたに陽平ようへい、〝だーさん〟こと仙田せんだ尚人なおと


そして〝みもりん〟こと三森みもりあきらの3人が、バレー部の部室から盗んできたであろうバレーボールを、円を描くように次々とトス回ししている光景が陽炎の先でゆらゆらと揺れていた。



―――暑い。頭がぼーっとする。脳髄から何から全部が今にも溶け出してしまいそう…



蒼は人一倍暑がりで、身体も強い方ではなかった。

その為、真夏の昼休憩の球技タイムはいつもぼうっと眺めているだけだった。



休憩時間。あと15分もあるのか…


段々とボールの行方を目線で追うことにも疲れ、

少しだけ眠ろうと目を閉じた時だった。





「おーい〝あおちん〟!!」



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