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140字小説  作者: 束田慧
26/30

作品No.251〜260

作品No.251【買い物はスリル、ショック、サスペンス】


今日は子どもと2人で夕飯の買い物。メニューは鶏のつくね。

どのくらいの量いるかな…鶏ひき肉を見るのに夢中になっていた俺は、背後から近づいてくるお菓子に気付かなかった。

俺はカゴの中にお菓子を入れられ、気が付いたら――会計を済ませてしまっていた…!



作品No.252【クリスマスプレゼント】


一昨年のクリスマス、A君はサンタからサッカーシューズをもらいました。いじめっ子のB君が自慢していたのと同じものでした。

去年は、サッカーボールをもらいました。B君が好きだというサッカー選手のサイン入りでした。

今年は、足をもらいました。その日から、いじめっ子はいなくなりました。



作品No.253【餌を食べないポチ】


最近、ポチが餌をまともに食べない。病院にも行ったが異常なしで、むしろ肥満気味だと言われる始末。

不審に思って監視カメラをつけると、信じられないものが映っていた。

ポチに何かを食わせているおっさん。そいつが誰なのか、明らかにしたのは夕方のニュースだった。死体遺棄で逮捕されたらしい。



作品No.254【綿飴】


息子達と夏祭りに来た。綿飴を頬張りながら、三男が言う。

「くも食べてるみたい」

「くもなんて食えないよ」

と、長男。

「僕は食べたことあるよ」

と言い出したのは次男だ。その言葉に三男は目を丸くして羨ましがった。

「食べたいの?ちょっと待ってて」

そう言って、次男は屋台裏に消えていった。



作品No.255【転生しても気質は変わらない】


引きこもりだった俺は、不摂生がたたって病死し、異世界に転生した。

神とやらが好きなスキルをくれると言うので、『不労収入』を選んだ。外に出ずとも稼げるし、その金で人も雇えるので生活には不自由していない。

このまま引きこもりライフを堪能させてもらおう。



作品No.256【エア砂かけ】


6カ月になる息子とペットのミケは、いつも仲良し。今日も同じお布団でお昼寝している。

その様子をほっこりしながら眺めていると、息子がぐずり出した。その声で目を覚ましたミケが、何やら掻くような仕草をしている。

何だろうと思って近づいてみると――うっ…これは、オムツ交換が必要だ。



作品No.257【髪は言っている、ここで切る運命ではないと】


とある会社の面接に長髪の男が来ていた。長年切っていないであろう髪は、よく手入れされている。

伸ばす理由を聞かれて、彼はこう答えた。

『前世でハゲていたので、この髪を大事にしたいのです。いつか切る時は誰かの為にカツラを作ります』

それを聞いた面接官の一人が涙を流した。彼はハゲていた。



作品No.258【作品名『わたしとパパとママ』】


ある男が、幼稚園の作品展で娘の絵を眺めていた。

仲良く遊ぶ家族の絵。この絵のように、子どもと触れ合うことはもう叶わない。

彼は、人知れず涙を流した。他の家族のことも気にせず、その場で顔を伏せていたが、

「ママ!これ私が描いたの!パパも見てるかな?」

その声に、顔を上げて振り向いた。



作品No.259【※心霊体験を保証するツアーではありません】


心霊スポットを巡るツアーにやって来た。

最初の目的地は、夜な夜な笑い声が聞こえるというダム。静寂に包まれて闇夜に浮かぶ姿は雰囲気抜群だ。

滞在時間はほんの10分程度。特に何も起こらず、次に移動しようとしたその時、「グワッグワッ」と笑い声のような声が聞こえた。

なるほど、『サギ』か…



作品No.260【初めての喧嘩記念日】


一昨日は付き合い始めた記念日。お揃いの服を買った。

昨日は初めて食事に行った記念日。ディナーに行った。

妻は、毎日何かと理由をつけてお祝いしたがる。今まで喧嘩はないが、さすがにうんざりだ。

今日は何もないと嘆いていた妻は、何かを思いついたような顔をしてから急に口を利かなくなった。

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